本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ【CANNA 宮澤豊宏さん】#2
「こんなスタイリストになりたい！」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します！
「オーガニック＆サスティナブル」をコンセプトに掲げるCANNAの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
CANNA 店長の宮澤豊宏さん
美容学校を卒業後、ロンドンのサロンに入社。2年間ほど腕を磨いた後、2013年にCANNAに入社し2017年から店長を務める。得意なテイストは抜け感のあるスタイル。趣味はゴルフ、野球、ハンドボール、料理、映画鑑賞、読書など。
「面接では、困難を克服したエピソードを聞く！」
――書類選考の次の面接について教えてください。
私たちスタッフ複数と学生1～2名の集団で行っています。この方法を採用している理由はマンツーマンで面接をするよりも、魅力的な学生を見つける確率が上がると思うからです。そのため、面接後は採用に関わったスタッフ全員の意見を出し合って合否を決めています。
ちなみに、面接では志望動機や自己紹介をはじめ、辛い経験を乗り越えたエピソードなどを聞いていて、困難を克服した話はとくに重視しているポイントです。社会人として働いていると、どうしてもしんどい時期はありますから、その時にがんばり抜ける精神力は大切だと思います。
――続いてのサロンワーク形式は、どのような内容でしょうか？
このステップではスタッフと一緒に1日サロンで働いてもらっています。仕事内容としては掃除や洗濯などで、チェックしているポイントはお客さまとの相性のよさです。CANNAはリピーターが多いサロンなので、客層や雰囲気がある程度は固まっています。そのため、その学生がCANNAのお客さまとマッチするかを見ることはとても大切です。
もしサロンワーク選考がなければ、入社した後に自分との相性を確かめることになり、そこで「あまり合っていない」と感じてしまったら、若手のストレスになってしまいます。事前にお互いの雰囲気をチェックする機会を作り、ミスマッチを減らすことは大切だと思いますね。
――入社1年目の山根詩央里さんの採用の決め手を教えてください。
決め手は笑顔が素敵だったからです（笑）。面接は緊張すると思いますが、山根は終始笑顔で受け答えをしていて好印象でした。私自身、あまり笑うことがうまくないので、「固くなる状況でにこやかに対応しているのはすごいな」と。
また愛嬌もあり、どんどん話かけたくなる雰囲気があったので「お客さまも同じ気持ちになるだろうな」とも思いましたね。
ROOKIE’S FILE 山根詩央里さん
アシスタント歴1年目。鳥取県出身の21歳。日本美容専門学校卒業後、CANNAに入社。趣味はコーヒーとLDH。現在は、先輩の技術を盗みながらもっとうまくなるために奮闘中。「憧れの人はCANNAのみなさんです！」。
――スタイリストを目指した理由は？
昔から髪の毛のアレンジやメイクが好きだったので美容師になりました。
――就職先としてCANNAを選んだ理由は？
就職を決めた理由は2つあり、1つ目は身体に優しい商材が揃っていることです。将来について考えた時に、肌荒れが理由で続けられなくなる不安を抱えていたので「少しでも肌に優しい商材を使っているサロンで働きたい」と思っていました。
2つ目は雰囲気に惹かれたからです。選考を受ける前、実際にサロンに来て施術を受けた時にスタッフのみなさんが落ち着いていたので「とても素敵だな」と。「私もこんなゆったりとした施術をしたい」と感じて、CANNAで働きたいと思いました。
――将来の目標は？
お客さまから「会いたい！」と思っていただける美容師になることです。そのために、今は日々のサロンワークのなかで、印象に残るコミュニケーション方法を勉強しています。また、目先の目標としては後輩ができる前に頼れるアシスタントになることです。
採用担当のホンネから分かった３つのポイント
１.若手の夢を後押しするために、作文で将来の理想像を共有する
２.面接では困難を克服したエピソードを聞く
３. サロンワーク形式の選考で、お客さまとの相性を見る
今後は店舗展開を考えているという宮澤さん。「スタッフが育ってきているので、若手が活躍できる環境を整えたいですね」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、CANNAの採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか？
▽前編はこちら▽
本当に欲しい人材って？ 採用担当のホンネ【CANNA 宮澤豊宏さん】#1>>
