こだわりが光る! サロン専売プロダクト名鑑 『ALIVEカラーキープシャンプー/ALIVE』
サロンのこだわりが垣間見える自社開発のプロダクト。配合成分が珍しいもの、パッケージにこだわりがあるもの、開発者の想いが込められているものなど、そのラインアップは実に様々です。
ここでは、各サロンで開発されたプロダクトについて、開発者にインタビューを実施。毎回様々なヘアサロンの専売商品をご紹介します。「自社開発したい!」「他社のこだわりを知りたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
今回は、デザインカラーのプロフェッショナル集団ALIVEが開発した『ALIVEカラーキープシャンプー』をご紹介します。
「ALIVEカラーキープシャンプー」を開発したのは…
ALIVE 代表取締役 西川礼一さん
大阪の美容専門学校卒業後、都内の人気美容室に8年間勤務。退職後の2012年、表参道にALIVE omotesandoを、2014年には原宿店をオープン。その後は吉祥寺、名古屋、福岡に店舗を展開。WEB集客や短期育成システムに関するセミナー講師としても活躍している。
「カラーに特化した商品展開でファンを獲得」
――まずは、ALIVEの特徴について教えてください。
ALIVEは、2012年にオープンした表参道のヘアサロンです。グラデーションカラーをはじめハイライト、バレイヤージュなどのデザインカラーを武器に、多くのお客さまから厚い支持をいただいています。
現在はよく耳にするデザインカラーですが、私たちが誕生した当時はそれほど一般的ではありませんでした。そのため、このスタイルを浸透させた「先駆けのサロン」といってもよいかもしれません。
ブリーチには高い技術が必要ですからスタッフの教育にはとくに力を入れており、ハイレベルの施術をご提供できるスペシャリストが揃っていることも、人気を集めている理由ですね。
――オリジナル商品全体のコンセプトはありますか?
商品コンセプトは「カラーリングのアフターケアをサポートする」です。現在は、カラーの持続を手助けする商品は一般的ですが、私たちが開発した2017年当時はそれほど浸透していませんでした。
そこで「色合いをできるだけ長く楽しんで欲しい」と思い『ALIVEカラーキープシャンプー』を開発しました。わかりやすく説明すると、「一般的なシャンプーに色素が混ざっている商品」ですね。
現在は『極濃ムラシャン』『シルバー』『極濃ベリーピンク』の3つの商品を展開しており、髪を洗いながら退色を防ぐことができます。
――なぜ、その3色を展開したのでしょうか?
お客さまの悩みを解決できる色素だからです。基本的に、日本人の髪はカラーが落ちると赤や黄色っぽくなります。その退色をカバーするために必要なのが、青系色なので紫とシルバーの2色を開発しました。
ちなみに、この2色はブリーチの回数によって使い分けており、2回以上は紫、1回はシルバーを大まかな基準にしています。またピンクを開発した理由は、サロンで人気のカラーだからです。ピンクの退色の場合は、青系の色は使えませんから専用に開発しました。
――その他に、開発している商品はありますか?
『ALIVEカラーケアシャンプー・トリートメント』を2年前に開発しました。『ALIVEカラーケアシャンプー』は、先ほどお話した『ALIVEカラーキープシャンプー』から補色効果を除いた商品です。
市販のシャンプーは洗浄力が強すぎ、カラーも同時に落としてしまう傾向がありますが、『ALIVEカラーケアシャンプー』はできるだけやさしく髪を洗うので、色落ちを防ぐことができます。
「泡立ちもよく、カラーも長続きするのでうれしい」と好評をいただいており、リピートして下さる方も多いですね。ちなみに、市販の商品の3倍ほどカラーが長続きします。
『ALIVEトリートメント』はトリートメントに、色素が含まれている商品です。『ALIVEカラーキープシャンプー』よりも補色の色素が濃いので、よりカラーの持続期間を伸ばすことができます。「バサバサになっていた髪がしっとり指通りなめらかになりました」とよろこびの声をいただいていますね。
サロン発のオリジナル商品を成功させる3つのポイント
サロン発のオリジナル商品を成功させるポイントをまとめると下記の3つでした。
1.サロンのコンセプトに沿った商品を開発する
2. お客さまの髪の状態に合わせるために複数の種類を展開
3.市販の商品を研究し、欠けているポイントをカバーするアイテムを作る
パッケージにもこだわったという西川さん。「サロンがモノトーンなので、デザインもシンプルにしました」と笑顔で話します。カラーのプロフェッショナルが開発した商品を体験してみたい方は、サロンを訪れてみてはいかがでしょうか。