学歴・年収差で落ち込まない! 劣等コンプレックス克服法#1

みなさんの中には、学歴や年収を他人と比べて、劣等感を感じたことがある人も少なくないでしょう。誰もが一度は経験する感情かもしれません。
でも、学歴や年収だけが、人生の価値ではありません。自分自身がどれだけの幸福を持っているかが、その人の生きる意味です。学歴や年収などによる劣等コンプレックスに押しつぶされないよう生きていくには、どうしたらいいのでしょうか?

劣等コンプレックスとは?

「劣等コンプレックス」という言葉をご存知ですか? 戦後、アルフレッド・アドラーという心理学者によって、日本に持ち込まれた言葉です。
劣等感とは、自分が周囲の人よりも劣っていると感じる感情で、コンプレックスとは、心理学的には複雑な感情のまとまりといった意味です。それが、日本では「コンプレックス」という言葉が独り歩きしてしまい、コンプレックス=劣等感と誤用され、現在に至っています。
つまり、日本で、俗にコンプレックスと表現される感情は、本来は「劣等コンプレックス」と呼ばれる言葉で表現されるべき感情なのです。

劣等コンプレックスは誰もが持っている感情

劣等コンプレックス克服法

そもそも、劣等コンプレックスを感じたことのない人がいるのでしょうか? まれにいるかもしれませんが、多くの人は、他人を羨ましいと感じたり、それに比べて自分は劣っていると感じた経験があると思います。

でも、果たして、それは悪いことなのでしょうか? 劣等コンプレックスは、必ずしも悪い感情ではありません。なぜなら、少なからず人は、羨ましく感じたり、自分は劣っていると感じるからこそ、自分を奮い立たせ、がんばることができるからです。
ただ問題は、時に人は、劣等コンプレックスに押しつぶされてしまうということです。
あまりに大きな劣等コンプレックスを感じると、その場から動けなくなってしまうように感じる場合があります。そうならないためには、どうしたらいいのでしょうか?

劣等コンプレックスに弱い性格

劣等コンプレックス克服法

劣等コンプレックスは、多くの人が持ってしまう感情ですが、それに強い人と、弱い人がいます。劣等コンプレックスに弱い傾向にある人の性格とはどのようなものでしょうか?

〇ネガティブな考え方をする

例えば何か失敗をしたとき、「この失敗の経験から学んで、次は失敗しないようにがんばろう」と考えられる人と、「失敗した自分はダメな人間だ、次もダメかも」などと考える人がいます。
前者はポジティブな思考の持ち主で、後者はネガティブな考え方をしてしまう人といえます。常に後ろ向きに考えてしまいがちな人は、劣等コンプレックに弱い人といえます。

〇完璧主義すぎる人

完璧主義は、決して悪いことではありません。でも、それも度が過ぎると、少しの失敗にばかり目がいってしまいます。つまり、自分がやりとげたことより、自分の至らない部分だけが大きくクローズアップして感じられ、劣等コンプレックスを募らせてしまいやすくなるのです。

〇理想が高すぎる人

理想が高いことも、悪いことではありません。でも、これも度がすぎると、その理想に近づけない自分に劣等コンプレックスを抱きやすくなります。理想が高ければ高いほど、劣等コンプレックスは大きなものになってしまうのです。

「なにをすればよいか」を考える

劣等コンプレックス克服法

劣等コンプレックスを感じたとき、人はなにを考えるでしょうか?
例えば、劣等コンプレックスを感じた相手との学歴の格差に対して、「どうして自分はもっといい学歴を持てなかったのだろう?」と考えることがあります。
でも、それを考えたからといって、現状は変わりません。それより、自分はこれから「なにをすればよいか」を考えましょう。学歴に格差を感じたなら、「もっと技を身につけよう」「コミュニケーション能力を身につけよう」などと、学歴に左右されないことを考える努力をするのです。

文/sapuri

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