本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ 【ACQUA AOYAMA ディレクター 伊藤和明さん】#2
「こんなスタイリストになりたい！」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します！
全国で講演会を開催するかたわら、業界誌や一般誌に月平均40～50件ものヘアデザインを提案するヘアサロン、ACQUAの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
ACQUA AOYAMA ディレクターの伊藤和明さん
ディレクターとしてACQUA全体の教育システムを構築し、テクニカル全般の統括を担当。サロンワークはもちろん撮影やヘアショーなどのアートディレクションから、毛髪科学やデザインに関する執筆活動に至るまで、マルチな実績を積み重ねている。
「第一印象から素直さが伝わって、『一緒に働きたい！』と思えました」
—-小嶋亜実さんの採用を決めたポイントは何ですか？
インスピレーションですね。第一印象から彼女の素直さが伝わってきて、「一緒に働きたい！」と思いました。
面接のあと、彼女にスタイリングをしてもらったんです。黙々とスタイリングに没頭する学生が多いなか、彼女はお客さま役のスタッフとコミュニケーションをとりながら接客していたのが印象的でした。別に技術を見たかったのではなく、ちゃんとスタッフになりきって接客できるかを知りたかったので、彼女がACQUAで働いたら、こういう感じなのか…と想像できました。
—-今後の小嶋さんに期待することは何ですか？
まず、ACQUAに入社してよかったと、思えるようになってほしいですね。それから素晴らしい美容師になってほしい。楽しみながら仕事ができて、それを生きがいに感じられるような。そんな姿を見られたら幸せです。
もうひとつ。美容師という仕事の素晴らしさを知ってほしいですね。お客さまにカウンセリングしてスタイルを提案して、最後には「ありがとう」って感謝までされる。美容師は最初から最後まで自分でコーディネートできる仕事なんです。
独り立ちするまで辛いことも多々あるとは思いますが、途中で投げ出さないでほしいですね。
ROOKIE’S FILE 小嶋亜実さん
マリールイズ美容専門学校を卒業後、2019年にACQUA入社。ストレスの発散法はライブ会場で大きな声で歌ったりジャンプしたりはしゃいだりすることとか。
—-スタイリストを目指した理由は？
専門学校を選ぶとき服飾系か美容系か、どちらに進もうか悩んでいたんです。服飾系の学校見学で「服飾はお客さまが喜んでいる姿を直接見られないけれど、美容師は直接見られるのがいいよね」と言われました。この言葉がきっかけで美容業界に進もう！と決めました。
—-就職先としてACQUAを選んだ理由は？
私が初めてACQUAの方と接したのは、会社説明会のときでした。説明会の内容が、自分の中にすんなり入ってきて、直感で「面接を受けよう！」と思いました。
1つの技術に偏ることなく、1人1人の長所を活かしてくれるサロンなので、色々な技術や考え方を学べる、と感じました。
—-目指しているスタイリスト像は？
決断力のある人になりたいです。どうしてもマイナスなところばかり考えがちで、周りの反応を気にしてしまうんです。自分で自分の道や、やりたいことを周りに流されずに決断できるようになりたいです。
採用担当のホンネから分かった３つのポイント
１.成長するには「素直さ」が何よりも大切。変化を恐れないこと
２.お客さまはもちろん、スタッフにも思いやりの心を持つこと
３.第一印象を決定づける身だしなみや姿勢には細心の注意を払うこと
サロン名となっているACQUAには、水の性質そのものの「柔軟さ」「謙虚さ」「秘めたるエネルギー」が込められているとか。キャリアを積む上だけでなく、人として成長する上でも大切な指標になりそう。
時として、人は頑固になったり傲慢になったりするもの。伊藤さんの「頑固さは成長の妨げになるだけ。水のように形を変えて柔軟に変化できることが大切」という言葉が心に響きました。
▽前編はこちら▽
本当に欲しい人材って？採用担当のホンネ 【ACQUA AOYAMA ディレクター 伊藤和明さん】#1>>
Salon Data
ACQUA aoyama
住所 東京都港区南青山4-20-20
TEL 03-3478-3131
定休 月曜（月曜祝日の場合は火曜定休）
URL http://acqua.co.jp/
