伝わり方がUPする!? 効果的な目線の動かし方
お客さまへの接客対応やミーティングや打ち合わせなど、社会人として人前で話しをする際に言葉の伝わりやすさは意識するけれど、目線の動かし方も意識したことがあるという人は案外少ないのではないでしょうか? もちろん人前で話しをする時は言葉の伝わりやすさが大切ですが、それと同じく聞く側というのは話しをしている人の目線も気にしているものです。人前で話しをする時の目線の動かし方一つで、お客さまへのアプローチが上手くいく場合もありますので、ぜひ参考にしてください。
目線で聞き手の心をつかむ!
仕事上で相手との話しをする際には、日常会話とは違う様々な話し方の技術や手法なども必要となります。
仕事での「話し方」についてはある程度、場数を踏んでいけば落ち着いてできるようになるものですが、「話し手」の立場でしか見えていない部分もたくさんあり、「聞き手」としての立場で考えてみると、意外と見えていないことがたくさんあります。
実際に自分が話し手ではなく聞き手側として話しを聞く場合、話し手の表情や目線の動きなどが気になることもあるのではないでしょうか。
話し手の目線の動きは聞き手への印象付けにも役立ち、目線の動き一つで話しの内容の伝わりやすさもUPするため、上手く活用することで効果的なアプローチが可能となります。
すなわち目線の動かし方は聞き手の心をつかむための手法であり、動かし方一つで自分への信頼度や好感度が左右されてくるとも言えます。ですので、ただ下ばかり向いて話しをするということはチャンスを逃すことにもなりますのでおすすめではありません。
効果的な目線の動かし方の“使い分け”
人の心をつかむ話し方を身に着けるためには理解しやすい言葉を意識しながら効果的に目線を動かすことも大切なポイントですが、どのような場でも同じ目線の動きをすればいいというわけではありません。
1対1で話しをする場合もあれば大勢の前でなど、その時々によって状況は様々ありますから、話し方はもちろん目線の動きもその場に合わせる必要があります。それでは具体的な例を挙げて、仕事を成功させるための目線の動かし方をケース別に紹介してみましょう。
はじめに紹介するのは、1対1での話しをする場合です。この場合には基本的には相手の目を見るように心がけます。距離の近い1対1だからこそしっかりと相手の目を見て話しをし、この人なら安心しておまかせできると信頼してもらうことが大切なポイントといえます。
ただし、始めから終りまで相手の目を見続けて話しをするのは、流石にお互いに疲れてしまいますし、仕事をしながらではそもそも不可能ですので、中には目を合わせるのが苦手な人もいるかもしれませんので、相手の目を見るアイコンタクトは、様子を見ながら適度に目線を外して話すことも必要です。
目線を外す時には横ではなく縦方向に外すように心がけると、相手に違和感を与えることなく自然に話しを続けることができます。
ミーティングや打ち合わせなど大勢の前で話しをする場合は、興味を持ってもらい理解し納得してもらう必要や、聞き手のやる気や意欲を高める必要があります。比較的大勢の前で話しをする時には聞き手全員に話しかけているということを意識し、一番奥の端からジグザグになるように目線を動かしながら話しをします。
この「ジグザグ法」で目線を動かすことで聞き手全員に目線を動かすことができ、話し手と聞き手の距離を縮めることができるため、内容に興味を持ってもらい意欲を引き出すことも可能となります。
タイミングも大事! 安心感のあるアイコンタクト
話の内容を伝わりやすくするために役に立つ目線の動きですが、人の心をつかんで動かすためには相手に安心感を与えるような目線の動きも大切です。
伝えたい!という思いが強過ぎるあまり力が入った目で始終アイコンタクトされてしまうと、聞き手は疲れてしまい逆に不信感を持ってしまう原因にもなりかねません。
仕事やアプローチを上手くいかせるためには相手に安心感を与えて信頼してもらえることが重要ともいえるので、アイコンタクトを取るタイミングを間違えることなく、自然に目線を動かせるようになるとより効果的に働き掛けることもできます。
話しを聞いている相手が共感できるポイントや、楽しそうに話しをしているタイミングでアイコンタクトを行なえば、相手に安心感を与え、より興味を持って話しに耳を傾けてもらえるようになります。
文/sapuri