【美容師のカラー技術】air-YOKOHAMA 門倉大樹さん流『ショートに似合うハイライト×オレンジカラー』#2
人気が高まっているシンプルなショートスタイルに似合うカラーリングを、air-YOKOHAMAの門倉大樹さんが伝授! ポイントは、インナーハイライトによる立体感&束感の作り方。その詳しい施術方法をご紹介します。
門倉大樹さんが提案する『ショートに似合うハイライト×オレンジカラー』
平面的になりやすいシンプルなショートに、インナーハイライトで立体感と束感をプラス。カッパー系オレンジは、顔色が明るく、元気な印象に見える人気カラー。
『ショートに似合うハイライト×オレンジカラー』の施術ポイント
1.ハイライトは、表面と根元を外す
ハイライトはあくまで奥行きを出すイメージ。内側から明るい毛束が出てくるように、分け目表面は外して入れる。
2.後頭部は丸みを意識してブロッキング
後頭部のブロッキングは、頭のかたちに合わせてややVの字に。ハイライトがV字に入ることで立体感もアップ。つむじの流れを見ながら調整して。
3.ブリーチ時間は短めでOK
最後に重ねるのがオレンジなので、ブリーチはそこまで明るくする必要はなし。ダメージを少なくするため、放置時間は10分程度に。
HOW TO
Color Recipe
A:ケアブリーチ(オキシ濃度6%を2倍)
B:アルカリカラー オレンジ(オキシ6%)
BEFORE
根元1cm新生部あり、毛先の明るさは9レベル。ややダメージ毛で、色は入りやすい髪質。
1 トップ~前髪にハイライトを入れる
前に落ちる毛の内側1cmからハイライトを入れる。一番表面になるハイトップは外して、厚さ5mmでスライスを取り、幅3mm×深さ3mmでチップを取る。
根元1.5cm外して、Aを塗布。中間を多くのせてから、毛先と根元に向かって薄くする。
スライス1cm外しながら、同様にハイライトを入れていく。顔周り1.5cmを残し、その上まで。前髪は角を外して、狭めにスライスを取る。
2 バックにハイライトを入れる
バックは表面を1cm外し、頭の丸みに合わせてV字にブロッキング。
トップと同様にチップを取り、Aを塗布する。加温して10分放置後シャンプー。
ハイライトを入れた状態。立体感を演出する程度なので、あまり明るくなりすぎないように。
3 全体をカラーリング
Bを根元から塗布。毛先までワンカラ―で塗り、10分放置してチェック後シャンプー。
AFTER
スタイリング
クセをのばすように、後ろから前に向かって根元からブロー。前髪は分け目がつかないように、左右から風を当てる。
ヘアオイルを手のひらになじませ、襟足と髪の内側にしっかりつける。手に残ったオイルを、全体の毛先になじませる。
表面の髪をヘアアイロンでのばしながら丸みをつける。
仕上がり
冬の髪に温かみを与えてくれるカッパー系オレンジカラーに、インナーハイライトで立体感&束感をデザイン。アルカリカラーながら、発色のいい薬剤を使用することで、ハイライト部分もキレイに発色する。平面的なショートが、より美シルエットに。
シンプルなショートこそ、ヘアカラーで立体感を作ってあげるのが効果的。髪がぺたんとしてしまいがちな人への提案に、ぜひ活用してみてくださいね。
▽前編はこちら▽
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取材・文/山本二季
撮影/高嶋佳代
ヘア&メイク/門倉大樹(air)
モデル/松井里穂
教えてくれたのはこの人!
門倉大樹さん
air-YOKOHAMA 店長
キレイなフォルムで扱いやすく、抜け感のあるショートヘアが得意。高い再現性のあるカットから、誰でも扱いやすい抜け感のあるスタイルをつくる。悩みを解決するアドバイスをしてくれると、幅広い年代の女性から支持されている。
インスタグラム:kadoccho_lovest
Salon Data
air-YOKOHAMA
住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店地下1F
TEL:045-548-4646
URL:http://www.air.st/air-yokohama/