「DaB」ブランドを今後も選んでもらうために。個々の個性を尊重した取り組みが盛ん【DaB DAIKANYAMA 鯨岡有樹さん】#1

美容師を目指す学生、新天地を目指すスタイリストさんにとって、避けては通れない就職活動。採用を勝ち取るためには、どんな準備が必要? 心がまえは? そんな疑問を、実際のサロン採用担当者にインタビュー!

今回は、カラーもカットもデザインも、他にはない唯一無二のスタイルを提案する「DaB」にフォーカス。お話を伺ったのは、「DaB DAIKANYAMA」ディレクター&マネージャーを兼務する鯨岡有樹さん。4回にわたり「DaB」の採用事情に迫ります!

第1回目は、採用事情について。DaBは学生を募集するにあたり、どのような取り組みをしているのでしょうか。採用までのフローや志望してくる学生の傾向などについてお聞きします。

お話しを伺ったのは…

DaB DAIKANYAMA 鯨岡有樹さん

スタイリスト歴は18年目。教育担当を経て、現在は「DaB DAIKANYAMA」にてディレクター兼マネージャーを務める。ラフウェーブなどのデザインパーマが得意。お客様一人ひとりの髪質と向き合い、それぞれに合わせたスタイル提案が人気。

個性を伸ばし未来を創る。DaBの採用にかける「想い」

――鯨岡さんが採用担当になった経緯を教えてください。

以前、お店の教育責任者を任されていた経験が、今の採用活動のベースになっています。

人を育てていく中で、「どんな人がDaBで活躍できるのか」「どんな可能性を秘めているのか」ということを見極める視点が、自然と養われていったように思います。教育責任者は後輩に引き継ぎましたが、ディレクター兼マネージャーとなった今も、採用活動には継続して深く関わらせてもらっています。

――長年採用に関わってみて、最近の学生のサロン選びに変化を感じますか?

感じますね。先日、母校の先生とお話する機会があり、今の学生の傾向を聞いて、「安定」を求める学生が圧倒的に増えたと感じました。安定した給料に休日の取得のしやすさ、福利厚生…プライベートも安定するような日常生活を望む学生がほとんどのようです。

SNSの影響も大きいですね。昔はサロンの「看板」で選んでもらうことが多かったかもしれませんが、今はスタイリスト一人ひとりにスポットライトが当たる時代です。サロンのブランド力だけでアピールするのが難しくなったところもありますが、SNSの登場により、うちのスタッフが注目されることが増えたと感じます。同時に、それがきっかけで「DaBって面白そう」と興味を持ってくれるケースも増えていて、新しい可能性を感じています。もちろん、個人の魅力が際立つ時代だからこそ「DaBを選ぶ意味」も、しっかり伝えていきたいと思っています。

DaBならではの価値や経験を提供できると信じているので、これからもサロンとしての魅力もしっかりアピールしていきたいですね。

――DaBのブランドに魅力を持ってもらうために、取り組んでいることは?

DaBは個々のスタイリストセンスや視点、こだわりが大きな価値であると捉えているため、型にはめるのではなく、それぞれの「個性」を伸ばす採用と教育を行っています。また、最新技術や薬剤知識を探求する「ラボ」活動なども、DaBならではの強みとしてお伝えしています。

――「個性」を伸ばすために行っている教育について、教えてください。

月に一度「FREESTYLE」と呼ばれるアシスタント主体の発表会を開催しています。テーマ設定や構成、プレゼンまでの全てを自分たちで企画し、サロン全体に向けてプレゼンをしてもらう場を設けています。

この発表会には、1年目から全アシスタントが参加し、作品づくりのために営業後の時間を活用し、チームが一丸となって準備を重ねます。評価はスタッフ全員の投票で決まり、年間でポイントが多い上位者には、業界イベント「Jr.TOKYO」「Jr.OSAKA」への出場権も与えられます。

この活動を通して、DaBに根づく「表現する文化」や「チームで取り組む姿勢」が自然と身についていきます。サロンに入ってからも成長し続けられる環境が、私たちの大きな強みです。

自らの個性を引き出せる人の志望率が半数以上

――実際に、独自の活動や方針に共感を持って志望されている?

そう思いますね。先ほど紹介した「Jr.TOKYO」など、いろいろなサロンのアシスタントが技を披露する場なので良い刺激になっているようですし、早いうちから挑戦する場面が多いことでモチベーションにもつながります。学生からは、スタイリスト一人一人が個性を活かして得意分野を伸ばすための教育カリキュラムを好意的に感じてもらえているようです。

あとは、自分の世界観があって「作る」ことが好きな人。DaBは都内の中でもトップクラスに入るくらいデザインにこだわっていると自負していますし、そこに共感してもらえるのは嬉しいことですよね。DaBのデザインが好きなことに加えて、自分の世界観を表現したい人からの応募が多い印象です。

――DaBのフローをお聞かせください。

基本的には、書類選考があり、一次面接、二次は面接と実技を経て決定します。

――特に重要視しているフローは?

強いて言うなら、二次試験でしょうか。実は毎年、試験内容を変えているんです。一次試験は一般的な集団面接ですが、二次試験では面接に加えて、技術を見るテストも行います。

毎年内容が変わるので学生さんにとっては、ある意味一番の「鬼門」なのかもしれません。

――学生は準備が大変そうですね。

そうなんです。試験内容は、当日まで関係者以外には完全にシークレットにしています。社内でも知っているのは面接に携わる一部のスタッフだけ。情報が事前に漏れないように、とても気を使っています。

――なぜそのような対策を?

当たり前ですが、学生は受けるサロンの対策をしてきますよね。それは素晴らしいことなのですが、僕たちが本当に見たいのは、想定外のことが起きた時にどう対応するか、その瞬発力や応用力なんです。

準備万端の「対策の結果」を見たいわけじゃない。だからこそあえて、「その場で何ができるか」を見せてもらうためにこの方法を続けています。

他サロンの見学は絶対に行ってほしい!

――採用に向き合う際に気をつけていることを教えてください。

僕自身のスタンスとしては、採用に関してあまり細かいアドバイスはしないようにしています。それよりも、DaBに「合うか、合わないか」をしっかり見極めて、正直に、直球で伝えるようにしていますね。「あなたのこういう部分は、うちとは少し違うかもしれない」とか、「もしかしたら、うちのやり方にはついてこれないかも」とか、はっきり言います。

ただ、唯一アドバイスしているのは、他のサロンの見学に行くこと。なぜDaBを選んだのか、その理由を自分の言葉でしっかり語るためには、「比較対象」が必要だと思うんです。他のサロンも見たうえで、「他のサロンのこういう点も良いけど、DaBのここが自分には一番合っているから選びました」とか。「好き」なら、その理由をちゃんと言葉にした説明がほしいですよね。

別に、突き放したいわけじゃないんですよ。むしろ自分の目で、肌で、いろんなサロンを感じてみてほしい。それでも「やっぱりDaBがいい」と思ったら、「DaBが良い、あなただけの理由」を、自信を持って私たちにぶつけてほしい。そういう人と一緒に働きたいです。

取材・文/東 菜々

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