本当に欲しい人材って?採用担当のホンネ【kakimoto arms人事部長 白石麻利子さん】#1
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。
そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
今回、ホンネを教えてくださるのは、洗練された空間の中でスタイリスト、カラーリスト、ネイリストなど各分野のスペシャリストたちが施術を担当するkakimoto arms。スタイリストを経て、人事を束ねる部長として活躍する白石麻利子さんに、採用担当者としてのホンネをうかがいました。
今回お話を伺ったのは…
kakimoto arms 人事部長 白石麻利子さん
山野美容芸術短期大学卒業。スタイリストとして経験を積んだ後、GINZA 2 chome店 店長、青山店 店長を経て現職に。
「志が高く、夢に向かって努力できる人を探しています」
—-kakimotoarmsの歴史を教えてください。
1976年に東京・自由が丘に「柿本榮三の美容室」をオープンしたのが始まりです。1991年に、現在の「kakimoto arms」に改名しました。
1995年にはヘアカラー専門のサロンをオープンし、日本で初めてカラーリングのスペシャリスト、カラーリストを育成しました。その後、出店を続けて、現在は東京都と神奈川県に12店舗展開しています。
kakimoto armsの特徴は1つのサロンに、各分野のスペシャリストが常駐していること。スタイリスト、カラーリスト、メンズグルーミングスタイリスト、ネイリスト、セラピスト、アイブロー・アイラッシュスタイリスト、レセプショニスト、ビューティーアドバイザーの8分野のスタッフがコラボレーションするスペシャリスト制は、多くのお客さまから支持をいただいています。
–—創業以来、kakimoto armsがこだわっていることを教えてください。
お客さまの笑顔のために、自分の意思で勉強・行動することですね。誰かに教えられて動くのではなく、自分から気づいて積極的に行動できるような人材を目指しています。
それから毎年、必ず新入社員を採用して、在籍するスタッフが常にフレッシュであることにもこだわっています。1人でも新しい顔ぶれが増えるだけで、サロンの雰囲気が変わりますから。常に成長を続けるためにも、重要なポイントです。
—-白石さんが採用を担当するようになって、変わったことはありますか?
スタイリストから店長になったときも「見るべきもの」が変わりましたが、人事担当になって、ガラッと変わりました。
まず採用や育成の関連書を読むようになりましたし、美容業界誌やWEBなどでさまざまな情報を収集するようになりました。毎日が勉強ですね。
—-採用にあたり、kakimoto armsが求めている人物像を教えてください。
大前提は美容が大好きであること。それから、志が高くて夢に向かって努力できる人ですね。「カットが上手くなりたい」とか「いろいろな人に認められたい」とか、まずは、なりたい自分や目標を持って欲しい。次にその志に向かって、努力をし続けること。
夢を描くだけなら、誰でも簡単にできます。夢を実現するには、それなりに努力をしないと。努力を惜しまない人がいいですね。
—-面接や試験で重視していることは何ですか?
kakimoto armsがどのような雰囲気のサロンで、どのようなお客さまが多いのか、どのような歴史を持っているのか…ある程度の情報を持って、面接に挑んでいただきたいですね。私たちのサロンの一員になっていただくには、私たちに興味を持っていただないと。
それと、笑顔が素敵なこと。どんなに忙しくても、笑顔を見せてくれるだけでピーンと張り詰めた空気が和らぐものです。接客業には欠かせない条件ですね。
あとは、自分の考えをきちんと人に伝えられるか、でしょうか。誰かの言いなり、何かの受け売りではなくて、自分自身できちんと考えをまとめて、人に伝えられることが大切です。面接をするときは、この3点をチェックしています。
—-kakimoto armsに入社すると、どんなメリットがありますか?
kakimoto armsでは、8つの分野でスペシャリストを育成しています。入社するとスペシャリストとして、それぞれに特化した技術や知識を身につけることができます。
また、お客さまに質の高いサービスを提供することが、kakimoto armsの特徴です。機械的なマニュアルだけでは、きめ細かなサービスはできません。お客さまが何を考えて、何を欲していらっしゃるのか、じっくり観察して予測する必要があります。最大級のおもてなしをすることで、人間力が身につきます。サロンで学んだことは、実生活でも大いに役立つはずです。