ライブ配信、オンラインサロンの充実、ヨガ講師のためのサポート業務…叶えたい目標はたくさん【ヨガインストラクター 中村優希さん】#2
インスタグラムのフォロワーは18000人超え。ヨガの専門誌にもたびたび登場する、ヨガインストラクターの中村優希さん。ヨガに出会う前は、日本一の新体操チームに所属。引退後はアパレル会社の営業職に。慣れない生活で疲弊した中村さんは、初めてヨガをした時に「これだ!」と思ったそうです。
「思い立ったら即動く」という持ち前の行動力で、フォロワーを増やしオンライサロンを開催するまでにいたった中村さんの歩みを伺いました。
お話を伺ったのは…
ヨガインストラクター 中村優希さん
幼少期から新体操を始めて、大学時代は当時日本一のチームに所属。引退後はアパレル会社の営業職に。25歳にスポーツジムでヨガと出会い、その後ヨガインストラクターの資格を取得。現在は、さいたま市にあるヨガスタジオ「ブライト」でクラスを持つほか、オンラインサロンの運営やSNSでの発信、ヨガ専門誌のwebサイトでの執筆も行なっている。
派遣社員として働きながらインストラクターの仕事を再開
――ご家族の介護のために勤めていたヨガスクールを退職。その後はどのように過ごしていましたか?
派遣社員として企業の受付業務をしていました。定時で働きながら家族のケアを優先するという形にシフトしました。
――その時点ではヨガインストラクターへの道は諦めていたのですか?
いえ、家族が落ち着いたら再開しようと思っていました。実際、派遣社員として働き始めて半年ほど経ち、生活に慣れたころからヨガの仕事も少しずつ再開しました。本業をしながら副業として週に1回から2回、スタジオでレッスンを持つようになりました。
――気持ちはヨガから離れることはなかったんですね。
はい。東京のスタジオを3ヶ所ぐらい掛け持ちして、無理のない程度にレッスンを行っていました。そういう形で3年ほど過ごしていました。
3年経った頃から少しずつヨガインストラクターとしての仕事を増やしてきました。それに伴い、派遣社員の仕事も少しずつ減らしていって。週5勤務を週3勤務にして…、最終的に派遣社員を辞めて、30歳でフリーランスのヨガインストラクターとして独立しました。
――独立に踏み切ったということは、その時すでにある程度生徒さんが集まっていたということですか?
いえ。公民館などで定期的なレッスンをしていましたが、まだまだ集客は多くありませんでした。
そこからは、めちゃくちゃ行動しました。尊敬するヨガの先生方に会いに行ったり、ヨガに関連する資格を取ったり、日本で一番大きいヨガのイベントのトライアルクラスのオーディションに応募もしました。認知度を高めて、レッスンの枠を持たせてもらうためにできることはすべてやったと思います。
現在レッスンをしているスタジオも、飛び込みで「先生募集していませんか?」と行動したことでクラスを持たせていただくことができました。
コロナ禍がきっかけでオンラインやSNSにも活路を見出す
――コロナ禍でのお仕事はいかがでしたか?
それまでヨガのレッスンといえば対面が基本だったので、最初はすごく大変でした。でも自分で調べたり、すでにYouTubeやオンラインレッスンなどをしていた先輩の先生に相談したりして、なんとか対応しました。
オンラインレッスンではさまざまな発見がありました。公民館で行っていたレッスンをzoomレッスンに切り替えたのですが、そうするとこれまで距離の問題で通えなかった方たちが、レッスンを受けられるようになったんです。
さらにSNSで生徒を募集したところ、全国から参加者が集まってくれました。対面レッスンではつながることがなかった方とつながれたというのは、驚きでもあったしすごくうれしかったですね。
――オンラインの持つ可能性を知ったんですね。
そうですね。日本だけでなく、外国に住んでいる方ともレッスンができるのは、オンラインならではの魅力だと思います。
SNSをさらに活用して、オンラインサロンを活性化させるのが夢
――現在中村さんのインスタグラムには18000人のフォロワーがいます。
インスタグラムでは、主に体の悩みを解消するためのレッスン動画を定期的に公開しています。よく「頻繁に更新してすごいですね」と言われるのですが、あまり自分では無理をしている感覚はないんですよね。必ず毎日更新する、といったようなルールを課しているわけでもありませんし。
ただ私の動画が誰かの目に止まって、そのヨガをすることで体が少し楽になったと思ってもらえるといいな、とは思っています。
――SNSに関しては、今後の展望はありますか?
今後は定期的なインスタライブを始めようと思っています。動画を見てくださるだけでもありがたいのですが、やはりライブの方が動きがわかりやすいし、リアルタイムに質問もできます。
あと、実際に動いてしゃべっている私を見るのも、私の人となりがわかってより親近感を持って見ていただけるのでは、という思いもあります。
――オンラインサロンも開催されています。
私が考案した「足もみアロマヨガ」をメインとしたオンラインサロンを開講しています。現在はメンバー限定の動画コンテンツなどを公開しているのですが、もっとコンテンツを充実させてメンバーを増やしていきたいですね。
個人的な働き方としては、今後はオンラインの比率を増やしていって、さらにワークライフバランスを充実させていきたいな、と考えています。
あとは、ヨガの先生になりたい人のためのサポート業にも関心があります。ヨガインストラクターで食べていくためには、技術だけでは難しい。目標の立て方とかモチベーションの上げ方など、キャリア構築のためのサポートができたらなと思っています。そのために今はコーチングの勉強も始めています。
中村優希さんが大切にしていること
1.やりたいことは行動、チャレンジする。
2.自分を良い状態に保つ
3.明るく笑顔を大切にする。
取材・文/皆川知子(tokiwa)
撮影/ワタナベミカ
Studio Data
住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂3-7-2 さくら草ビル5F
電話:080-8848-0734