介護美容セラピストの収入はどれくらい?おすすめの資格や収入アップ方法を紹介

高齢化が進むなかで、介護施設や自宅にうかがって美容施術を行うサービスが増えてきています。そして、その施術者は「介護美容セラピスト」と呼ばれることがあります。

本記事では、介護美容セラピストが行う施術内容や収入の目安、そして収入アップのための方法を紹介します。

介護美容セラピストとは?

介護美容は、介護が必要な人に対して美容施術を提供するサービスです。その内容は幅広く、ヘアカットやヘアカラーなどのヘアケアのほか、ネイル・メイク・スキンケア・エステ・アロマセラピーなどさまざまです。

年齢を重ね、自分で身だしなみを保つことが難しくなることも珍しくありません。そんななか、美容施術によって心身ともにケアすることが介護美容の目的です。

なお、介護美容セラピストは「ケアビューティスト」と呼ばれることもありますが、「ケアビューティスト」は特許が取得されている名称のため、勝手に名乗ることはできません。注意しましょう。

介護美容のうち、介護美容師について詳しく知りたい場合は、下記の関連記事もチェックしてみてください。

引用元
介護美容研究所:「ケアビューティスト」の名称の取扱いについて

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介護美容とは? 必要な資格は通信で取得できる? おすすめ資格4選を紹介

介護美容セラピストの収入はどれくらい?

令和5年の「賃金構造基本統計調査」の結果によると、介護美容師を含む「理容師・美容師」と、セラピストなどを含む「美容サービス・浴場従事者」の正社員の月収(きまって支給する現金給与額)は、10人以上規模の企業で以下の通りでした。

職種

月収

理容師・美容師

277,600円

美容サービス・浴場従事者

247,600円

引用元
e-Stat:賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査3 一般_職種(小分類)(役職者を除く)DB

また、実際の求人として求人サイト「リジョブ」に掲載された、介護美容師を含む美容師の月収は以下の通りです。

職種

月収

美容師

217,777~420,718円

セラピスト

223,345~362,171円

※2025年4月時点でのデータです。

介護美容セラピストの収入は働き方によっても異なる

介護美容セラピストの収入は、働き方や行う施術などによっても収入が異なります。

サロンなどに直接雇用され、サロン業務と並行して介護施設や利用者宅を訪ねて施術を行うケースもあれば、訪問美容のみを専門にしている事業所などもあります。ほかにも、業務委託として仕事を請け負ったり、個人経営で活動したりと、働き方はさまざまです。

さらに、行う施術の内容によっても収入は異なります。そのため、「介護セラピストの給料の目安」を明確に示すことは、難しいのが実情です。

実際の求人にはどのくらいの給料額が提示されるか気になる人は、下記のリンクをチェックしてみてください。

【3月最新】訪問美容 美容師・美容室の求人・転職・募集

介護美容セラピストにおすすめの資格

介護美容セラピストの施術内容は多岐にわたります。

なかでも、ヘアカットを施す場合は、理容師または美容師の免許が必須です。

そのほか、ネイルやアロマセラピーなどの場合は必須資格はないものの、資格取得に向けた学習や専門のコースを受講することで、介護美容ならではの知識・スキルを習得できます。

ここでは、介護美容セラピスト関連の資格、訪問美容師・理容師の資格、そして介護関連資格について紹介します。

介護美容研究所|ケアビューティーコース・訪問美容コース

介護美容研究所では、メイクセラピーやタッチケアなどの高齢者向けの美容施術を学習できる「ケアビューティーコース」と、理美容師向けの「訪問美容コース」を開設しています。

ケアビューティーコースは受講期間によって3カ月・6カ月・8カ月・1年の4コースに分かれています。いずれのコースも、はじめの3カ月間でケアネイルやアロマテラピーなど、身だしなみを整えるための基礎的な美容スキルを習得できる講座です。

訪問美容コースには、寝たきりの方や車いすの方への施術方法のほか、要介護者を移動する際に必要となる介護資格「介護職員初任者研修」の取得もカリキュラムに含まれています。

引用元
介護美容研究所
介護美容研究所:ケアビューティーコース
介護美容研究所:訪問美容コース

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ケアビューティストになるにはどうすればいい?求められるスキルや役立つ資格・将来性についても紹介

一般財団法人日本介護美容セラピスト協会|ビューティタッチセラピスト

日本介護美容セラピスト協会では、美容ケアを通して高齢者を笑顔に導く「ビューティータッチセラピスト」の認定試験を開設しています。

認定試験を受講するためにはハンドセラピーやフェイシャルセラピーのほか、介護基礎講座などの受講が必須です。なお、介護や看護の資格があり現役で就業中の場合は、介護基礎講座の受講が免除されます。

引用元
一般財団法人日本介護美容セラピスト協会:ビューティタッチセラピストになるには

NPO全国介護理美容福祉協会|「福祉理美容師」養成コース

NPO全国介護理美容福祉協会が提供しているのが「福祉理美容師」養成コースです。寝たままでのシャンプー方法や高齢者の疑似体験などをとおして、介護の基本やお年寄り・障がい者の方との接し方を学ぶことができます。

資格を取るためにはA~Dまで4種類、全4日間の講習を受けなければなりません。コースを修了すると、希望する美容師には「日本美容福祉学会認定福祉美容師」の認定証が授与されます。講習の受講料は3万8,000円、教材料は9,500円です。また、認定料として別途5,000円が必要になります。

引用元
全国介護理美容福祉協会:「福祉理美容師」養成コース
全国介護理美容福祉協会:よくある質問

日本訪問福祉理美容協会|訪問福祉理美容師

日本理美容福祉協会が主催する資格が訪問福祉理美容師です。介護の基本から訪問美容の道具、お年寄りとのコミュニケーションにいたるまでを短時間で効率的に学ぶことができます。

資格を取るためには、1日実質5時間の講習を受けなければなりません。講習を修了すると、資格取得者を証明する認定証が授与されます。講習は東京・大阪・仙台など全国各地で行われており、受講料は2万5,000円です。

引用元
JVBWA 一般社団法人日本訪問福祉理美容協会
JVBWA一般社団法人日本訪問福祉理美容協会:訪問福祉理美容師の資格認定制度について

介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

介護におけるスタート資格ともいわれるのが、介護職員初任者研修です。これを取得することで、利用者の身体に触れて介助を行う「身体介護」が許可されます。かつては、ホームヘルパー2級という名前で親しまれてきました。

介護職員初任者研修を修了するためには、トータル130時間の研修を受けなければなりません。介護関連の専門学校や民間企業、ハローワークなどでも講座を実施しています。また、実習は任意なので、通信教育で取得することも可能です。

研修の最後には試験がありますが、内容は研修内容を振り返る比較的簡単なものであり、万が一落ちても追試を受けることができるケースが多いです。100点満点中おおむね70点以上で合格です。

引用元
ベネッセスタイルケア:介護職員初任者研修

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、養成施設を卒業したのと同レベルの知識・技術が身につくとされています。介護職員初任者研修における基本的な内容に加えて、たん吸引や経管栄養などの一歩進んだ内容を学ぶことが可能です。

実務経験者が国家資格の「介護福祉士」を目指すために必須とされる条件の一つで、介護福祉士実務者研修を修了するには6カ月以上、トータル450時間の研修を受けなければなりません。

ただし、介護職員初任者研修を修了している方などは、そのぶんの時間を差し引いてもらえます。一部面接授業を受けることができれば、通信でも取得が可能です。

介護職員初任者研修とは違い、終了の際にとくに試験は課されていません。しかし、教育機関によっては、復習の意味も兼ねて修了試験を設定しているところがあります。

引用元
ベネッセスタイルケア:介護福祉士実務者研修

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介護福祉士実務者研修とは? 初任者研修や介護福祉士とはどこが違うの? おすすめ講座6選を紹介

介護美容セラピストが収入アップのためにできること

ここからは、介護美容セラピストが収入アップのためにできるおすすめの方法を紹介します。

地道なことが多いですが、収入アップに向けて、できるところから積み重ねていきましょう。

1.職場での昇進を目指す

職場内での昇進を目指すことは、収入アップにつながる有効な方法のひとつです。経験や実績を積み重ねて現在の職場で昇進することで、基本給の増額や役職手当などの加算が見込めます。

2. リピート率を上げる

収入アップのためには新規開拓も重要ですが、リピート率を上げることも重要です。一説には、訪問美容を手がける事業者の多くがリピート率90%以上ともいわれています。

リピーターが増えることで安定的な収益を上げられるため、リピートしてもらえるようなサービスや接客などを取り入れるように工夫しましょう。

3. スキルを磨く

美容師やセラピストとしてのスキルはもちろん、介護のスキルも磨くことが求められます。通常の美容室やサロンのお客様以上に、こまやかな気配り・思いやり・集中力など、介護の視点で必要なことを考えながら接しましょう。

4. 顧客から紹介してもらう

新規開拓の方法として、既存のお客様から紹介してもらう方法があります。接客の際に、「もしほかにもお困りの方がいらっしゃればお声かけください」と伝えておくと、紹介してもらえる可能性が高まるでしょう。

紹介の場合、知り合いを介在しているため、初めての施術でもお客様から安心してもらいやすいというメリットがあります。

5. 介護施設などで複数の顧客に施術する

一対一での施術ではなく、介護施設や病院などに出向いて、一度に複数の顧客に施術する方法も有効です。ただし、すでに専属の介護美容師やセラピストが決まっているケースもあります。

そこで、個人宅に行く場合でも、一度の訪問で複数名に施術できると収益を上げやすくなるでしょう。

6. ケアマネジャーに紹介してもらう

多くの要介護者や高齢者と広く関わっている「ケアマネジャー」と親しくなると、お客様を紹介してもらえる可能性が高まります。普段から会話をするなどして、パイプを作っておくのが重要です。

7. より条件の良い施設や職場へ転職する

より条件の良い施設や職場へ転職する方法もあります。介護美容セラピストに限ったことではありませんが、転職は収入アップを狙える一つの有効な手段です。

介護美容セラピストとしてある程度経験を積んだのち、ほかの施設や職場にも目を向けてみましょう。たとえ給料は変わらなくとも、福利厚生や勤務条件がより良くなることも考えられます。

8. 独立開業する|訪問サービス事業など

介護美容セラピストが収入アップのためにできる8つめの方法は、訪問サービス事業などを自分でたちあげ、独立開業することです。

介護美容セラピストとして独立開業するためには、働く場合と同じく、美容師免許以外の資格は必要ありません。しかし、訪問美容特有の知識を身につけ、専門の道具を準備しておく必要があります。

地方自治体によっては、訪問美容を行うために事前の届け出や手続きが必要なケースもあるため、開業時にしっかりとチェックしておきましょう。

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訪問美容師とは? 個人で開業する前に知っておきたい基礎知識|開業に必要なものと費用の目安

介護美容セラピストの求人を探すならリジョブがおすすめ

介護美容セラピストが行う施術内容は、ヘアケアやスキンケア、アロマセラピーなどさまざまです。また、訪問美容師は単独での募集もありますが、セラピストはサロンワークと並行して介護(訪問)美容を行うケースも多いです。

美容関連に特化した求人サイト「リジョブ」では、さまざまな美容関連求人を掲載しています。

「美容師」や「セラピスト」などの職種に加え、雇用形態や給与形態など、検索条件が細かく指定できるため、希望に沿った求人が探しやすくなっています。

また、希望条件を登録しておくことで企業やサロンからスカウトが受けられる機能もあるため、自分では見つけられなかった求人と出会えるチャンスがあります。

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介護美容セラピストは需要の高い職業|自分に合った方法で給与UPを目指そう!

高齢化社会が進む日本では、これから先もますます介護美容セラピストの需要が高まっていくことが考えられます。

介護美容セラピストの収入は経験や技術、就職先などによって異なります。資格取得や転職、独立開業など、さらなる給与UPを狙える方法もあるため、自分に合った方法を選択し、ぜひ収入UPを目指してみてください。

介護美容セラピストとして働ける職場を見つけたい方は、ぜひ求人サイト「リジョブ」で探してみましょう。給与・福利厚生・特徴などの条件を絞っての検索が可能で、介護・美容系に強いサイトのため、自分にぴったりの仕事が見つかりやすいです。


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