【美容師のカット技術】QUEEN’S GARDEN by K-two 銀座 饗場一将さんが伝授! 今取り入れたい『重軽ネオウルフ』 #2

ブーム再燃で注目を集めているウルフカットに、2019年の空気感を取り入れた『重軽ネオウルフ』。QUEEN’S GARDEN by K-two 銀座 饗場一将さんが提案してくれた新しいウルフカットは、今っぽいエフォートレスな雰囲気が魅力。後編では、その『重軽ネオウルフ』の作り方を教えていただきました。

饗場さんが提案する『重軽ネオウルフ』

queens-72019年のウルフカットは、今っぽい空気感を作るため重さを出すのがポイント。毛先に重さを残し、トップから毛先へのレイヤーに丸みをつけることで、毛先ワンカールの重なりに軽やかな動きが出る。

『重軽ネオウルフ』の施術ポイント

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1.アウトラインに重さを残す

アウトラインに重さを残してベースカットすることで、今っぽいゆるっとした雰囲気と扱いやすさが叶う。

2.トップから毛先へのレイヤーラインに丸みをつける

トップのレイヤーはあごラインベース。トップと毛先を丸くつなげることで、作り込み感のないレイヤーに。

3.軽やかな動きをつくる

重さは残しつつ、毛先が軽やかに動くのが重要。梳き過ぎず、自然と内巻きになるように、グラデーションセニングを施す。

HOW TO

1 ベースカット
queens-9後ろ側のアウトラインからカット開始。重さを出すため、軽くなったスカスカの毛先部分を、鎖骨下ラインで切りそろえる。直線をイメージしつつ、頭のかたちに合わせてゆるやかにラウンドさせる。
queens-10サイドも後ろとつなげてカット。カットラインがつながるようにラウンドさせる。
queens-11ベースの切り終わり。ラウンドに角度をつけ過ぎると、仕上がりが軽くなるので注意。

2 レイヤーを入れていく
queens-12レイヤーはあごラインベース。トップの髪をとり、あごラインのガイドを入れる。
queens-14ハチ上の髪に、トップのレイヤーを入れる。ガイドに合わせて、サイドも加えてカット。
queens-15ハチ上の髪をセイムレイヤーでカットしていく。頭皮に対して90度で髪を引き出してカット。放射線状に、サイドまでオンベースで。
queensミドルレイヤーは、髪を水平に引き出し、握って扇形をつくったら、毛先を逃がしながらカット。オンベースでサイドまで。レイヤーラインが丸く仕上がる。
queens-18レイヤーを入れた状態。重い毛先とトップのレイヤーが柔らかくつながる。

3 量感を調整する
queens-19サイドの髪をやや前方に引き出してグラデーションセニング。髪を梳き過ぎないように、間をあけながらセニングシザーを入れて間引いていく。
queens-20バックは、毛量が多く髪が溜まりやすいミドルライン(耳の後ろ)を量感調節。髪の中間から、ある程度間引く。
queens-21髪を間引いて毛先がバラバラなので、クロスオーバーカットで毛先をなじませる。自然に下ろした毛先をまとめてひねり、毛先のボコボコをつむようにカット。量はとらないように注意して。

4 前髪をカットする
queens-22前髪も毛先の薄くなったところをカット。斜めにカットして、サイドにつながるようにする。

カット前
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カット後
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スタイリング

queens-332~38mmのヘアアイロンで、カットラインに対して毛先ワンカールの平巻きに。パーマの場合は26mmのロッドを使い、毛先巻きでオールパーマ。毛先全体に大きめのカールをつくったら、ソフトワックス(ブルーベリー1粒程度)を手全体になじませ、指を立てて左右に振りながら、手ぐしを通してカールをしっかりほぐしていく。

仕上がり
queens-4あごラインから始まるレイヤーが毛先までゆるっと丸くつながるウルフカット。毛先にワンカールをつけるだけで、あご下にカールの重なりができてニュアンスがうまれる。毛先に重さがあるのでカジュアル過ぎず、おしゃれに仕上がる。

くびれを作らずレイヤーを丸くつなげることで、今っぽいエフォートレスな空気感が演出できる『重軽ネオウルフ』。パーマやヘアアイロンを使わなくても、バサバサっとスタイリングするだけでも、おしゃれに決まるのがいいところ! いつもコンサバだけど、ちょっとトレンドを取り入れたいというお客様にもおすすめです。

▽前編はこちら▽
【美容師のカット技術】QUEEN’S GARDEN by K-two 銀座 饗場一将さんが伝授! 今取り入れたい『重軽ネオウルフ』 #1>>

取材・文:山本二季
撮影:片岡 祥

教えてくれたのはこの人!

饗場一将さん

饗場一将さん

QUEEN’S GARDEN by K-two 銀座 代表

都内1店舗を経て、2010年に株式会社K-twoエフェクト入社。現在はQUEEN’S GARDEN by K-two 銀座にて代表を務める。サロンワークを中心に、一般誌、業界誌、コンテスト審査員、国内外への講師など外部でも活躍中。2016年 JHA newcomer部門ノミネート、2018年 JHA 東京エリア賞受賞。ナチュラルからエッジの効いたスタイルまで、幅広い似合わせに定評がある。
インスタグラム https://www.instagram.com/ktwo_aiba/

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Salon Data

queens-5

QUEEN’S GARDEN by K-two 銀座

住所 東京都中央区銀座7-8-7 GINZA GREEN6F
TEL 03-6252-3285
URL https://k-two.jp/salon/ginza/

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