【SNS活用術】「ワクワクする」動画のカギは普段クローズしている光景を見せること【SHACHU コサカリュータさん】#1

Instagramのフォロワー数約5.5万人(2021年8月現在)の人気カラーリスト・コサカリュータさん。ハイトーンから二次元カラーまで操り、Instagramには洒落感溢れるヘアカラー投稿が並びます。中でもカラーリング風景を映した動画はどれも高い再生回数を記録。動画に大事なのは「ワクワク感」だと言います。

前編では、「つい見続けてしまう」動画づくりのコツ、カラーを打ち出すときのネーミングの大切さを教えていただきます。

教えてくれたのは…

「SHACHU」
コサカリュータさん

多色使いも難なくこなし、おしゃれなハイトーンカラーに定評のある人気カラーリスト。Instagramではカラーリング風景の動画や、アニメキャラとコラージュしたヘアスタイル投稿が話題を呼び、フォロワー数は約5.5万人(2021年8月現在)。自身も無類のアニメ・漫画好きで、その作品ジャンルもオールマイティー。
Instagram:@kosakanaction

バックショットのヘアスタイル投稿に飽きて動画にシフトチェンジ

コサカさんは気さくでウィットに富んだお人柄。
けれど、インタビュー中はずっと謙虚な姿勢を崩さず

――そもそもコサカさんはカラーをメインに活動しているのでしょうか?

SHACHU自体がカラーを得意としているサロンなんです。もともと僕はシザーを持たずに、カラーリストとして美容師をしていきたいと思っていて、SHACHUのカラー技術に惚れ込んで入社したんです。

――以前と今、投稿スタイルは変わりましたか?

以前はナチュラルなベージュやハイライトをメインに投稿していましたが、もう供給が溢れているのでやっていても意味がないだろうと感じ、例えばネイビーカラーやインナー、毛先に色味を入れるカラーなどを打ち出すことにしたんです。

Instagramに力を入れ出したのはSHACHUに入社した2016年頃から。サロン自体が早くにInstagramに目をつけていたこともあり、ヘアスタイル、とくにバックショットを頻繁に上げていました。

けれど、投稿を続けていくうちに自分の中で飽きが出てきて、次第に動画に注目するようになったんです。

――動画にシフトチェンジしたんですね。

まだIGTVもリールもできる前。15〜30秒ほどのミニ動画を投稿できるようになった頃で、僕は30秒ほどの動画を次々上げていました。

アニメがすごく好きでよくYouTubeを観ていたのですが、InstagramでもYouTubeのサムネみたいな文字を入れた投稿があっても面白いのかなと思ったんです。その頃はまだ動画に文字入れ加工するのが主流ではなく、「文字を入れないと何をやっているかわかりづらいよな〜」と感じていたので、自分でアプリとかを使って文字加工をやっていました。

美容師しか見れられない光景。そこに「ワクワク」がある

――コサカさんの動画はつい最後まで見たくなるものばかりですが、どのようなことを意識しているのですか?

「これってどうなるの?」みたいな、30秒の間に変化が起こるような動画にしています。結果ではなく工程を見せるというか、わくわく感を意識するようにしているんです。最初の頃は可愛いヘアスタイルを動画に撮って投稿していたのですが、Instagramは「バックショット」などの仕上がりの投稿で溢れていたし、変わっていく過程を見せる動画の方がウケが良いと感じたんですよね。

――コサカさんが大事にしているのは「ワクワク感」なんですね。

最初から結末がわかっているものってつまらないですよね。僕は「やっぱりね」「またソレね」と言われたら最後だと思っているので(笑)。

SNSに限らず、お客様へのご提案でもワクワク感を大事にしているんです。美容師は接客業でもあるので、クオリティはもちろん大事ですが「どうワクワクさせるか」という見せ方も同じくらい大事なんじゃないかなと。ただ暗めに染めるだけのオーダーでも「こういう雰囲気になるよ」とプラスアルファの提案をして、「暗い」以外の違う側面を見せてあげたいと思っています。

カラーの打ち出しは「ネーミング」が命

「自分がよくアニメを観る影響で、
2歳になる娘がキャラクターの口調を
真似るようになっちゃって…(笑)」と
ほっこりエピソードも教えてくださいました

――ほとんどの動画が数万回以上と、高い再生数を記録していますが、中でも「グリーンアップル」の動画は飛び抜けていますね。なぜバズったのでしょうか?

まず単純に茶色や暗めの色よりも淡くて明るい色の方が注目度が高いんですね。ブリーチがそこまで一般的に普及していなかった頃はブリーチでつくるハイトーンカラーにみんな新鮮さを感じていたと思いますが、今ではそれが当たり前になりつつあります。だから、可愛くてパッと目を引く淡い色、例えば水色やミントなどを積極的に打ち出すことにしたんです。お客様からすると「こういう色を出せるんだ」という衝撃で、あれくらいの再生回数になったのかなと。

あと、ネーミングの可愛さを意識したことも関係しているかもしれません。グリーンを「グリーンアップル」と呼んだり、ピンクを「イチゴミルク」と呼んだり。

再生回数68万回(2021年8月時点)を記録。
これまで出会ったことがないようなきれい色に
「めっちゃ可愛い」の声が続出したのだそう

――「グリーンアップル」や「イチゴミルク」と言われるとキュンとくる女子も多いですね。

大事なのは打ち出し方なのかなと感じています。

赤のカラーを打ち出すときも単に「赤」と言ってもワクワクしませんよね。「赤くしたんだよね」と言うのと、「カシス色にしたんだよね」と言うのとでは印象や雰囲気は全然違ってくるじゃないですか。だからネーミングの効果は大きいと思います。

新鮮さを感じるからこそアクションが増える

――動画がバズったことでフォロワー数はどのように変化しましたか?

Instagramをはじめたばかりの頃のフォロワー数は約5000人。2017年冬頃から打ち出し方を動画に変え、再生回数1万回以上の動画を量産することができ、1年くらいでフォロワー数が3万人以上まで一気に伸びました。多いときで1ヶ月で1万人増えたときもありました。

――動画が起爆剤となったようですね。

けれど、色々な美容師さんが同じことをやりはじめるようになると新鮮さに欠けてくるんですよね。いいね! 数やフォロワー数は「新鮮さ」を感じたときに伸びるのであって、ネタに飽きてくると伸び止まるんです。

一番ヒットしたもので20〜30万回までバズらせることができ、正直動画はやり尽くしたなと感じています。フォロワー数も獲得でき、ある程度は土壌が整ったので、もう深堀しなくても良いかなって。今度はもっと楽しく自由にやってみようと思い「アニメ」を打ち出すことにしたんです。

バズるInstagram動画をつくるコツ

1. 関心があるのは仕上がりより過程!「続きが気になる」演出でワクワク感を促す

2. 茶色などのナチュラルな色ではなく、カラフルな色味で意表をつく

3. カラーは夢のあるネーミングで「可愛い」と思わせる

コサカさんが重きを置いているのは仕上がりよりも演出。あえて結果をすぐに見せずに、「これからどうなっていくの?」と思わせることが、高い再生回数につながるのですね。動画である程度フォロワー数を獲得したコサカさんが次に目をつけたのが、自身が好きなアニメ。後編では二次元カラーの投稿テクニックとサロンワークにおけるプラス効果をお聞きします。

▽後編はこちら▽
【SNS活用術】アニメの投稿で「絶妙に可愛い」カラーを提供し、仕上がり満足度はより高く!【SHACHU コサカリュータさん】#2>>

取材・文/佐藤咲稀(レ・キャトル)
撮影/柴田大地(fort)
イラスト/なとみみわ

Salon Data

SHACHU

住所:東京都渋谷区宇田川3-12 S:vort渋谷神南3F〜6F(4F受付)
TEL:03-6809-0372

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