多くのモデル・芸能人も手掛けるヘアサロン&撮影スタジオ『PATRICK OSAKA』
ヘアサロンと撮影スタジオが併設された「PATRICK OSAKA」。現在スタッフは、代表でありヘアメイクのコクラタケヒロさんともう一人の女性ヘアメイク、そして撮影スタジオではカメラマンとデザイナー。主に人物のプロフィール用写真撮影の仕事をメインとしてきました。今回はその代表であるヘアメイク・アーティストのコクラタケヒロさんに、お話を伺いしました。
カナダ留学の経験から得たもの
――コクラさんが、このようにサロン兼撮影スタジオをオープンされた理由をお聞かせください。
「僕は10代の頃にドレッドヘアのモデルもやっていたのですが、どうしても撮影する側として働きたいと思ってヘアメイクの世界に飛び込みました。そして某サロンで働いていたのですが、ヘアメイクの世界をもっと知るためにカナダに留学することにしたのです。すると、そこではヘアサロンと撮影スタジオが隣接していて、うまく機能していたのです。そして日本に帰ってきてから、カメラマンと共に撮影現場に出張する形でヘアメイクの仕事を始めたのですが、やっぱり“場所”が必要だと思い、カナダの留学先に近いスタイルで、ヘアサロンと撮影スタジオが併設している店をオープンしました」
コンポジから老人ホームまで
――具体的には、どのようなお客様がおられるのですか?
「一般のお客様ももちろんウェルカムですが、基本的には芸能人やモデルのプロフィール写真撮影に関する仕事、いわゆるコンポジがメインです。でも最近は“お見合い写真”に面白みを感じています。モデルのヘアメイクをやっている分には、実はそれほど特別なスキルは必要ないのです。何といっても元がいいですからね(笑)。でももう少し自分の色を出したい、ヘアメイクに答えが欲しい、と思うようになってから、コンポジ以外の仕事にも目が向くようになりました。一般的にお見合い写真用のヘアメイクといえば、あまり自分の色を出しづらいと思われるでしょうが、そこをチョコっと攻めてみるのが非常に面白かったのです。お見合い写真に対するお客様の気持ちも強いので、こちらとしても全力で応える必要がありますし、うまくいけばすごく感謝してもらえます。あとは老人ホームでおじいちゃんおばあちゃんのヘアメイクをする時も楽しいです。これは無料で行っているんですが、本当に癒されます。でも技術は必要。メイクにおいても、ラインを1本引くだけでも、皮膚のたるみによってガタガタになりますから。かといって濃くすればよいものでもなく・・・。喜んでいただくためには自分の持てるスキルを存分に生かさねばなりません。どのような仕上げにするか、それはやはりその方がどのような方なのかを知ること、しっかりコミュニケーションが必要ですね」
自ら運営するコレクションを開催するなど、店舗以外でも精力的に活動されるコクラさん。後編では、PATRICK OSAKAのメニューの特徴、そしてスタッフの育成について語って頂きます。