エステサロンが取り入れるべき新メニューとは？メニューを決めるポイントやおすすめの施術を紹介
エステサロンの経営で軸となるのは、何といってもメニュー。エステサロンを開業するときにメニューを開発したと思います。しかし、開業時のメニューのまま長い間変更をしていない、ということはありませんか？
エステサロンのメニューは、時代のニーズやトレンドに合わせ、その都度取り入れたり変更したりしていくことも考えなければいけません。
そこで今回は、エステサロンが取り入れるべき新メニューを決める考え方や、おすすめの施術などを紹介します。
新メニューを取り入れるべき？エステサロンを取り巻く状況とは？
新しいメニューを開発する前に、現在のエステサロン業界について見てみましょう。
過去と比較すると、感染症の流行もあり、エステサロンの市場は縮小しています。少しずつこれまでの日常を取り戻しつつありますが、現状はあまり変わらず、厳しい状態が続くと考えられます。競合他店との差別化を図るためには、メニューを工夫するなどして、独自の強みを出していくことが必要です。
なお、これからエステ業界に参入したいと考えている人は、別記事で紹介しているエステティシャンを目指す方法をあわせてご覧ください。
エステティシャンになるには資格が必要？ エステティシャンを目指す方法や様々な資格を紹介
エステサロンのメニューを決めるポイントとは？
ここからは、エステサロンで新しいメニューを取り入れる際に、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
ターゲットを絞り込む
まずはじめに、ターゲットを絞り込みましょう。メニューを決める際、重視するべきは、どんな人に向けてメニューを取り入れるかということです。そのために、ターゲットとなるお客様の属性を絞り込んで考える必要があります。
たとえば、主婦かOLか、若い女性向けか、といったことで需要の高いメニューは変わります。ある程度ターゲットを絞ったところで、痩身をメインとするのか、フェイシャルに力を入れるのか、リラクゼーションを売り出すのかなどを考えましょう。
競合店舗にないメニューを取り入れる
エステ業界で生き残るには、店舗独自の魅力や強みを出さなければいけません。そこで、近隣のエステサロンと顧客を取り合うことを念頭に置き、他店にはないメニューを取り入れましょう。
ただし、目新しさや話題性だけに飛びついてはいけません。自店のコンセプトやターゲット層に照らし合わせて、そのうえでどんなサービスが得意なのかを考慮し取り入れましょう。
単価ばかりに着目しない
顧客を呼び込むためのメニュー開発ですが、高単価ということだけを目的に選んではいけません。価格競争で安くしすぎるのはいけませんが、お客様の心理としては、少しでも安くよい施術を受けたい、というのが本音です。
高単価のメニューしか用意しないと、価格面からお客様の足が遠のいてしまい、結果的に新メニューの意味がない、ということになりかねません。
既存客の意見に耳を傾ける
思い切って、お客様自身に尋ねてみるのもよいでしょう。来店してくださっている既存客にアンケートをとったり、聞き取りをしたりすることで、お客様がなぜ自店を選んでくださったのかが把握でき、さらにこの先、どんなサービスを求められるのかも理解できるのではないでしょうか。
メニューを充実させることもひとつの戦略
ここでしか受けられないというメニューだけでなく、いろいろな施術を一カ所で受けられるのは魅力的ですよね。そういった意味では、メニュー数を絞るのではなく、多くのメニューを取り入れて充実させてみてはいかがでしょうか。
エステや美容は流行やトレンドがあるとはいえ、昔から根強い人気のある定番メニューというものもあります。定番メニューを取り揃えつつ、定期的に新しい技術を取り入れていくのがおすすめです。
エステサロンの定番メニューをおさらい
目新しい施術だけでなく、定番メニューも重要です。ここで、エステサロンの定番メニューをおさらいしてみましょう。
脱毛エステ
エステサロン市場は縮小傾向にあると前述しましたが、脱毛ビジネスは成長が見られます。これは、今まで美意識の高い人だけがおこなっていた脱毛が、介護脱毛やメンズ脱毛なども徐々に一般化してきたためと考えられます。
脱毛エステは、主に脱毛器を使って施術をするため、個人に高レベルの技術力が必須というわけではありません。脱毛器を導入すれば、比較的手軽に開業することができるでしょう。
フェイシャルエステ
フェイシャルエステは、一般的には首から上の顔周りの施術のことを指します。サロンによっては、首やデコルテまで含むこともあります。
フェイシャルエステでは、血行促進を期待したマッサージや、美容成分を使用したパックによって、肌荒れや乾燥といった悩みにアプローチします。小顔やたるみケア、アンチエイジングなど、さまざまな需要があるのが特徴です。
ボディエステ
ボディエステにはいくつかの種類があり、脱毛もボディエステに含まれます。脱毛以外のボディエステについて、見ていきましょう。
痩身
痩身エステは、マシンやハンドマッサージでセルライトを除去したりむくみを解消したりすることによって、お腹周りや脚などの痩身を目指す施術です。施術で痩せることではなく、リンパや血流、骨格の歪み、筋肉のコリをほぐすことで、脂肪を落としやすい体質に改善することが目的です。
リラクゼーション
リラクゼーションエステは、筋肉のコリなど体の固まった部位を優しくほぐすことで、リンパの流れを促進させ、自律神経に働きかける施術です。アロマオイルを使用したアロマテラピーも、リラクゼーションの人気メニューのひとつです。
これから取り入れるなら？おすすめの新メニューを紹介
エステサロンの定番メニューについておわかりいただけたところで、これから取り入れる新メニューとしておすすめの施術を紹介します。
新メニューを取り入れるにあたって、メニュー表の作成も重要です。メニュー表の作成方法については別記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
アーユルヴェーダ
アーユルヴェーダは、五千年の歴史を持つといわれる、インドやパキスタン発祥の伝統医療で、世界三大医学に数えられています。医学といっても怪我や病気を治療するのではなく、ヨガや占星術、食べ物などで人体にアプローチし、心身の健康を保ち不調の予防を目的としたものです。西洋医学より、東洋医学に近いといえるでしょう。
トリートメントや、額にオイルをたらすシロダーラといった独特の施術があります。
ストーンマッサージ
ストーンマッサージは、ホットストーンとも呼ばれる施術です。ストーンセラピー専用の天然石を50～60℃にあたためて、患部にのせて直接あたためたり、体にオイルを塗ったあと石を使ってマッサージしたりする施術です。
ホットストーンによる遠赤外線効果で温まることによる活性効果や冷え性の改善が期待でき、リラクゼーション効果が得られます。
ホットストーンセラピーについて、下記の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
ホットストーンセラピーとは？どんな効果がある？始めるのにおすすめの資格についても紹介
クリームバス
クリームバスはインドネシアに古くから伝わる技法で、頭・首・デコルテや肩までのトリートメントです。使用するクリームにはハーブや果物といった、植物由来の成分が用いられており、髪や肌に栄養を与えます。
頭皮や首などのマッサージで、リンパや血液の流れを整え、アロマによるリラクゼーション効果が期待できます。
リフレクソロジー
リフレクソロジーはツボを刺激することで自然治癒力を高めるといわれる施術で、英国式や台湾式などの種類があります。
手や耳、足の裏などにある「反射区」と呼ばれるツボを刺激し、人体が本来持っている自然治癒力を高める効果が期待できます。
リフレクソロジーについて、別記事でも詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
リフレクソロジーの資格はどうやって取るの？資格の種類や資格取得までの費用についてお伝えします
エンダモロジー
エンダモロジーとは痩身エステの一種で、フランスで開発された施術。吸引やもみほぐしによって、脂肪・たるみ・セルライトなどの悩みにアプローチします。30年以上に渡って研究され、世界中で多くの特許を取得しています。
エンダモロジーについて、詳しくは別記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
No.05 エンダモロジーの効果とは？ 痩身メニューにもおすすめな理由｜エステ体験口コミを紹介！
よもぎ蒸し
よもぎ蒸しは、ハーブの一種であるよもぎを使った施術です。婦人系の悩みや、アンチエイジングなどに効果があるといわれています。
マントを身にまとい、よもぎを煮立たせた容器に座って蒸気を浴びることで、サウナのように蒸される施術です。
得意な施術を極めつつ、新しいメニューも取り入れて多店舗ととの差別化をはかろう
エステサロン業界は、日々研究がすすみ新しい技術が開発されています。そのため、エステサロンのメニューには、昔から根強い人気の定番メニューも大切ですが、新しいメニューを取り入れることも重要です。
得意なメニューを極めることは強みになるため、強みを活かすために技術を磨きつつ、流行やトレンドにもアンテナを張り、新メニューも取り入れていきましょう。何を取り入れてよいのか悩んでしまったら、今回紹介したおすすめメニューを参考にしつつ、メニュー開発に挑戦してみてください。
