【美容師あるある】技術練習は前日の夜の準備や予習が大事!【sand S Ginza スタイリスト 尾里美輝さん】#2

美容業界でよくあるお悩みや課題にフォーカスする本企画。今回は、アシスタント美容師の「困った」に向き合います。前編に引き続き、取材させていただいたのは「sand S Ginza」のスタイリスト・尾里美輝さん。今年6月にデビューしをしたばかりという尾里さんに、アシスタント時代を振り返っていただき、接客中は動作一つひとつに気を配ることや、どんなファッションでも清潔感がない服はNGなどとアドバイスをいただきました。

後編では、担当スタイリストと良好なコミュニケーションを取るコツや、効率的な技術練習の仕方、物販やトリートメントメニューを提案するコツについて教えていただきます。

教えてくれたのは

sand S Ginza スタイリスト 尾里美輝さん

前サロンで3年半、中途入社したsandで1年半経験し、アシスタント歴は5年目。2022年6月にスタイリストデビューを控える。Instagramのフォロワー数は1.4万人(2022年5月現在)。親しみやすく、気遣い上手な人柄で、アシスタントの中でトップクラスの売上を誇っていたという期待のエース。

美容師の人間関係:一緒にご飯を食べに行くと先輩の想いを理解できる

カットモデルで来店するお客様は中高生〜20代が多く、ナチュラルやカジュアルスタイルが得意

――担当スタイリストから指導されたことで印象に残っていることは?

代表の絹村につかせてもらっているのですが、お客様に対する時間の使い方や考え方がすごく変わりました。終礼でその日のサロンワークをフィードバックしてもらうんですけど、絹村は施術時間をきっちり守る人で、時間の使い方に厳しく言われることが多かったんです。

カット+カラーで2時間かかる場合でも、こちらの動き方を工夫すれば1時間45分に巻けるかもしれない。絹村曰く「来店されるお客様は大抵みんな忙しいから、15分でも早く店を出ることができれば最高じゃん」と。正直に言うと、以前はカラーの放置時間に、1分くらい遅れても大丈夫だろうと、自分の作業を片付けてからシャンプー台に案内することもあったのですが、今は絶対にしません。お客様最優先で動いています。例え1〜2分でも、自分の作業を後回しにしてお客様の時間をつくるという意識でやっています

――担当スタイリストと良好な関係性を築くためのコツはありますか?

ご飯を食べに行ったり、飲みに行く時間はやっぱり大事だと思います。その先輩がどんな想いで僕たちを指導しているのか、なぜあんな注意をしたのか、というのは先輩とご飯を食べに行くとすごくわかるんですよ。だから、注意されても「嫌われてるわけじゃない。自分のことを思って言ってくれているんだ」という思考になるけど、普段ご飯に行かない後輩の子たちは、「何でいつも注意されるんだろう」というマインドになっちゃうんですよ

――今の時代、先輩や上司とご飯に行ったり、飲みに行ったりするのを避ける人は多いですよね。

仕事やプライベート以外で時間を共有しないと、先輩や上司の気持ちを中々理解できません。ご飯に行くのは技術練習と同じくらい大事だと僕は思います

美容師の技術練習のやり方:前日から準備をすることで効率アップ

尾里さんのInstagramのフォロワー数は1.4万人(2022年5月現在)

――技術練習をする上で、工夫してきたことはありますか?

毎朝7時半に出勤して練習をしていましたが、「準備」がかなり重要でした。貴重な朝の時間にもたもたしていたらもったいないので、「明日はこれをやる」と決めたら、前日の夜に動画を見たりして手順を予習しておくようにしていました。あと、カットで躓いたことを紙に箇条書きにして、それを見えるところに貼って練習したりも。そうすれば同じ間違いを繰り返さないで済むんです。

――効率を意識してきたんですね。先輩にもよくチェックしてもらっていたのでしょうか?

はい。前日に「明日、何時から確認お願いします」とお願いをしておくんです。
一人で黙々と練習していた時期もありましたが、結局上手くいかなくて。人一倍練習してるのに…(笑)。それで勇気を出して先輩に教えてもらったら、自分がずっと悩んでいたことが5分で解決したんですよ(笑)。一人で練習するってめちゃめちゃ効率悪いなと、そこで気づきました。自分は不器用だから、一人で練習しても上達しないタイプなので、練習するときはなるべく先輩を捕まえるようにしました。多分、同じことで悩んでいる人っていっぱいいるんじゃないかな。

――技術練習はどのくらいの頻度で行っていましたか?

今はカットモデルさんに来店していただいているのですが、自分のお客様の予約を取れるのは営業時間外のみ。営業日は閉店後の20時〜23時までで、1〜2人ほど。休みの日も予約でギチギチにしたいので、朝6時半〜21時まで休憩なしで5〜7人くらい入れています。

――尾里さんはアシスタント売上トップだったそうですが、カットモデルさんにリピートしてもらうためにどんなことを大事にしていたのですか?

スタイリスト料金として、カット代5500円をいただいてやらせていただいていたんですね。カットモデルでも5500円を払ってでも僕をリピートしてくれるというのは、単に技術力だけではなく、人柄もあるんじゃないかなって。僕の勝手な解釈ですが、どれだけ一回で自分の素を出せるかだと思うんです。気遣いもしっかりしつつ素を出す、というところに人気の差が出ると思います。

美容師の物販ノルマ:売ろうと思うと売れない。髪質や悩みに合うものを把握することが大切

お話を伺っていると、かなり努力を積んできたことが伝わってきました。「誰よりも練習しているのに、中々芽が出なくて。同期が先輩に練習を見てもらっているところをストーリーに上げているのを見て、絶対に負けんぞ!って思っていました(笑)」(尾里さん)

――尾里さんは普段から商品をすすめることってありますか?

僕の場合、物販売上は5%くらいです。営業中、スタイリストのお客様にはサロン商品もおすすめするのですが、自分のお客様にはどんどん進めるというよりは、使ってるものの説明をしてあげたり、お客様が求めているときにベストな商品を提案してあげるようにしていました。

ただ、お店の営業ではいつも売り上げの10%を目指しているので、スタイリストとして積極的に物販もお勧めして、家に帰ってもより長く綺麗にいれるような提案をしていきたいと思っています!

――押し売りにならいようにするコツは…?

以前は押し売りっぽくなってしまって、先輩に「ギリギリだよ」と注意されることもありましたが、今は「売ってやる!」という気持ちで売らないようにしています。そういうのってお客様には必ず伝わるんですよ

お客様の髪のお悩みをしっかり覚えておき、「これを使ったらマジで綺麗になる」と思ったときにすすめるようにしています。「これを使えば綺麗になる」というゴールを明確に示し、その理由をきちんと説明してあげると大抵「じゃあ使ってみます」となります。それはトリートメントの施術でも同じことですね。

――トリートメントでもアシスタントの腕が試されるのですか?

めっちゃ試されますよ。sandのトリートメントは15種類あって、悩みや髪質別に選べるようにしているんです。それを全部頭の中に入れていて、お客様に一番合うものを選んでいます。トリートメントはどんなに高いものでも、ベストなものを選ばないと決まらないんですよ。僕、トリートメントには自信があって、「すすめてくれたやつ良かったです」と褒めていただくことも多いです。

――最後に、人気アシスタントになるための秘訣を教えてください。

まず、技術力とSNSはワンセットです。技術だけを磨いても、それを発信できなければ人に伝わりません。自分が得意なことやマインドを世の中に知ってもらう努力をするのも大事なことです。

あと、アシスタントをしてきてすごく実感したのが、下の立場にいけばいくほどハイブリッドになるということ。代表の技術も、先輩スタイリストの技術も、同期の技術も真似することができる。それらをミックスしてオリジナルの技術を身につけることもできる。下に行けば行くほど、色々な人の良いところを盗めるし、それを受けて新しいものを生み出すことができるんです。アシスタントはサロンの中では一番若いけど、一番最強なんじゃないかって思います。

アシスタントが人間関係・技術練習・物販で気をつけたいポイント

1.積極的に先輩とご飯や飲みに行き、先輩の想いを理解する

2.技術練習は準備が大事!手順やミスしやすい部分を予習してから臨む

3. 商品をすすめるときは、お客様の髪質や悩みを把握した上で、説明を丁寧にする

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Salon Data

sand S Ginza
住所:東京都中央区銀座2-11-5 陽光銀座セントラルビル 3F
電話:03-6264-3311

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