外国語での発信で海外ファンの獲得にも成功！『北欧ネイルサロン hokune』のインスタグラムを活用した集客術に迫る
明確なコンセプト設定で支持を集めてきた『北欧ネイルサロン hokune』。リピーターも多く、遠方からほくねさんの動きに合わせて足を運ぶ方もいるほどです。その人気の陰には、お客さま目線に立った発信や圧倒的な技術力がありました。
後編ではインスタグラムの活用術や感動を与える施術の詳細に迫ります。
タグ使いにこだわったインスタグラム活用術
————発信ではどのようなツールを使っていますか？
「発信はインスタグラムをメインに活用しています。現在のフォロワーは約3万人で、台湾人、香港人、日本人がだいたい3分の1ずつです。中国語圏にファンが多いため『ネイルアート』、『北欧ネイル』などの言葉を中国語でタグ付けすることを意識しており、また上限の30個を必ずつけることも心掛けているポイントです。さらに私のネイルと関係がありそうなホットなイベントがある時は、それに関係したタグを加えています。たとえば、最近は北欧ネイルの他にも世界の名画をモチーフにしたネイルも作っているので、モネやクリムトなどの展示があるときはタグを付けていますね」
————インスタグラムの活用で他に意識していることがあれば教えてください。
「ストレスなく宣伝を見てもらえるように工夫しています。そのため、ひとつの投稿に複数のページを重ねて投稿しているんです。たとえば、予約状況やイベント情報にそれほど興味がない方もいるので、もっとも多くの方の目に留まる一番のページにはおすすめのネイルデザインの写真を置きます。その投稿をタップして開いてくれた方は、私のデザインにかなり関心があると思うので、2枚目以降は予約の取り方や行動スケジュール、イベント情報の詳細などを記載しているんです。ちなみに、日本語だけでなく、中国語や英語などの外国語で書くことも意識しています」
イギリスのBBCからのオファーでネイル作品を提供
————外国語で書くことで、どのような効果があるのでしょうか？
「海外からのイベント招待やメディアからのオファーなどのチャンスが増えます。ちなみに最近はイギリスのBBCからオファーが届きました。レオナルド・ダ・ヴィンチの没後100周年の特集が組まれており、世界各国でダ・ヴィンチの絵画をモチーフにしているアーティストが取り上げられていたんです。私は過去に『最後の晩餐』のネイルをしたことがあったのでお声が掛かったようでした。また香港でも日本人アーティスト特集で取り上げられ、その時は香港が猪年ということでジブリ作品の『紅の豚』と『千と千尋の神隠し』のネイルを作りました。どちらの取材もインスタグラムにダイレクトメッセージが届いたので、海外への自己発信はとても大切だと思います。日本のネイル技術は最先端で、海外からの注目はとても高いと感じています」
————施術でとくに意識しているポイントはありますか？
「お客さまに感動を与えることが大切だと思います。そのためには、圧倒的な技術力が必要です。私が使っている絵の具はわずか7色で、それをお客さまの前で混ぜ合わせながら色を作っていきます。また90分で10本の指すべてにデザインをするため、かなりのスピードで施術をしており、それもお客さまが驚かれるポイントです。自分でも速さは世界一だと思っています（笑）。デザインを作る時に下描きはしないので、お客さまも私自身もどんなネイルができ上がるかはわかっていません。予想ができないからこそ、それが完成した時の感動がとても大きいと思います」
日本人が幸せに暮らす後押しができたら、とてもうれしい
————最後に、今後の目標を教えてください。
「YouTubeを使って、ワクワクするような生き方を発信したいと考えています。私は海外から日本を見た時に、枠にはまりすぎていて生きにくそうだと思うことが多いんです。外国の方はもっとたくさん遊んで、自分らしく暮らしていますから。また日本は島国なので、大きな力に操作されやすいと感じることもあります。今トップに立っている大人は自分たちのことばかりで、若い世代のことを考えていないと感じています。それでは、子どもたちが、夢や希望を持てないのではないかと。私はそこに自分なりの方法でアプローチをしたいんです。1人でも多くの日本人が、幸せに暮らす後押しができたらとてもうれしいです」
ファンを獲得する極意
各地を転々と動いているほくねさんの元には、遠方から足を運ぶ方も多いそうです。ファンを獲得する極意をまとめると下記の3つでした。
１.お客さま目線に立ったインスタグラムの発信を心掛ける
２.外国語を使った投稿で海外の方を集客する
３.圧倒的な技術力でお客さまに感動を与える
最近は、海外で働くことを目指す若手が訪れることが多いそうです。ネイルをしながら将来の働き方について相談されることが増えていると語ってくれました。魅力的なデザインに触れたい方、フリーランスに興味がある方、海外に進出したい方は、ぜひ足を運んでみてください。
▽前編はこちら▽
ニッチなジャンルをコンセプトに掲げて人気店に！自分らしく生き生きと働く出張型サロン『北欧ネイルサロン hokune』>>
