家族で家事を分担する最上の方法は「子ども巻き込み作戦」! 『ぶたの真珠』オーナー・林 珠里さん#2

6人のお子さんを育てながら、ご自宅でネイルサロン『ぶたの真珠』を開いている林 珠里さん。前編では不安を感じながら4人目、5人目、そして6人目のお子さんを授かったことや、ご自宅をネイルサロンにするまでのいきさつなどをご紹介しました。

後編では、6人のお子さんたちに対して均等に愛情を注ぐための工夫、ご家族で家事や育児をどうやって分担しているのかなどについて伺いました。

お話を伺ったのは…

ネイルサロン『ぶたの真珠』オーナー
林 珠里さん

福祉関係の学校で理論や技術を学び、卒業後は介護の仕事に従事。27歳で結婚し、28歳で第一子を妊娠。出産後にネイリストになるべく専門学校に入学し資格を取得し、ネイルサロンに勤める。2年前よりご自宅にネイルサロン『ぶたの真珠』を開設。

家事と育児はほぼワンオペ。それが6人目の誕生から変化の兆しが…

ぶたは幸運をもたらす、縁起の良い動物。お客さまからいただいた、ぶたのグッズがサロンのアクセントに。

――朝から晩まで休まる時間がありませんね!

子どもたちが小学生になると本当に大変です。習い事が増えるので、ずっと送迎をしている状態ですね。長男のバスケットボールが週4日、次男は週1でボルダリング、長女は週1でダンスを習っています。「塾に行きたい」と言い出したら、自転車とか自分たちで通えるところにしてもらいます(笑)

――パートナーは今も福祉関係のお仕事なんですか?

3番目の子どもが授かってから転職しました。今はバスの運転手をしています。以前の仕事に比べて時間の融通が利くようになったので、子どもたちの送り届けやお迎えなど、分担しています。頼めばやってくれますけど、ワンオペ感はありますね(笑)。でも6番目の子どもを産んでから、助産師さんに「お父さんもしっかり家事と育児を手伝うんですよ!」と言われたせいか、かなり積極的に手伝ってくれるようになりました

――お子さんの人数が多いと食事の準備など、時間がかかりそうですね。

朝は出かける順番に食事をさせていますが、夜はお腹がすいてガマンできない順に食べさせています(笑)。保育園チームはお腹がすくとお菓子を食べてしまうので、まず先にごはんとおかずを食べさせて、最後に味噌汁を食べさせます。この味噌汁のタイミングで小学生チームが加わわって、ごはん、おかずの順に食べさせます。以前は食事のあと、夫も子どももお皿を下げることも食器類を洗うこともありませんでした。それがちゃんと食器を下げるし、夫は洗ってくれるようになったんです。進歩ですね(笑)

――生まれたばかりの赤ちゃんがいると、そのお世話も大変ですね。

夫は家事が何もできなかったのですが、だいぶ変わりました。6人目を出産するときは夫も育児休暇を取って、ほかの子どもたちの面倒や食事の支度をしてくれたので、本当に助かりました。

小学校の高学年になると家庭科で料理を習うようになるんです。それで長男と次男にご飯の炊き方と味噌汁の作り方を教えたら、お願いすると作ってくれるようになりました。夫はその様子を見て、「父親の自分も料理しないと!」と発憤したのかもしれません。子どもたちのためにチャーハンを作って食べさせてくれるんですよ。

子どもたちを巻き込むと夫も自然と家事を手伝ってくれる雰囲気になるんですね。お客さまに教わった方法を我が家でも試したら、うまくいきました。

平等に愛情を注ぎたいけれど難しい。だから「かまって」サインは見逃さない!

林さんのご実家にて。洗濯や食事など、ご実家のサポートが欠かせないとか。

――妹や弟ができると、上のお子さんが赤ちゃん返りをするケースもあるようですが。

赤ちゃん返りはなかったですね。子どもたちは生まれたばかりの弟を可愛がって、世話をしたがっています。ただ長男がふとした拍子に「あきらめることも大事なんだよ」と言っていたことがありました。兄弟が増えてしっかりしてきたとはいえ、まだ甘えたい気持ちもあるんでしょうね。長男はバスケが大好きで、練習も試合も率先して参加しているのに、あるとき「バスケはつまらないから、練習に行かない」って言い出したんです。「これはおかしい」と思って、長男と買い物に出かけて二人っきりになる時間をつくりました。お菓子を買ってあげたり、じっくり話を聞いたりしただけですけれど、それから様子は元に戻りました。

――お母さんを独占できると、子どもたちはうれしいんですね。

どの子にも分け隔てなく愛情を注ぎたいと思っていても、時間がなくて難しいときもあります。だからこそ、「ちゃんと見守っているよ」という想いは伝えています。子どもたちは甘えたいとき「ぎゅう~して」と言ってくるので、そのときはギュッと抱きしめているんですよ。

――お子さんたちはまだ小さいとは言え、人数が多いと洗濯物の量も食事の量も大変ですよね。

そんなときは実家に頼ります。洗ってほしい洗濯物を袋に詰めて玄関先に置いておくと、洗って畳んだ状態で届けてくれます。実家は両親二人きりなので、洗濯物の量が少ないんです。洗う物の量が増えた方が衣類が傷まなくてちょうどいい…と言ってくれるのでつい頼ってしまうんですよね。洗濯物を届けてくれるついでに、晩ご飯のおかずもお裾分けしてくれるので、本当に助かります

――休日はどのように過ごしますか?

子どもの数が多いと、子どもたち同士で遊んでくれるのですごく助かります。本当は公園に連れて行ってのびのび遊ばせたいのですが、3人連れて公園へ行ったとき、とても怖い思いをしてから家で遊ばせるようにしています。息が詰まりそうになったら、車で買い物に連れ出してサッと帰ってくることもあるんですよ。

――林さんの息抜きの時間はありますか?

夜、子どもたちが寝静まったときですね。私が家事の中でいちばん好きなのが洗濯なんです。夜中に洗濯物を干しているとき「あ~一日の家事が終わった」という達成感に浸れます(笑)あとはこっそり甘いものを食べているときに幸せを感じます(笑)。

――家事や育児のために仕事をセーブすることを考えましたか?

働いている方が子どもにやさしくなれると思っています。一日中ガミガミ怒っていると、子どもにも私にもよくありません。

福祉の仕事をしていたときは、ものすごくストレスを抱えていました。ネイルの仕事を始めたときから家事と育児も始まりましたが、「たいへんだ」と感じたことがないですね。
サロンに勤めていたときはお客さまを選べませんから、確かにちょっと変わった方もいらっしゃいました(笑)。でも自宅にサロンを開いてからは、大好きなお客さまばかりがいらっしゃいます。仕事をしながら私も癒やされています

――これからどんな家庭・ご夫婦を目指しますか?

子どもたちが成長して、中高生になっても今のまま仲よくしてほしいですね。夫は子どもたちと友だちのように何でも話せる関係でありたい…と言っていました。とても厳しいお父様で、怖くて話もできなかったそうです。私たち夫婦は結婚してすぐ子どもを授かってしまったので、子どもたちが巣立ったら二人っきりの時間をのんびり楽しみたいですね。


仕事と家事・育児のバランスをとるための林さん流テクニック

1.子どもを巻き込みながら夫に家事や育児をサポートしてもらう

2.一人っきりになれる息抜きの時間をつくってリフレッシュする

3.がんばりすぎず、無理をしない

子どもの数が多いと「お世話がたいへん」なだけではなくて、人数の分だけ「喜び」も「楽しみ」も増えることが伝わってきました。お風呂に入るときは2人のお兄ちゃんが手分けをして妹や弟たちの髪や身体を洗ったり、学校へ行くときは小学1年生の妹に合わせてゆっくり歩いたり、やさしい気遣いのできる兄弟・姉妹に育ってるそうです。

最初は家計のために始めたネイリストの仕事も、今では家族と同じようにかけがいのない大切な存在になっているようです。

撮影/古谷利幸(F-REXon)

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