介護美容師・福祉美容師は学校にいかないとなれないの? おすすめの資格とスクールを紹介
介護美容師・福祉美容師は、介護が必要な高齢者の方や障害を持っている方の髪の毛をカットするなどの仕事をする美容師です。一般的な美容師の仕事にくわえて、高齢者の方などのベッドの移動や車椅子の介助など、介護の知識も必要となります。
そんな介護美容師・福祉美容師は学校にいかないとなれないのでしょうか。そこで今回は、おすすめの資格やスクールなどをご紹介します。介護美容師・福祉美容師になりたいと考えている方は、参考にしてみてくださいね。
介護美容師・福祉美容師の仕事をするには学校へ行く必要がある?
介護美容師と福祉美容師は、介護に関する資格があるかないかで違いがあります。介護美容師は必ずしも介護の資格を必要としませんが、福祉美容師の場合はNPOや厚生労働省認定の福祉関係の資格が必要です。
資格があるかないかでその呼び方は違ってきますが、求められる仕事内容や技術に大きな違いはなく、共通していることも多いといえます。そんな介護美容師、福祉美容師の仕事をするためには、学校などで学ぶ必要はあるのでしょうか。ここでは、介護美容師・福祉美容師の仕事をするのに、学校に行く必要があるのかどうかを確認していきましょう。
美容師免許は必須!
介護美容師は必ずしも介護に関する資格を必要としませんが、美容師免許は必要です。福祉美容師も福祉に関する資格のほか、美容師免許を必要とします。どちらの場合も、美容師免許が必須となるので、もしも美容師免許を持っていない場合は取得するために学校に行かなければなりません。
美容師免許はどうすれば取得できるの?
美容師免許を取得するためには、美容師法に基づいて指定されている専門学校やスクールなどの養成施設で学んで卒業し、美容師国家試験に合格することが必須です。ここでは、美容師免許を取得するまでの流れを解説します。
まずは、厚生労働大臣の指定する美容師養成施設に入所しなければなりません。入所するためには、高等学校を卒業している必要がありますが、厚生労働省によると「当分の間は中学卒業者も可」となっています。養成施設は全国各地にあるので、詳しくはお住いの地域の養成機関に確認するようにしましょう。
入所後は、美容師養成施設での修業期間となります。この修業期間は、昼間や夜間に通学するコースでは2年以上、通信コースでは3年以上です。すでに理容師の資格を取得している方が美容師の資格を取得するための修得者課程もあり、この場合、通学では1年以上、通信では1年半以上と決められています。修得者課程があるかどうかは、養成施設によって異なるので、確認するようにしましょう。
養成施設を卒業したら、美容師国家試験を受験します。試験を実施しているのは、公益財団法人 理容師美容師試験研修センターです。筆記試験と実技試験があるため、両方に合格しなければなりませんが、どちらか一方だけ合格した場合は次回に限り、合格したほうの試験は免除されます。
美容師国家試験の合格者は免許申請をして、美容師名簿に登録されますが、この免許の登録をおこなうのも試験と同様の理容師美容師試験研修センターです。これをもって美容師免許取得となり、美容師として働くことができます。
働きながら資格取得を目指すなら|専門学校の夜間&通信コースがおすすめ!
美容師の養成施設のなかには、夜間の通学コースや通信コースがあるところもあります。そのような学校であれば、働きながら美容師免許を取得することも夢ではないでしょう。すでに就職していて、介護美容師や福祉美容師に転職したいと考えている方は、夜間や通信コースがおすすめです。
出典元:日本美容専門学校
介護美容師・福祉美容師の仕事に役立つ! おすすめの資格情報を紹介
介護美容師・福祉美容師の仕事をするには、美容師免許にくわえて、介護や福祉に関する資格を取得していると役立ちます。ここでは、仕事に役立つおすすめの資格について確認しておきましょう。
日本訪問理美容推進協会|ヘアメイクセラピスト(訪問福祉理美容師)
介護美容師・福祉美容師の仕事に役立つ資格のひとつに、日本訪問理美容推進協会のヘアメイクセラピストがあります。こちらの養成講座は、訪問美容に必要な基礎知識をしっかりと学ぶことのできる1日研修です。介護美容師・福祉美容師として活躍するために、役に立つ資格といえるでしょう。
出典元:日本訪問理美容推進協会
日本理美容福祉協会|福祉理美容士
日本理美容福祉協会の福祉理美容士の資格も、介護美容師・福祉美容師の仕事に役立ちます。福祉理美容士の養成講座は、自宅学習と2日間の実技講習により、介助の基礎知識や訪問理美容技術について学ぶことが可能です。美容師免許または理容師免許を取得している方を対象におこなわれる講座で、修了後、福祉理美容士の資格認定カードが発行されます。
出典元:日本理美容福祉協会
NPO全国介護理美容福祉協会|「福祉理美容師」養成コース
こちらのコースも、介護美容師・福祉美容師の仕事に役立ち、A日程、B日程、C日程、D日程と呼ばれる4日間のコースをそれぞれ受講します。カリキュラムは、福祉理美容技術や訪問美容でおこなう美容福祉介助技術、美容室でおこなう美容福祉介助技術などです。理容師または美容師の免許を取得している方を対象におこなわれる養成コースで、修了後、「福祉理容師」または「福祉美容師」と認定されます。
出典元:NPO全国介護理美容福祉協会
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は介護の仕事をはじめる方が、最初に取得する入門的な資格で、3カ月程度で取得できます。この資格があると、対象者の身体に直接触れて、食事や入浴、排せつなどの「身体介護」をおこなうことが可能です。
出典元:介護職員初任者研修
介護美容師や福祉美容師のサービスについて学びたい!おすすめのスクールを紹介!
介護美容師や福祉美容師として活躍するのなら、介護や福祉に関するサービスについて、より専門的に学びたいと考える方もいらっしゃるでしょう。ここでは、そんな方におすすめのスクールをご紹介します。
日本介護システム|訪問理美容師養成スクール
こちらのスクールでは、訪問理美容サービスについて、見学や現場研修などを通して学べます。講座を受講すると、訪問理美容師の資格を取得することが可能です。資格取得後は、これまでの理美容師としての経験を活かして、これからの時代にニーズが高まると考えられる訪問理美容をおこなえるようになります。
養成スクールの講座には、基本コース、応用コース、実技コースがあるので、自分に合ったコースを見つけましょう。宮城、東京、名古屋、大阪、福岡で実施され、日程や場所などの詳細な情報はコースの申込者にのみ通知されます。検討中の方は、スクールに確認してみましょう。
出典元:日本介護システム
髪人|訪問理美容師養成スクール
髪人(かみびと)では、訪問理美容サービスの基本技術はもちろん、施設在宅での作業方法や注意点、ベッド上での施術、移動シャンプー機を使った施術方法について学べます。卒業後に全国チェーンの「髪人」にスタッフ登録すると、お客様や訪問理美容師として働ける理美容サロンの紹介、営業や技術相談など、就業、副業、独立、開業のサポート体制も万全です。仙台、東京、名古屋、大阪、福岡で実施され、学習コース、基本コース、応用コースの3つのコースの中から、自分に合ったコースを選べます。
出典元:髪人
TERADA医療福祉カレッジ 通信教育校|認定福祉理美容介護師講座
こちらの講座は、通信講座で認定理美容介護師の資格を取得することが可能です。独学でも理解しやすい教材を通して自宅学習をして、実技のためのスクーリングもあります。現場で使い捨てできる道具や、身近にあるものを代用しての施術もおこなえるので、受講終了後も現場で活躍しやすいでしょう。
自分に合った資格やスクールを選んで介護美容師・福祉美容師を目指そう!
介護美容師・福祉美容師として活躍するためには、まずは美容師免許の資格を保持している必要があります。介護美容師に必須の資格はありませんが、介護に関する知識や技術を身につけるためにも、資格を取得しておくのがおすすめです。
また、ヘアメイクセラピストや福祉理美容師、介護職員初任者研修などの資格が、介護美容師、福祉美容師として活躍するために役立ちます。自分に合った資格やスクールを選んで、介護美容師や福祉美容師を目指してみてはいかがでしょうか。