転職経験をポジティブに変換!即戦力のアシスタントとしてアピール「ROW吉祥寺」YUKINOさん
東京や札幌、福岡など日本各地にとどまらず、アメリカ・ロサンゼルスなど海外にもサロン店舗を展開している「株式会社storage」。そんな企業が手がける全室個室のプライベートサロン「ROW吉祥寺」でスタイリストを務めているのがYUKINOさんです。
前編では、転職のきっかけや採用試験の準備などについて伺いました。美容師として働いているうちに理想の働き方とのギャップを感じ、「英語が話せる美容師」になるために転職を決意したそうです。
後編では、YUKINOさんが面接試験で意識したことや自分のスタイルの見つけ方などについてお聞きします。はじめは自分が得意なスタイルがわからなかったというYUKINOさん。たまたま打ち出したツイステッドワンダーランドというゲームのキャラクターのカラーが好評で、派手カラーという得意なスタイルを見つけられたといいます。
今回、お話を伺ったのは…
「ROW吉祥寺」スタイリスト
YUKINOさん
愛媛県出身。リラクゼーションサロン在職中に美容師の仕事に興味を持ち、美容師を目指すようになる。愛媛県立美容専門学校通信科を卒業後、愛媛県内のサロンに就職。美容師としての理想像を叶えるため退職後、オーストラリアに留学。帰国後、都内のサロン1社を経て、2018年「storage」に入社。アニメにインスパイアされた派手カラーを得意とし、日々多くのお客様の理想を実現している。
即戦力のアシスタント。転職経験をポジティブに変換してアピール
――面接試験で意識していたことは?
自分の強みや入社後にやりたいことを明確に伝えることを意識していました。企業側にたって考えてみたとき、応募者がどのようなビジョンを描いているかがはっきりしていたほうが安心して採用しやすいと思ったんです。
――実際、どのようなことを伝えたのでしょうか。
まず、強みとしては英語が話せることです。海外留学の経験を活かして、日本だけでなく海外のお客様にもリラックスしてもらえるような接客ができることをアピールしました。あとはアシスタント業務が完璧にできることも伝えましたね。
「storage」にはアシスタント募集のタイミングで応募したんです。私はそれまで2つのサロンでアシスタントとしてキャリアを積んでいたので、他の応募者よりもスタイリストをスムーズにサポートできる自信がありました。転職経験をポジティブにとらえて、即戦力になるとアピールしたんです。
――転職組ならではですね。やりたいことは何でしたか?
サロンワークの力を磨くのはもちろんですが、撮影会などにも参加したいと伝えました。私はカメラが趣味でプライベートでも写真をたくさん撮っているんです。好きなことを仕事につなげられたらきっと楽しく働けるじゃないですか。
成長を実感できる職場。月1回の講習会などスキルアップを促す制度に感動
――面接に持っていったものなどはありましたか。
スタイルブックを持ち込みましたね。「STCL(STYLING COLLECTION)」という美容師がさまざまな部門で競うコンテストがあるのですが、過去にウィッグ部門とクリエイティブフォト部門に参加したことがあるんです。アーティスティックで映えるような作品が多かったのでその写真を中心に、自分が好きなスタイルやカラーをピックアップして作りました。
――採用を知ったときの心境は?
採用試験の翌日に連絡があったのですが、すごく安心しましたね。転職活動期間は「はやく辞めたい」「退職後は転職先を早く見つけないと金銭的に辛い」などと苦しさを感じていたんです。時間が経てば経つほど不安や焦りが積もっていっていたのですが、ようやく解放されたという気分でした。
――入社後はどのような仕事からスタートしたのでしょうか。
まずは技術確認からスタートしました。シャンプーやカラーの塗布、電話・受付対応などアシスタント業務がひと通りできるかチェックし、初週にはお客様対応に入っていたと思います。
――入社してみて感じたことは何ですか?
スタッフの成長を促す仕組みが改めて良いなと思いました。別の質問でもお伝えしたのですが、「storage」では営業時間内で個人練習をすることができます。さらに、月に1回、同じエリアのアシスタントが集まる講習会の開催もあるんです。企業がスタッフの実力アップに力を入れているので成長スピードが速く、「上手くなっている」と実感する場面も多かったです。
転職は、自分を活かせる場所探し
――新人時代に失敗したことはありますか?
自信を持ちすぎて仕事の確認をおこたってしまったことですね。ある日、業務内で確認すべきことがあったのですが、サロン全体が忙しかったので「いま聞くのは申し訳ない」と思い、自己判断で進めたんです。そこで注意されてしまって。アシスタント業務に自信があっても、サロンではチームワークが大切なので謙虚な姿勢を心がけようと思いました。
――現在、派手カラーに特化して活躍していると拝見したのですが、そのスタイルにはどのようにたどり着いたのでしょうか。
私はアニメやゲームが好きで、アシスタント時代に「ツイステッドワンダーランド」というゲームのキャラに似せたカラーをモデルの方に提供したんです。それがすごく好評で多くのお客様からご連絡をいただくようになり、派手カラー(ブリーチ)に特化した美容師として力を入れていこうと決めました。
――YUKINOさんのように自分のスタイルを見つけるにはどうすれば?
ひとつの分野に絞って徹底的に磨くのがいいかもしれません。まずは自己分析をして、得意なことまたは興味のあることを探すところからスタートします。派手カラーのように具体的でなくても、カットやパーマなどとジャンルで決めてもいいです。その後はとにかくその分野に集中してリサーチしたり、練習したりすれば次第に自分のスタイルとして定着していきます。
簡単なように思えますが、スタイルを見つけるのはすごく難しいことで、見つけられていない美容師がほとんどです。深く考え込まずにゆっくりと探していくのが良いと思います。
――最後に、転職を迷っている方に向けてアドバイスをお願いします。
少しでも「転職」の2文字が浮かんでいるということは、転職すべきだと思います。迷っている時間が長くなればなるほど理想的なサロンで働ける時間も短くなってしまいます。それはもったいないので今すぐ行動に移したほうがいいかもしれません。
もし採用試験が決まっているのであれば、これまで積んできたキャリアを振り返ってみて自分の強みはどこなのか自己分析することが大切だと思います。転職は自分が活きる場所を見つけるポジティブなものです。がんばってください!
YUKINOさんが転職先でも活躍できている3つのポイント
1.採用試験で強みややりたいことを明確に伝えてビジョンを共有した
2.失敗から自信過剰にならずチームワークを大切することを学んだ
3.趣味を活かした自分のスタイルを築いて集客につなげた
YUKINOさんのエピソードの数々から、転職活動は自分が望む環境を手にいれるためのポジティブなものだということが伝わってきました。また「storage」の制度やサポートがいかに手厚いかがYUKINOさんの楽しそうな表情や話し方から感じることもできました。転職を迷っている方、採用試験を控えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
Salon Data
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-12-13
TEL:070-2034-5761