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学び・キャリア 2020-09-03

入店試験で魅力的な学生を見つける!『Hair Mates』の組織作りに迫る

ニューヨークと日本のよさを合わせたスタイル作りで人気店に成長した『Hair Mates』。円滑なサロンワークの秘密について「少しでも気になったことがあったら、スタッフ同士で指摘をし合っているからだと思います」と、学芸大学店代表の飯塚さん。他にも、『Hair Mates』がお客さまから厚い支持を得ている背景には、サロンに合った学生を見つける採用の工夫や自主性を促す教育がありました。

後編では、採用や教育の取り組みに迫ります。

会社説明会の工夫で、学生とサロンのミスマッチを減らす

————採用で意識していることはありますか?

「周りのサロンよりも選考期間を長くとり、じっくりと採用をしています。ステップは大きく4つに分かれており、まずは会社説明です。専門学校にサロンの紹介パンフレットを置いているので、それを見た学生から問い合わせが届いています。

説明会のこだわりがいくつかあり、まずは少人数制です。以前は大人数を集めて1~2回ほど行っていましたが、現在は少人数に変えて3~4回ほど開催しています。学生としっかりとコミュニケーションが取れるので、私たちと学生との間とのミスマッチが減りましたね。

続いてのポイントはグループディスカッション形式です。壇上で紹介するプレゼン形式ではなく、学生を4~5名に分けて小さなグループを作って説明をしています。大人数で説明してしまうと、どうしても学生が質問をしづらいですからね。

最後に、現場の声を届けることです。説明会には私たち採用担当だけではなく、経営陣をはじめ、教育担当、スタイリスト、アシスタントがそれぞれ2名ずつ参加しています。それぞれのスタッフがグループに分かれて、各々のポジション目線で説明するイメージですね」

入店試験でサロンにマッチする学生を見つける

————次はどのような選考をするのでしょうか?

「続いては書類選考で、履歴書を送ってもらい採用担当がチェックして合否を出しています。その次は入店試験です。入店試験では午前と午後でサロンを移動してもらい、2日間にわたり、系列店の4店舗で一緒に働いてもらいます。

複数店舗で行う理由は、できるだけ多くのスタッフが採用に関わったほうがサロンに合った学生を見つけられる可能性は高まるからです。実際に学生の様子を見たスタッフには、『一緒に働きたいか?』などの項目が並んだアンケートに回答してもらい、それを集計して結果を出しています。そして、最終ステップの面接でもう一度じっくり話を聞いて最終の判断をしていますね」

————教育はどのように取り組まれていますか?

「教育部が担当しており、2年半でのデビューを目指したカリキュラムを作っています。指導面で最も大切にしているのは、自主性です。少し前は、私たちが付きっきりで手取り足取り教えていましたが、自分で考える力が薄れてしまい、教えるスタイリストも体力的にきつかったので『あまり効率的ではないな』と。

そこで、現在は木曜日の朝に1時間のみレッスンを行っています。また、今後はアシスタントが若手を教える体制に変えるかもしれません。それに伴い、カリキュラムも組み直す必要があるので、教育部で話し合い考えている段階です」

海外に行くなら、まずは日本で結果を

————最後に、美容師にはどのような力が大切でしょうか?

「必要なのは人間力です。『心からのおもてなしをできる力』と言い換えてもよいかもしれません。もちろん技術も大切ですが、練習を積めばなんとか身に付きます。『可愛いスタイルの理由』などは、ある程度はマニュアル化できますからね。一方、人間性はそう簡単には高まりません。

また、固定概念に縛られずに働くことも大切だと思っています。たとえば、『くしを使ってカットしなさい』と言われた時は、その理由を自分で考えてみる。そして『使わなくてもよいかもしれない』と感じたら、実際に試してほしいと思います。私たちが、それを否定せずに見守ることも重要です。

最後に、海外に興味がある美容師は、まずは日本で結果を残してから動いてほしいです。日本の美容技術は素晴らしいですから、きちんとスキルを身に付けてから挑戦したほうが、より多くの方々をよろこばせることができると思いますね」

安定して成果を上げる極意

毎年新卒の採用に成功しており、人手不足は感じたことはないという『Hair Mates』。安定して成果を上げるための極意をまとめると、下記の3つでした。

1.採用を工夫してサロンに合った学生を見つける

2.自主性を促す教育方法を取り入れる

3.技術だけではなく、人間力も高まる環境を作る

海外の系列店でのインターンプログラムも整えているという飯塚さん。「期間は最大で5年間で、海外で腕を磨きたい全国の美容師から問い合わせが届いていますね」と、笑顔で答えてくれました。世界で活躍したい美容師の方、高い技術力を肌で感じてみたい方は、サロンに足を運んでみてはいかがでしょうか。

▽前編はこちら▽
こだわりはニューヨーク×日本!『Hair Mates』の流行に左右されないサロン作りに迫る>>

Salon Data

Hair Mates 学芸大学

住所:東京都目黒区鷹番3-19-9 1F
TEL:03-5721-7120
URL:http://hairmates-ny.com/

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