美容師免許の申請が必要なのはどんな時? 申請方法と必要書類を紹介

美容師国家試験に無事に合格し、ホッとしている方もいることでしょう。しかし、試験に合格しただけで自動的に美容師免許が交付されることはないので、注意が必要です。

美容師免許証は、美容師として活動するなかで必要となる場面があり、無免許での営業は固く禁止されています。

そこで、美容師免許の申請が必要なシチュエーションやそれぞれの場面で必要な申請の方法、申請に必要な書類などについて解説していきますので、是非参考にしてください。

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美容師免許の申請が必要なのはどんな時?


美容師の免許は、美容師国家試験に合格しただけで自動的に付与されるものではなく、申請が必要です。美容師の免許証は、就職や開業の際などさまざまな場面で必要になるものなので、手元に保管しておかなければいけません。

それでは、美容師の免許を申請する必要があるシチュエーションとどんな申請が必要かをそれぞれ見ていきましょう。

引用元
公益財団法人 理容師美容師試験研修センター|免許について

1. 国家試験合格後

まずは美容師の国家試験に合格した後に「美容師免許申請書」の申請が必要です。免許証がない状態で営業をするのは、無免許とみなされ法律違反となります。

美容師法では、「美容師でなければ、美容を業としてはならない。」とあり、無免許での営業は30万円以下の罰金にくわえ、以後美容師免許を取得することができなくなる可能性も。

また、「美容師の免許は、美容師試験に合格した者の申請により、美容師名簿に登録することによって行う。」とあることから、自ら申請して交付を受ける必要があります。

引用元
厚生労働省|美容師法

2. 本籍地都道府県名・氏名などの変更があった時

上述した美容師名簿への記載事項は正確でなければなりません。そのため、以下の内容に変更があった場合は、30日以内に「名簿訂正・免許証(免許証明書)書換え交付申請」をおこないましょう。

本籍地の都道府県名
氏名(併記の旧姓や通称名の変更は免許証書換え交付申請のみ)
性別

本籍地は、変更があった場合でも都道府県が同じなら手続き不要で、住所の変更も手続きは必要ありません。

3. 免許証を紛失したり汚したりした時

免許証が破れたり、汚損したりした場合、または失くしてしまった場合も申請が必要です。これらのケースでは、「免許証(免許申請書)再交付申請」を申請しましょう。

再交付申請のタイミングで氏名や本籍の変更があった場合は、名簿訂正も必要です。名簿訂正申請も同時に提出してください。

4. 旧美容師免許証の原本を失くす+本籍地都道府県名・氏名に変更があった時

美容師免許の交付は、かつて都道府県知事による交付でしたが、平成10年から厚生労働大臣による交付に変更されました。

旧美容師免許証は現在も引き続き有効ですが、仮にこの旧美容師免許証の原本を紛失し、さらに本籍地の都道府県名や氏名に変更があった場合は、「名簿訂正・免許証(免許証明書)書換え交付申請」をおこなう必要があります。

このケースでは、下記の申請書をそれぞれ1部ずつ提出しなければなりません。

名簿訂正・免許証(免許証明書)書換え交付申請書
免許証(免許証明書)再交付申請書

5. 美容師が死亡したり失そう宣告を受けた時

美容師が死亡したり、失そう宣告を受けたりした場合は「美容師名簿登録消除申請書」を提出する必要があります。申請書以外に、美容師免許証と死亡または失そうが証明できる書類も添付しなければなりません。

6. 免許証の英訳文が必要な時

海外で美容師として活動する際などは、免許証の英訳文を依頼することができます。この場合、「免許証(免許証明書)英訳文証明申請」で申請します。

このケースでは、申請書以外に以下のものも必要です。

美容師免許証のコピー(裏面に記載がある場合は裏面も)
手数料の1,150円を支払った振替払込請求書兼受領書、またはご利用明細票

主な免許申請の方法と必要な書類を紹介

自作した書類です。イメージです。

美容師の免許証は、さまざまなシチュエーションで申請が必要になることがおわかりいただけたのではないでしょうか。ここからは、新規・本籍地や氏名の変更があった場合・紛失した場合に必要な、申請をする方法と必要な書類について、それぞれ紹介していきます。

申請書類はどこで手に入るの?

それぞれのケースで申請書類は異なるため、必要な状況にあわせてホームページからダウンロードしましょう。自宅にプリンターがない場合は、スマホでダウンロードしてコンビニで印刷することも可能です。

また、ファクシミリや郵送でも入手することができます。FAX送信を希望する場合はFAX番号を、郵送を希望する場合は郵便番号と住所を準備したうえで電話にて送付希望の旨を伝えましょう。

問い合わせ先:03-5579-6878

書類はどこへ送付するの?

申請書と申請に必要な添付書類を送付する場合は、郵便局の窓口で簡易書留で郵送する必要があります。

送付先は以下です。
〒151-8602
東京都渋谷区笹塚2-1-6 JMFビル笹塚01(8階)
公益財団法人理容師美容師試験研修センター「免許登録宛」

必ず上記の項目を記載したうえで、「〇〇申請書在中」と申請書の内容を記載します。また、封筒の裏面に申請者の氏名と住所も忘れずに書きましょう。

手数料はどこで振り込むの?

申請には手数料が必要です。振り込みは、郵便局に備え付けの「払込取扱票」に以下の内容を記入して、窓口で支払いをしましょう。

ゆうちょ銀行(郵便局)
振替口座番号等 口座記号・口座番号
00160-3 30976
加入者名
公益財団法人理容師美容師試験研修センター

なお、支払いを済ませたあとに受け取る「振替払込請求書兼受領証」又は「ご利用明細票」の原本は、申請の際に必要です。また、インターネットバンキングでの払込みは厳禁ですので、必ず郵便局で指定の方法で振り込みましょう。

以下のどのケースでも、払込み手数料は申請者負担となります。

1. 国家試験合格後に初めて申請する時

美容師国家試験に合格後、初めて申請する時に必要な書類や手順について詳しく紹介します。なお、申請の際には試験の合格通知書に同封される「免許申請に関するお手続きの案内」を必ず自分の目で確認することが大切です。

免許申請書

免許申請書は国家試験の合格通知書に同封されています。仮に紛失してしまった場合は、理容師美容師試験研修センターのホームページでダウンロードしましょう。

先述したように無免許では美容師として活動することができないため、必ず申請が必要です。申請には免許申請書以外にいくつかの書類を添付しなければなりません。

戸籍抄(謄)本か住民票

添付書類のひとつが、戸籍抄(謄)本または本籍が記載されている住民票です。いずれも6カ月以内に発行されたものである必要があります。

免許証に旧姓または通称名(外国籍の方)を併記したい場合は、その氏名が記載されている戸籍抄(謄)本か住民票もあわせて送付しましょう。こちらも6カ月以内に発行されたもののみ有効です。

医師の診断書

免許の申請には、医師の診断書も添付しなければなりません。これは、美容師として適正に業務をおこなうための認知力や判断力について、また業務を適切におこなえない精神機能の障害の有無について確認するために必要な書類です。

医師の診断書は3ヵ月以内に発行されたもののみ有効で、必要な診断項目の漏れを防ぐためにも、合格通知書に同封されている様式を使用するようにしましょう。

収入印紙 (登録免許税)

登録免許税として、9,000円分の収入印紙を添付します。収入印紙は、郵便局や法務局、コンビニなどで取り扱いがありますが、コンビニでは9,000円分の取り扱いがないため、郵便局で購入するのがおすすめです。

登録事務手数料

登録免許税とは別に、登録事務手数料として5,200円が必要です。手数料の支払いに使用する払込票は、国家試験の合格通知書に同封されています。郵便局にて支払いをし、払込み済の「振替払込請求書兼受領証」または「ご利用明細票」 の原本を添付しましょう。

2. 本籍地都道府県名・氏名などの変更があった時

ここからは、すでに免許証の交付を受けていて、旧免許証の原本があり、本籍地の都道府県名や氏名などに変更があった時の申請について紹介していきます。

名簿訂正・免許証(免許証明書)書換え交付申請書

本籍地の都道府県名や氏名の変更では、「名簿訂正・免許証(免許証明書)書換え交付申請書」を提出します。申請書は理容師美容師試験研修センターのホームページの以下のページからダウンロード可能です。

理容師/美容師免許証(名簿)に記載の本籍の都道府県・氏名が変わった場合
名簿訂正・免許証書換え交付申請書|旧免許証をお持ちの場合
美容師名簿訂正申請書および美容師免許証(免許証明書)再交付申請書|旧免許証を紛失した場合

免許証の原本

申請には、旧美容師免許証の原本が必要です。この原本を紛失している場合は、再交付の手続きが必要となります。名簿への記載事項の変更があり、かつ旧美容師免許証を紛失している方は、「美容師名簿訂正申請書」と「美容師免許証(免許証明書)再交付申請書」を提出しなければなりません。

戸籍抄(謄)本か住民票

申請書とあわせて、戸籍抄(謄)本か、本籍が記載されている住民票も提出が必要です。どちらも6カ月以内に発行されたもののみ有効となります。

また、免許証に旧姓または通称名(外国籍の方)を併記したい場合には、その氏名が記載されている戸籍抄(謄)本か住民票が必要となり、こちらも6カ月以内に発行されたものでなければなりません。

収入印紙(名簿の登録事項変更に係る登録免許税)

名簿の登録事項を変更する際にも登録免許税を納める必要があります。名簿訂正では、1,000円分の収入印紙を購入し、添付しましょう。

書換え交付手数料

免許証の書換え交付の手数料として、3,750円の支払いが必要です。郵便局に備え付けの「払込取扱票」に必要事項を記入し、郵便局の窓口で支払いをおこないます。

こちらも支払いの証明として、「振替払込請求書兼受領証」又は「ご利用明細票」の原本を添付しなければならないため、失くさないようにしましょう。

3. 免許証を紛失したり汚したりした時

免許証を破ったり、汚損したり、紛失したりした時に必要な手続きについて紹介します。なお、ここで紹介する内容は、本籍地の都道府県名や氏名に変更がないことが前提です。

免許証(免許申請書)再交付申請書

美容師免許証(免許証明書)再交付申請書 をホームページの以下のページよりダウンロードし、必要事項を記入します。

美容師免許証を紛失、破損、汚損した場合
美容師免許証(免許証明書)再交付申請書

再交付手数料

免許証の再交付手数料として、4,150円の支払いが必要です。郵便局に備え付けの「払込取扱票」に必要事項を記入し、郵便局の窓口で支払いをおこないましょう。

「振替払込請求書兼受領証」又は「ご利用明細票」の原本は、支払い済の証明として添付する必要があります。

破損・汚損した免許証

破損したり汚損したりして再交付を申請する場合は、その美容師免許証の原本を返納しなければなりません。封筒に折りたたんで入れる際は、表が外側になるように折りたたむ必要があります。

また、再交付後に紛失した免許証が見つかった場合も返納が必要です。発見してから5日以内に郵送するようにしましょう。

戸籍抄(謄)本か住民票

免許証に旧姓または通称名(外国籍の方)の併記を希望する場合は、その氏名が記載された戸籍抄(謄)本か住民票のどちらかを添付する必要があります。希望する際は、申請書の「旧姓・通称名欄」への記入も忘れずにしておかなければなりません。

この場合でも、添付する戸籍抄(謄)本・住民票は6カ月以内に発行されたもののみ有効です。

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国家試験に合格したら忘れずに免許を申請しよう!


無免許での営業が法律で禁止されている美容師にとって、美容師免許証はとても重要なもの。美容師国家試験に合格したら、すみやかに交付の申請をおこないましょう。

また、破損や汚損があった場合、紛失した場合などには再交付の申請が必要です。それ以外にも、美容師名簿に記載されている本籍地の都道府県名に変更があった場合や氏名の変更があった場合には、名簿訂正と書き換えの申請をしなければなりません。

美容師として活動するなかで、ライフスタイルの変化によって再交付や書き換えの申請が必要になることもあるでしょう。その際は、忘れずにすみやかに申請をおこなうことが大切です。

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