【フリーランスのライフスタイル】平田由佳さんの転身理由とは?
シェアサロンの普及などに伴い、最近耳にする機会が増えてきたフリーランス美容師。「どのようにして生計を立てているのか?」興味ある方も多いはずです。そこで、実際に活躍している現役のフリーランス美容師にインタビュー。
今回は、2019年の9月からフリーランスとして働いている平田由佳さんに登場していただきました。美容師としては、10年ほどキャリアを積んでから転身した平田さん。果たして、どのようにして現在のスタイルにたどり着いたのでしょうか?「自由な時間には美容以外の勉強をしています」と語る平田さん。プライベートの過ごし方も気になります。
前編では、フリーランスに至るまでの経緯などについて伺いました。
サロンを移ったことが、転身への大きなきっかけに
――――まずは、フリーランスに転身するまでの経緯について教えてください。
「美容師歴は14年で、フリーランスに転身したのは2019年です。それまでの経緯としては、都内の専門学校を卒業後に杉並の美容室に入社しました。そこで2年ほど働き、サロンを移り白金台へ。その後、中目黒に異動になり、2017年頃に別の中目黒のサロンに移りました。そして、そのお店でフリーランスに転身して現在に至ります」
――――そもそも、フリーランスに興味はあったのでしょうか?
「それほど興味はありませんでした。そのため、『計画的にフリーランスになった』というよりも、流れで行きついたかなと。フリーランスへのきっかけは、2017年にサロンを移ったことが大きかったと思います。サロンの移動を決めた理由は、ヘアメイクに興味があったからでした。そのサロンはヘアメイク事務所が母体となっていて、メイクのスクールも開催していたので、『ここで働けば、ヘアメイクのスキルも身に付くな』と。実際に、入社後は美容師として働きながら休日はそのサロンが主催しているスクールに通って勉強をして、なかなか多忙でしたね。
ちなみに、『フリーランス』という言葉を知ったのは、このサロンに入社した頃でした。サロン内には、フリーランス美容師が出入りしていたので話をするなかで自然と耳に入ってきて、私は正社員にしか興味がなかったので『こんな働き方もあるのか』と。
また、サロンの環境自体がこれまでのサロンとは少し違い、今振り返ると正社員として働いていましたが、サロンワークのスタイルはフリーランスに似ていたと思います」
自然と準備が整ったマンツーマンスタイルの環境
――――「サロンワークのスタイルはフリーランスに似ていた」ことについて、もう少し具体的に教えてください。
「それまではアシスタントと一緒に働いていましたが、マンツーマンスタイルでの施術に変わりました。フリーランスに転身してからも1対1のため、サロンワークでの変更点はほとんどなく、お客さまにも不安な思いをさせずに済んだので、この点はよかったかなと。また、お客さまとの距離が近くなり、より親密な関係が築けたこともプラスでした。マンツーマンになってから、再来率も高まりましたね」
転身して変わった2つのこと
――――フリーランスに転身して変わったことはありますか?
「働く場所が同じだったので、大きく変わったことはありませんね(笑)。先ほども言ったとおり、スタイルもマンツーマンでしたから、日々のサロンワークもそれほど変わっていません。細かな変更点を上げると2つほどあります。
1つ目は商材で、パーマ液や処理剤系の薬品など、いくつかは自分好みのアイテムを取り入れました。好きな商材を自由に使えることは、フリーランスの大きなメリットだと思います。気になった商材をすぐに試すこともできますね。
2つ目は予約の取り方です。以前はお店に電話がかかってきていましたが、サロンのスタッフにお願いするわけにはいかないので、フリーランスに転身するタイミングでご担当のお客さま全員とLINEを交換しました。LINEを選んだ理由は、細かな時間調整がもっともできるツールだと思ったからです。
予約の取り方で意識していることは、なるべく効率的に一日を過ごしたいので隙間時間を作らないことです。また、できるだけ早くに連絡を返すことも意識しています。正社員として働いていると勤務中にスマホを触ることは難しいかもしれませんが、フリーランスは気にする必要がありません。お客さまとスムーズにコミュニケーションが取れますから、そこも信頼を深めるポイントだと思います。
顧客管理は『LiME』という予約管理アプリを使っており、無料と有料の機能があるのですが、私はまだ無料の機能だけを活用していますね」
後編では、生活リズムの変化やプライベート時間の過ごし方に迫ります。
▽後編はこちら▽
【フリーランスのライフスタイル】平田由佳さんのオフの過ごし方>>
Profile
平田由佳さん
インスタグラム:@hirata__yuka