時代に沿った働きやすい環境が魅力!『Acotto』のサロン作りに迫る
「新しいモノが生まれる場所」をコンセプトにオープンした美容室『Acotto』。確かな技術力でお客さまの理想を叶え続け、2020年で9周年を迎えました。そんな『Acotto』がお客さまから厚い支持を得ている背景には、時代に沿った働きやすい環境作りや誇張表現のない発信がありました。
今回は、マネージャーの和田祐介さんにインタビュー。前編では安定した成果を上げる極意に迫ります。
「下北沢」に根付くサロンを目指して
————まずは『Acotto』がお客さまから支持を得ている理由を教えてください。
「理由は大きく2つあり、1つ目は『下北沢』という立地にマッチしていることです。ちなみに物件は、オーナーのお客さまからご紹介いただきました。地域に根付いたサロンになるために心掛けていることがいくつかあり、まずは環境を整えることです。
当たり前ではありますが、エリアに合った雰囲気を作らなければ長年ご来店いただくことはできませんからね。そこで『Acotto』では白壁をはじめ、大きな置物を置かないなど、あえてシンプルな空間を意識しています。
『下北沢』と聞くと少しエッジが効いた地域だと思われている方が多く、確かに他の地域に比べると流行には敏感なほうだと思いますが、空間も流行に沿わせてしまうと数年後には『古いサロン』と思われてしまうかもしれません。
内装をシンプルにすれば流行に左右されずにより幅広いお客さまが訪れやすくなるので、控えめで落ち着いた空間で施術を行っています」
デザインカラーをウリにしている理由とは?
————その他に、立地を意識していることはありますか?
「メニュー内容も『下北沢』を意識しています。『Acotto』が力を入れている施術は、インナーカラーをはじめとするデザインカラーです。
デザインカラーはSNSとの相性がよかったので、もともとウリにしているメニューではありましたが、一層力を入れて発信をしたところ、狙い通りにカラーをオーダーされるお客さまが増えていきました。
しかし、お話を聞いていると『流行だから』というよりも、『もともと遊び心が効いたスタイルが好き』という声を多く聞いて、その時に『下北沢というエリアとマッチしているメニューかもしれないな』と(笑)」
時代に沿った経営で、働きやすい環境を整える
————続いて、『Acotto』が支持を得ている2つ目の理由を教えてください。
「理由は、時代に合った労働環境を整えているからです。私が若手の頃は、『お金よりも美容師を楽しめ!』という体育会系のノリが残っていて、早朝から深夜まで働くこともありました。一方、現在は『仕事だけではなく私生活を充実させることも大切』という風潮に変わっていると感じています。採用を進めるなかで、学生から『お休みはどのくらいありますか?』と聞かれることも増えてきました。そのため『時代の流れに合わせて営業スタイルを変えたほうがいいな』と。
そこで、月3日の有給に変えて『海外に行きたい』というスタッフがいたので夏季休業も10日に増やしました。近いうちに有給を月4日にしたいと考えています。ちなみに、『Acotto』が誕生した頃は、有給は月1日、夏季休業は1週間ほどでした。自分たちが育ってきた環境を押し付けずに、きちんとスタッフの声を聞くことが大切ですね」
————発信で気を付けていることはありますか?
「気を付けているのは、加工や誇張した写真を載せないことです。数年前からSNS集客が主流になり、もちろん個人で発信できるメリットはたくさんあります。しかし、なかには修正や補正を入れてしまう美容師もいるそうです。確かに新規の獲得率は高まりますが、実際にその色にすることができませんから、『リピートにはつながらないだろう』と。そのため『Acotto』では光の調整など基本的な機能を使うだけで、ナチュラルなテイストを崩すことはしていません。
また、実際のお客さまを掲載していることもこだわりです。モデルさんをアップするよりも、親近感が湧きますからね。他にもSNSの投稿をしている時はサロンワークのなかでも一段とお客さまの目を意識しています。スマホで撮影しているので『遊んでいるのでは?』と思われてしまう可能性があるためです。当たり前ではありますが、プラスの効果を生むためにSNSを使うことが基本だと思います」
安定した成果を上げる極意
現在は10名の美容師が在籍している『Acotto』。安定した成果を上げる極意をまとめると、下記の3つでした。
1.空間やメニューなど、立地に沿ったサロン作りを心掛ける
2.時代に沿った経営で働きやすい環境を整える
3.誇張表現のない発信で安心感を与える
後編では、リピートを高める方法に迫ります。
▽後編はこちら▽
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