コラム・特集 2018-11-25

マッサージ師(あん摩マッサージ指圧師)の資格って? 通信でも勉強できる? 必要な資格とマッサージ師になるまでの流れを解説

街中にある、もみほぐし屋、足つぼ店、温泉施設の癒し処など、マッサージを受けられる施設は多数ありますが、実はこれら全てで行われている行為は、マッサージではありません。

これらの行為はマッサージとは違い、医業類似行為とされ、もみほぐし・手もみといった言葉が使われています。

では、マッサージが出来るのはどこなのかという事ですが、その答えは、あん摩マッサージ指圧師による施術が可能な病院や治療院となり、そこで受けられるのがマッサージとなります。

そのため、マッサージ師とはあん摩マッサージ指圧師の事を指し、その他の人はマッサージ師と名乗ることはできないのです。

そこで今回は、マッサージ師になるためにはどのような所で学ぶのか、資格を取得するための試験について、資格を取得してからマッサージ師として仕事が出来るまでの流れを紹介していきます。

マッサージ師になるにはどんな資格が必要?

あん摩マッサージ指圧師の資格

冒頭で説明したように、マッサージ師になるにはマッサージの出来る資格が必要になります。実は医師免許を持っている人もマッサージをすることは可能ですが、専門知識や技術を習得している点からみると、あん摩マッサージ指圧師が最もマッサージのための免許だと言えます。

必要な資格 あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は言葉の通り、あん摩、マッサージ、指圧を行う人です。はり師ときゅう師の国家資格を取得していて活躍している人もいて、これらの資格を全て所持している人は、鍼灸マッサージ師、または三療師と呼ばれています。

資格を発行しているのは厚生労働省の大臣になり、国に認められたマッサージ師として働くことが出来ます。この資格を取得すると、開業権が認められるため、自分でマッサージのお店を開くことも可能になります。

マッサージの方法と内容

あん摩マッサージ指圧師は、具体的にどのようなマッサージを行うのかを紹介します。それぞれ、あん摩、マッサージ、指圧は利点や手法に違いがあります。

あん摩

あん摩の特徴は、衣服の上から、身体の中心から末端にかけて施術が行われます。主に、もんだり、こねたりする手技が多く、筋肉をほぐして血液の循環を良くして症状を改善させる効果があります。

また、軽擦法、揉捏法、叩打法、圧迫法、振せん法、運動法、曲手といくつもの手技があります。さらに、それぞれの手技は細かく枝分かれしていて、様々な方法であん摩を行っています。

マッサージ

マッサージの特徴は、マッサージ用オイルなどを使って皮膚に直接的に、末端から身体の中心に向かって行われます。擦るといった主義が主に使われ、リンパの流れを改善して症状を改善させる効果があります。

指圧

指圧の特徴は、衣服の上からツボと呼ばれる場所に対して圧を加えて刺激による作用で筋肉や神経の調整を行います。

無資格でのマッサージ

仮に無資格でマッサージをした場合には、法律違反で罪に問われてしまいます。

ただし、マッサージ類似行為は違法ではなく、無資格でも認められているため、どれがマッサージで、どれがマッサージ類似行為なのかは一般人では判別できない場合もあります。

マッサージか否かの判断

万一、無資格者による施術でケガをしてしまい、消費者庁や警察に相談があった場合には通報によって罪に問われてしまいますが、それ以外は取り締まりは難しいのが現状です。

だからと言って、無資格でマッサージを行っても良いというわけではなく、しっかりと有資格者が行うように気を付けなければなりません。

マッサージ師(あん摩マッサージ指圧師)になるまでの流れ

あん摩マッサージ指圧師の資格

しっかりとマッサージを行うためにも、マッサージ師としての資格を取らなければなりません。日本厚生労働大臣に認められた国家資格でもあるため、持っておいて損はありません。

マッサージ師になる一般的な流れとしては、専門学校など資格の取れる学校で知識と技術の習得を目指します。その後に、国家資格試験を受験して合格した場合に免許が交付されます。

それぞれの注意点もあるので、1つずつ細かく見ていきましょう。

1. 認定校や養成機関で3年以上の勉強をする

まず最初にするべきことは、あん摩マッサージ指圧師を要請する専門学校や、養成機関に通わなければなりません。多くの場合では、専門学校での勉強が一般的でが通学期間は最低でも3年かかります。

しかし、マッサージ師になるための専門学校は全国に約20カ所しかなく、募集人数も多くはないため、先ずは入学するのに関門が待ち構えています。高校卒業や社会人枠などいくつかの入試方法があるので、学校ごとに要綱を確認する必要があります。

夜間部

専門学校の中には、夜間部を設置している所もあり、仕事をしながら学校に通うことも可能です。費用は若干ではありますが、夜間部の方が安い傾向にあります。卒業までの期間は、コースによっても変わってくるので、確認は必要です。

特別支援学校

専門学校以外では、盲学校や支援学校で資格の取得を目指すことも可能です。ただし、文部科学大臣認定の支援学校のみ勉強することが可能なので、文部科学省のホームページなどで確認して見ましょう。

はり師、きゅう師の資格

あん摩マッサージ指圧師以外にも、はり師、きゅう師の資格を取得るためのコースも設置されているところが多くあります。三療師として活躍したい人は、費用や学習内容は増えてしまいますが、同時に取得するためのコースも設置されています。

2. 国家試験を受験し、合格する

専門学校や支援学校などで必要な知識や技術を身につけ、無事に卒業できた後には資格を取得するための国家試験を受験しなければなりません。

試験は年に1度だけ開催され、厚生労働省が実施しています。試験内容としては、医療概論(医学史を除く)、衛生学・公衆衛生学、関係法規、解剖学、生理学、病理学概論、臨床医学総論、臨床医学各論、リハビリテーション医学、東洋医学概論・経絡経穴概論、あん摩マッサージ指圧理論および東洋医学臨床論となっています。

専門学校などでしっかりと勉強を行っていれば、あまり落ちる可能性は低いでしょう。試験の合格ラインは150点満点中、90点以上が合格となります。

合格率

あん摩マッサージ指圧師の試験合格率は、長年あまり変化はなく約85%と高い合格率を維持しています。合格率が高い理由としては、専門学校でしっかりと学ぶ人が多いためだと考えられます。

国家資格をしっかりと取得しようと意識の高い人が多い結果かもしれません。

3. 免許を登録する

無事に国家試験に合格すると、合格証が発行されます。しかし、合格証だけでは、あん摩マッサージ指圧師としての活動が出来ません。活動をするためには、免許の申請を行い、免許の登録を完了させなければなりません。

公益財団法人東洋療法研修試験財団に免許の申請書類を送ってもらい、必要書類の準備や手数料を納めると、約1ヶ月半で免許が送付されてきます。これで初めて、あん摩マッサージ指圧師として活動が出来るようになるのです。

通信でも資格取得の勉強はできる?

あん摩マッサージ指圧師の資格

最近では、通信講座や通信制の学校も増えており、様々な学習方法が可能になってきます。気になる、あん摩マッサージ指圧師における通信はあるのか否かの答えですが、残念ながら通信での資格取得は現在では不可となっています。

国家試験の受験資格として、文部科学省または厚生労働省が認定した学校に、3年以上通学をした者と定められており、通信制の学校は認められていません。理由としては、知識だけでなく技術が求められる資格であり、実際に必要な実習を行わなければならないと考えられているためです。

確かに、医者など治療に関わってくる場合には、知っているだけで技術がなければ利用者は不安になってしまうため、納得できる理由だと言えます。

民間資格は取得可能

雑誌などで、マッサージの資格を取得可能といった言葉を時々見かけますが、これは、あん摩マッサージ指圧師の国家資格ではなく、民間のマッサージ検定・資格といったのが目指せますと言う意味になります。

間違って受講しても、国家資格の受験資格を満たすことはないので注意しましょう。

マッサージ師を目指せる専門学校

最後に、マッサージ師を目指すことの出来る専門学校を紹介します。全国でマッサージ師が目指せる専門学校は約20校しかありません。

地域によって近くにない場合もあるので、学校の場所以外にも検討しなければならない場合もあるかもしれません。通う場合には、他の事も含めてトータルで費用なども準備しておきましょう。

関東エリア

関東県内では全21校のうち、過半数をこえる11校があります。埼玉に1校、東京に7校、神奈川に3校となります。やはり東京に専門学校が集中しており、昼間部と夜間部が設置されている学校もいくつかあります。

近畿エリア

近畿では、京都と大阪に2校ずつの計4校が設置されています。こちらも昼間部と夜間部のコースが設置されている学校もあります。

その他のエリア

北海道、宮城、静岡、愛知、香川、福岡にそれぞれ1校ずつ設置されていますが、北陸地方や甲信越地方などには専門学校が設置されていないため、通学方法も考える必要があります。

まずは資料請求! 自分にぴったりな学校を見つけよう

具体的に、昼間働いているため夜間部が設けられている学校に通いたい、学校の特色が魅力的ですごく惹かれたなど、自分に合った専門学校を見つけることが大切です。

どの学校も、国家試験の合格率は高く、どの学校でもしっかりと学ぶことは出来るはずです。できれば、卒業後に活躍できるための地域の学校に通うことが出来れば、将来に向けての準備もしやすいかもしれません。

しっかりと専門学校で知識と技術を習得、国家試験に無事に合格した後に、免許を交付して、あん摩マッサージ指圧師として活躍できるように努力は常にしていきましょう。

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