「視線」と「手先」を使った接客術で、あなたの接客もクオリティアップを目指そう!

技術面は自信があるけれど、接客は苦手という方も多いのでは?お客様に喜んでいただくためには、接客もマストです!

今回は、ちょっとした気遣いで差がつく接客のプチメソッドをキャビンアテンダント(以下:CA)流美容コンサルタントの清水裕美子さんにレクチャーしていただきます。

CAクオリティ接客のプチメソッド(1)

同じような内容のサービスをしても、なぜかお客様の印象に残る人っていますよね。そんな人になるための、お客様に好印象を与える手先と視線のプチメソッドを教えていただきます。

清水 裕美子さん

視線と手先で差をつけて

「笑顔や言葉遣い、身だしなみ、姿勢などはある程度トレーニングで身につけることができますが、そのあとのプラスアルファで差がつくところが視線と手先だと思います。『感じがいいな』『丁寧だな』という印象を与える人は、必ず視線と手先ができているんです」

「ラストアイコンタクト」で好印象

「日本人は視線をそらしがちで、ちゃんと最後まで目を見ていないことが多いといわれます。それはすごくもったいないこと。ぜひ『ラストアイコンタクト』を実践してみてください。何か物を渡すときは、まず相手の目を見て、物を見て、最後にもう一度目を見ましょう。こういう場面では皆さんたいてい、目→物で終わっているんですが、渡し終えてから最後にもう一回目を見ることで印象が良くなります。『極上スマイル』との合わせ技で、視線を合わせてニコッとしたままフェイドアウトしていけるといいと思います」

コップ

「手添え」で余韻を残して

物を置いた後にゆっくりと手を離す「手添え」。指先までピンと伸ばすのがポイント。
「テーブルに物を置く時も、置いた手をさっと離すのとゆっくり離すのでは、印象がだいぶ違います。『手添え』と呼んでいるんですが、余韻を残しながら徐々にフェイドアウトすることで気持ちを表現することができます。お話中にお茶を出すときや声をかけられないような場面でも、会釈して手添えをすればお話をさまたげずに、『どうぞ召し上がってください』という気持ちが伝えられると思います。

コップ

カップは下の方を持ち、最初に小指がテーブルに触れるようにします。
また、食器などを置くときは、小指がテーブルに触れるようにすることで、『ガシャン』と大きな音を立てずにスマートに置くことができます」

接客に必要な『声のトレーニング』

お客様と会話をする上で、「聞き取りやすい声」と「聞き取りにくい声」があります。このように発声の仕方で、お客様への接客もずいぶん印象が違ってきます。活舌の良い話し方は、相手に対して意思が伝わり易く、聞く側も心地が良いものであります。この心地良さが、より良い接客にもつながるのです。

声や活舌の良し悪しは、声帯や遺伝なども関係するので、簡単に変えることは出来ませんが、よりはっきりとした発声にすることは可能です。接客には「商品知識」「フィッティング知識」「お客さまをサポートする気持ち」などが欠かせません。それに対してはっきりした発声は、それらのことをお客さまにより伝えやすくします。発声練習を朝礼時に組み込みことで、より良い接客につながることもあります。このようなこを心がけてみましょう。

●発声練習1「基本は腹式呼吸」腹筋を使って発声し、横隔膜を上下させてする呼吸方法の腹式呼吸は健康にも良いと言われ、なおかつより良い発声にもなりやすい呼吸法です。

1.息を吸う時には、胸を膨らませるのではなく、お腹を膨らませることを意識する。

2.息を吐く時もそれを繰り返す形でお腹を引っ込めながら吐き出します。無意識のうちにこの腹式呼吸が出来るまでには、少々の練習が必要になります。ただし腹式呼吸であれば、発声に窮屈さがなくなり、お客様との会話がより伝わるようになるでしょう。ちょっとした豆知識としては、腹式呼吸であれば、カラオケで半オクターブ位は高い声が出るようにもなるそうです。

Profile

清水 裕美子さん
清水 裕美子さん

CA流美容コンサルタント/CA Media Agency代表
CA(キャビンアテンダント)として約5年乗務。自身が敏感肌、アレルギーなどの美容トラブルを抱えていたことがきっかけで、在職中に熱心にCAの美容法を観察・分析。退職後はそれを体系化し、CA流美容コンサルタントとしてセミナー、メディアなどで活動。また、シーエーメディアエージェンシー代表取締役として、日本初のキャビンアテンダントがおすすめする総合情報サイト「CAメディア」(http://ca-media.jp/)を運営。1000人以上のCAネットワークから、美容、旅、グルメ、ライフスタイルなどの情報を発信している。

著書:「キャビンアテンダント5000人の24時間美しさが続くきれいの手抜き」(青春出版社)

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