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特集・コラム 2023-02-07

介護福祉士実務者研修とは? 初任者研修や介護福祉士とはどこが違うの? おすすめ講座6選を紹介

介護に携わる仕事をしている人が、保有するのにおすすめの資格が介護福祉士実務者研修です。この資格を取得しておくことで、収入や転職の際に有利となります。

ここでは、この資格を取得するメリットや初任者研修との違いについてくわしく解説しますので、取得をお考えの方は参考にしてくださいね。

介護福祉士実務者研修とはどんな資格なの?

介護福祉士実務者研修とは、昨今の高齢化社会において、質の高い介護サービスを安定的に供給することを目的に定められた資格制度です。高齢化社会で要介護者が増えていくなか、介護福祉士実務者研修の資格者は、介護福祉業を営む事業者において必要不可欠な存在となりました。

また、介護福祉士実務者研修は「介護福祉士国家資格」を受験するうえで必須といえる資格であるため、介護福祉士国家資格を目指す人には避けられない資格なのです。

旧ホームヘルパー1級|より幅広く高度な介護提供能力を身につける

介護福祉士実務者研修は「ホームヘルパー1級」と「介護職員基礎研修」の後継資格として誕生しました。この資格を所持することは、介護の業界で働く専門家として、より深く高度な技術を習得したことの証明となります。

さらに、介護職員初任者研修よりも上位の資格であるため、給与アップや就職、転職においても有利に働けるのがメリットです。介護福祉士実務者研修の資格を保有すれば、介護福祉のサービス利用者および一緒に働く仲間からも一目置かれる存在になるでしょう。

受講条件|特になし

介護福祉士実務者研修には、学歴・年齢による受講資格はありません。よって、いつでも挑戦可能な資格であるといえます。ただし、資格取得にはあらかじめ定められた20科目・合計450時間に渡るカリキュラムを履修しなければなりません。

いつでも挑戦できる資格ですが、多岐にわたる分野の講義を450時間も受講しないといけないため、介護福祉士実務者研修は取得することがたいへんな資格です。しかし、それでも魅力のあるメリットが多いのがこの資格の特徴でもあります。

ほかの介護資格を持っていれば、一部の受講が免除されることはありますが、履修時間が長いぶん、資格の習得まではたいへんです。また、介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修の資格を取得していなくても受験可能となっています。

カリキュラム|20科目450時間

介護福祉士実務者研修のカリキュラムは、20科目・合計450時間に渡る受講が必要です。受講の内容については「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」と、大きく4つの分類にわかれます。

具体的には、下記のような研修科目と研修時間が定められています。

※医療的ケアは50時間の研修のほか、演習を修了する必要がある

引用:厚生労働省:実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について

ほかの介護資格を持っていれば、一部の受講が免除されることはありますが、そうでない場合は450時間もの講義を受講しなければなりません。長時間にわたり勉強をしないといけないため、介護福祉士実務者研修は取得するまでがたいへんでしょう。

保有資格で受講科目が免除になることも

20科目・合計450時間もの受講が必要な介護福祉士実務者研修ですが、介護職員初任者研修を取得している場合は、一部の受講が免除となります。たとえば、受講科目「人間の尊厳と自立」「介護の基本Ⅰ」「生活支援技術Ⅰ」など、合計9科目・130時間もの受講が免除されるのです。

それでも、より深い介護知識である11科目・320時間もの受講が必要となります。しかし、あらかじめ介護職員初任者研修を取得しておくことによって、介護福祉士実務者研修のハードルは下がるでしょう。

修了試験|難易度はどれくらい?

実務者研修は、必ずしも修了試験があるわけではありません。研修を実施しているスクールによって多少の違いがあり、全国一律の基準が設けられているわけではないからです。座学については、課題が提出され、間違いが多ければさらに繰り返して課題を再提出することもあります。

また、実技試験はそれぞれ個別に実施されるのが特徴で、合格点に到達するまで追試がある場合が多いです。これらの課題は座学や実習で学んだ内容であり、実技に関しては試験前に練習の機会もじゅうぶんに与えてもらえるケースがほとんど。

修了試験は落とすための試験ではなく、基礎知識の確認であり、修了認定考査と考え、学んだことを発揮できれば合格できる範囲でしょう。

介護福祉士実務者研修を取得するメリットとは?

合計20科目・450時間もの受講が必要な介護福祉士実務者研修。修了までに時間がかかるため取得するまでがたいへんですが、この資格を保有していることにより、さまざまなメリットをえられます。

実務者研修を選択するメリットについて

専門的な介護技術と知識を身につけることができる

実務者研修では、介護に欠かせない基本的内容から一歩進んだ専門的な技術を身につけられます。研修は、介護職員初任者研修の130時間を含めた450時間を受けなければなりません。内容は、実務経験のみでは修得できない知識・技術を中心に構成されます。

研修を受けることでエビデンスがあるのか、手順は本当に正しいのかなど、自分の技術を振り返り、さらに高められる内容となっているのが特徴です。そのほか、認知症などの疾患についての学術的な知識や理解などもじゅうぶんに学習できます。

喀痰吸引と経管栄養について学べる

専門的な知識や技術の獲得もできるため、これまで医療行為とされてきた「喀痰吸引」や「経管栄養」を学ぶことが可能です。2012年4月から法改正により、一定の研修を修了した介護職員は医療などとの連携により、一定の条件のもとでおこなえるように変わりました。

在宅医療が進むなか、在宅での吸引や経管栄養をおこないながら生活する療養者も多くなってきているため、吸引や経管栄養の基礎知識があることで就職にも有利につながります。

介護福祉士国家試験の受験資格をえられる|実務経験ルート

介護福祉士実務者研修の資格を保有していれば、「介護福祉士国家試験」の受験資格をえられるようになります。しかし、この資格がない場合、介護福祉専門学校などの養成施設を卒業して実務経験を積むといったようなルートが必要です。

学生のころから介護福祉を志して勉強してきたのであれば、養成施設から実務経験をへて国家資格に挑戦することができます。しかし、就職や転職で介護福祉の業界に入職した人が国家資格を目指す場合は、介護福祉士実務者研修を取得することにより、国家試験に挑戦することが可能です。

サービス提供責任者になれる

介護福祉士実務者研修の資格を取得すれば、訪問介護サービスのサービス提供責任者になることができます。サービス提供責任者は、訪問介護サービスのプラン設計やホームヘルパーの指導を担う管理職の立場であり、やりがいが溢れる仕事です。

責任者であるため、やることが多くてたいへんな仕事だと思われがちですが、組織内での立場ややりがいを考えると、サービス提供責任者になることのメリットは大きいでしょう。

介護業界への就職や転職に有利

介護福祉士実務者研修の資格保有者は、介護業界への就職や転職にとても有利です。介護福祉業界では、どの事業所でも優秀なサービス提供責任者が求められているため、つねに求人はあります。

介護福祉士実務者研修の資格は取得するまでに膨大な時間が必要となるため、割に合わないと感じることがあるでしょう。しかし、一度取得してしまえば、どの事業所でも活躍できるため、取得しておいて損はありません。

資格手当でお給料がUPする

介護福祉士実務者研修の資格保有者は、どこの事業所でも求められている大切な人材です。そのため、多くの訪問介護サービス業では、資格保有者に手当を設けて給料に反映しています。

具体的には、資格手当として月に1~1万5,000円ほどの金額を支給されることが多いですが、施設によっては経験や年齢に応じて2~3万円の金額が支給されることもあるようです。仮に毎月1万5,000円の所得が増えるとすると、5年間で総額90万円もの大金となるため、収入の面でも介護福祉士実務者研修は有利でしょう。

介護職員初任者研修とはどこが違うの?

似たような資格と捉えられがちな初任者研修と実務者研修。この2つの資格は、一体どんな違いがあるのでしょうか。ここでは、上記の2つの資格の違いをくわしくご紹介します。

介護職員初任者研修と実務者研修の違いとは? 実務者研修を取得するメリットを解説

介護職員初任者研修とは

従来はホームヘルパー2級研修といわれていた介護職員初任者研修。この資格は、介護に関する基礎知識やスキルを保有していることを証明するための資格として位置づけられています。

取得することで、利用者さんの食事や入浴などといった身体介護という業務に携わることが可能です。つづいては、介護福祉士実務者研修との違いを確認しておきましょう。

介護職員初任者研修の概要については、下記の記事も参考にしてみてください。

介護現場で起こりがちなあるあるとは?シチュエーション別に詳しく紹介

受講科目と時間数

上記でも少し触れましたが、この2つの研修では受講科目と受講時間に以下のような違いがあります。

・初任者研修:9科目130時間
・実務者研修:20科目450時間

実務者研修の方がより専門的で深い知識を学習する必要があるため、時間も長くなっています。受講科目も初任者研修の9科目に対して実務者研修は20科目ですので、よりくわしく学ぶことが可能です。

医療ケアの学び

上記でもご説明いたしましたが、実務者研修では吸引や経管栄養などの医療ケアをくわしく学べます。

これらの技術をより専門的に学べるため、職場での必要性は高く、実地研修を受ける予定がある場合などとても有利です。一方で、初任者研修には医療ケアを学ぶ機会はありません。

修了試験実施の義務

介護保険法施行規則により、初任者研修ではカリキュラム修了後に1時間の修了試験の実施義務が設けられているため、試験に合格する必要があります。

一方で、実務者研修はとくに義務化されていません。そのため、試験はスクールにより異なることから、修了試験の内容もそれぞれ違いがあります。

介護福祉士の受験資格

介護福祉士の受験資格が得られるという違いもあります。2016年度におこなわれた試験より実技試験が廃止となったため、受験資格に実務者研修が追加されました。

介護福祉士は国家資格ですので、介護業界で働くとしたらぜひ取得しておきたい資格です。注意することとして、実務者研修を修了しただけでは介護福祉士試験を受けられません。3年以上の実務経験も必要となるので、注意が必要です。

サービス提供責任者としての資格要件

以前までは、3年以上の実務経験を積んだ初任者研修修了者もサービス提供責任者になれました。しかし、2018年に任用要件が変更され、介護職員初任者研修の修了者は対象外となっています。

そのため、2018年以降もサービス提供責任者として働くためには介護福祉士の資格取得、または実務者研修の修了が必要です。実務経験があるだけでは、サービス提供責任者になれなくなってしまうので、注意するようにしましょう。

介護福祉士実務者研修の資格を活かせる求人はこちら

介護福祉士とはどこが違うの?

介護福祉士実務者研修と介護福祉士は、具体的にどのようなポイントが異なるのでしょうか?この章では、資格の種類や取得にかかる時間、受験難易度といった観点から、両者の違いについて確認しましょう。

介護福祉士とは

介護福祉士とは、「社会福祉士及び介護福祉法」にもとづく介護職の国家資格です。身体的・精神的な障害を持つ利用者の日常生活をサポートし、経験と知識豊富な専門性の高い介護人材として、自分以外の介護スタッフに適切な指導を行うのも仕事です。また、さらに上位の資格として、認定介護福祉士という資格もあります。

介護福祉士の詳しい概要については、下記の記事も参考にしてみてください。

介護福祉士とは

資格の種類

介護福祉士実務者研修は公的資格ですが、介護福祉士は国家資格です。前者は誰でも受講できる研修で、450時間の養成研修を修了すれば、資格を取得できます。

その一方で、介護福祉士は、養成教育カリキュラムを履修するか、数年以上の実務経験を積んだ上で、介護福祉士国家試験を受験し、合格点以上を得点する必要がある資格という点で大きな違いがあります。

介護福祉士になるための受験要件の取得ルートや勉強法などについては、下記の記事を参考にしてみてください。

介護福祉士になるには?|国家試験の難易度やおすすめの勉強法を紹介

資格取得に掛かる期間

介護福祉士実務者研修を修了するためには、450時間の研修を受講する必要があり、半年から1年ほどの履修期間がかかります。

その一方で、介護福祉士になるためには、数年間の実務経験や福祉系の教育機関での学習を求められるので、資格取得まで3年以上の期間を要することがほとんどです。

受験難易度

介護福祉士実務者研修の修了試験の合格率は、100%に近いと言われています。再試・追試を実施するスクールもあり、きちんと復習すれば資格を取得できるでしょう。

その一方で、介護福祉士の場合は、介護福祉士国家試験に合格しなければなりません。直近5回分の試験の受験者数と合格率をまとめると、下記のようになります。

出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター:第 34 回介護福祉士国家試験の合格発表について

合格率は約70%となっており、100%の合格率の近い介護福祉士実務者研修と比較すると、はるかに合格難易度が高い試験だといえます。

介護福祉士国家試験の詳細な合格率のデータや試験勉強のコツなどについては、下記の記事を参考にしてみてください。

介護福祉士の合格率はどれくらい? 過去10年のデータを解説|押さえておきたい試験勉強のコツ

無資格・未経験での取得

介護福祉士実務者研修は、実務経験がなかったりそのほかの介護系資格の取得しなかったりしても、資格取得にチャレンジすることが可能です。その一方で、介護福祉士国家試験を受験するためには、下記のようなルートを経る必要があります。

・養成施設ルート:卒業するまで2年から4年の年月を要する
・実務経験ルート:3年の実務経験と実務者研修の履修
・福祉系高校ルート:卒業するまで3年かかる。
・経済連携協定(EPA)ルート:3年の実務経験。EPAを結んでいる海外国籍の方。

このように、数年間の実務経験や福祉系の教育機関での学習を求められるので、未経験・無資格で取得できる介護福祉士実務者試験とは、全く難易度が異なる試験だといえます。

おすすめの介護福祉士実務者研修講座を紹介!

介護福祉士実務者研修は、専門のスクールで受講することが可能です。ここでは、おすすめの講座をご紹介する前にスクールを選ぶ際の注意点とポイントをご紹介いたしますので、参考にしてください。

スクールを選ぶ前に|注意点と押さえておきたいポイント

たくさんのスクールがあるため、どれを選んだらいいのか迷うこともあるでしょう。できれば自分にあったスクールがいいと考えるのが一般的です。

しかし、自分に合うスクールを選ぶためにはどんなところを確認すればよいのでしょうか。まずは、スクールを選ぶ前に押さえておきたいポイントと注意点についてご紹介します。

介護福祉士国家試験を受ける場合|できるだけ早く受講しよう

国家試験を受けるためには、申し込む際に実務者研修を修了していることを示す修了証(見込みも可)を提出する必要があります。そのため、余裕を持ってできるだけ早めに実務者研修を受講するとよいでしょう。

自身の取得してある介護資格によっても受講時間は変わってきますが、たとえば初任者研修を修了された方であれば8月中には受講を開始するのがおすすめです。試験の申し込み期限もありますので、余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。

講習費用はスクールによって違う|受講料の補助が受けられることも

講習費用はスクールによって異なります。予算やカリキュラムがそれぞれ違うこともあるので、それぞれのスクールをよくチェックして選ぶようにしましょう。

また、スクールごとキャンペーンなどで割引されることもあるので、お得に受講できる可能性もあります。さらに教育訓練給付制度の対象なので、条件を満たしていれば補助が受けられることがありますので確認してみましょう。

資格によるカリキュラム免除を調べておく

もし、なんらかの所持している資格があるのであれば、受講時間が減る可能性もあります。そのため、自分の所持資格によるカリキュラムの免除があるかどうかを、受講前にチェックしてみてください。

たとえば初任者研修の修了資格があれば、実務者研修の受講時間が免除され、若干短い期間で修了が可能となります。当てはまる方は、ぜひ確認してみるとよいでしょう。

自分に合ったスクールを選ぶには|スクーリング・サポートをチェック

費用以外にも選ぶポイントがあります。まずは、スクーリングに通える位置にあるかどうかです。遠くて通うのが大変な場所だと、継続しての学習に支障が出る可能性があります。そのため、通いやすい場所を選ぶのもひとつのポイントです。

また、サポート体制が充実しているかなども確認しておきましょう。たとえば、受験対策や質問環境が整っているかなどのサポートがあるのかを確認しておくことも大切です。

おすすめのスクール&講座を紹介

スクールを選ぶ前に押さえておきたいポイントや注意点がわかったら、次はスクールを選ぶだけです。ここでは、数あるスクールのなかからおすすめのスクールをご紹介します。

三幸福祉カレッジ|介護福祉士実務者研修

三幸福祉カレッジは、ご自身が所有している資格によって異なりますが、標準学習期間1.5~6カ月と、ハイペースで講習を進めることが可能です。

また、自宅学習を効率的に組み合わせることにより通学日数わずか7日間で講義が完了します。受講者満足度92.5%と高い数字を維持しており、ベテラン教師陣による講義や手厚いサポートが人気の秘訣です。

藤仁館医療福祉カレッジ|介護福祉士実務者研修

藤仁館医療福祉カレッジは、熱意あふれるスクールです。たとえ講義の受講生がひとりだけであっても、必ず開講をします。

受講生が理解するまで徹底的にサポートする姿勢を見せており、再履修も無料で受講できるのも特徴です。振替受講には回数制限がなく、無料で振替をおこなえます。また、この学校は修了生に対するケアもおこなっており、同窓会を通じた永久サポートをおこなってくれるのが特徴です。

湘南国際アカデミー|実務者研修

湘南国際アカデミーは神奈川県にあるスクールで、県内には藤沢校、横須賀校をはじめとする9カ所の校舎があります。働きながら受講する方向けに休んだときの振替を3回まで無料で用意。

また、オリジナルの添削課題を用意しており、この課題にしっかり取り組むことで試験の受験対策にもつながるでしょう。

クリエ福祉アカデミー|実務者研修講座

クリエ福祉アカデミーでは、通学する日数が7日間で資格を取得できます。また、保有する資格によっては最短で2日間での取得も可能です。

授業は、実際に介護の現場で経験を積んだ講師が指導してくれます。さらに試験対策授業や模擬試験を開催するなど、国家試験の受験を目指す方をサポートしてくれるのが特徴です。

ニチイ|介護福祉士実務者研修

ニチイは100万人以上の修了生を輩出した実績があり、経験豊富な講師陣たちがわかりやすく研修を実施してくれる点が特徴のスクールです。

無料の対策レッスンや質問回答のシステムがあるので、研修内容や試験に関して不安や悩みを抱えていても、解消しやすい点も魅力的です。

また、資格取得後にニチイに介護スタッフとして就職し、所定の条件を満たすことで、受講料の全額キャッシュバックを受けられる制度があります。ちなみに、ニチイに就職してから資格取得を目指す人は、受講料が無料になる「介護職員資格取得支援制度」も利用可能です。

カイゴジョブアカデミー|実務者研修

カイゴジョブアカデミーは、自宅学習と通学を組み合わせた通いやすい通信コースで学習できる点が特徴で、電話一本で振替受講もできます。介護職向けの大手求人サイト「カイゴジョブ」とも提携しており、就職・転職サポートが手厚い点も魅力的なスクールです。

どちらを選ぶ? 介護福祉士実務者研修と介護職員初任者研修

介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修で、どちらの資格取得を目指すべきなのか、迷ってしまう方もいるのではないでしょうか?この章では、両者で迷った場合に、どのような基準で目指す資格を決めるべきなのかについて見ていきましょう。

実務経験で選ぶ

介護職員初任者研修は、現場経験がなく、これから介護職として活躍していきたいと考えている方におすすめです。130時間の研修に参加することで、介護職として必要な基礎的な介護の知識やスキルを習得できます。

介護福祉士実務者研修は、介護現場である程度の経験を積んで、キャリアアップのために資格を取得し、将来的に介護福祉士を目指したいと考えている方におすすめです。

介護福祉士の国家試験を受けるためには、介護福祉士実務者研修を修了するだけでは受験要件を満たせません。実務経験を積み、所定の教育機関を卒業する必要があります。

これから介護職員として働く方は介護職員初任者研修、ある程度の実務経験があり介護福祉士資格の取得を目指している方は、介護福祉士実務者研修の取得を目指しましょう。

キャリアアップに掛かる期間で選ぶ

介護職員初任者研修はゼロから130時間の研修を履修することで取得できますが、介護福祉士実務者研修の取得には450時間かかります。

介護職員初任者研修から順番に取得していくと時間がかかるので、最短で介護系の知識やスキルアップを目指すなら、介護福祉士実務者研修の取得を目指すのがおすすめです。

ただし、キャリア・スキルアップを急いでいない方は、介護職員初任者研修の取得を目指して、ゆっくりと介護の知識やスキルを身につけていきましょう。

介護福祉士実務者研修は働きながらでも目指せるの?

介護福祉士実務者研修は、働きながらの取得も可能です。この章では、働きながら介護福祉士実務者研修の資格取得を目指す際のポイントを見ていきましょう。

スクールや職場の制度をチェックしよう

スクールや勤務先の事業所によっては、資格取得支援制度を設けている場所もあります。資格取得までの金銭的なサポートをしてくれる制度があれば、安心して受講できます。

勤務先や受講を検討しているスクールに、支援制度があるかチェックしましょう。お得なキャンペーンなどもあれば、積極的に活用したいところです。

介護福祉士実務者研修修了者はどんな職場で活躍できる?

介護福祉士実務者研修を修了した方は、介護職としての専門性を証明でき、より責任の大きい仕事を任されたり、サービス提供責任者として幅広い職場で活躍できたりします。

介護福祉士実務者研修の修了者の勤務先には、下記のような場所が挙げられます。

・有料老人ホーム
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・訪問介護事業所
・デイサービス
・ショートステイ
・グループホーム

このように、幅広い職場で介護サービスに従事しながら、サービス提供責任者として他のスタッフをマネジメントして、責任のある立場で活躍できるのが特徴です。

介護福祉士実務者研修を取得して介護能力をさらにUPさせよう!

介護福祉士実務者は、介護業界にいる限り積極的に取得しておきたい資格のひとつです。この資格を取得することにより、収入の増加が期待できるようになります。同時に就職や転職にも有利となり、よりよい環境で働くことにも繋がるでしょう。

介護福祉士国家資格を目指すうえでも必要となるこの資格は、取得までに時間がかかる資格ですが、それ以上のメリットがあります。介護業界に従事する人は、積極的に資格取得を目指しましょう。

引用元
厚生労働省:実務者研修における「他研修等の修了認定」の留意点について
社会福祉法人 全国社会福祉協議会:福祉の資格
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター:介護福祉士国家試験
公益財団法人 社会福祉振興・試験センター:第 34 回介護福祉士国家試験の合格発表について
e-Gov法令検索:社会福祉士及び介護福祉士法

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