サロンのトッププレイヤーから一転、敏腕プロデューサーとしても尽力【「AFLOAT」プロデューサー兼業務執行役員・「AMA TOKYO」代表取締役 間嶋 崇裕さん】#2

間嶋 崇裕さんは、「AFLOAT」プロデューサー兼業務執行役員「AMA TOKYO」代表取締役の肩書きで幅広く活躍しています。カリスマ美容師・宮村浩気さんのもとでアシスタントを経験した間嶋さんは、異例の速さで「AFLOAT」役員に昇格します。実力も折り紙付きで、政府認定のカミカリスマの称号を認定されるプレイヤーとして活躍。そのほか、一人の売上を約400万円ほどもアップさせるなど自分以外のプロデュース力も発揮しています。

前編では、美容師に転身したきっかけやカリスマ美容師・宮村さんのもとで得た経験や、プロデューサーを務めるまでの経緯をお聞きしました。後編では、プロデューサー着任後の取り組みや伸びる新人の特徴、さらに今年立ち上げた「AMA TOKYO」の経緯も探ります。

お話を伺ったのは…
「AFLOAT」プロデューサー兼業務執行役員・「AMA TOKYO」代表取締役 間嶋 崇裕さん

高校在学中、ネイリスト検定1級を習得し、ネイリストとして活動開始。卒業後は、ヘアメイクアップアーティストを目指し、東京モード学園に進学。在学中、美容師に進路を変更し、美容師資格を習得後、サロン「AFLOAT」に入社。サロンのトップに立つ美容師の傍ら、プロデューサーに就任。現在は、プレイヤーとプロデューサーの二軸で活躍している。

Instagram:@takahiro_0217

未知数のプロデューサーに挑戦。欠かせないのは「一人ひとりのヒアリング」

――プロデュースに力を入れる分、プレイヤーの仕事が減ってしまうことに対して不安は感じませんでしたか?

あまり感じませんでした。売上をトップでキープできるようになってから、目標の売上を達成させるだけではつまらなくなってしまったんです。これ以上、上げるにも限界が目に見えているし、もっと上げるにはさらに集客のノウハウが必要だとも思いました。一方で、サロンにはトッププレイヤーが必要です。トップがいるからこそ、目標が定まり、サロン全体の売上が上がることに繋がりますし。自分がトッププレイヤーとして駆け抜けるべきゴールが見えてしまっていたので、未知数なプロデュースの仕事に取り組みたいと思ったんです。

プロデュースをメインにすると決めてからは、毎日の施術も5枠から2枠にして、8:2(プロデュース:プレイヤー)といった割合で動くことになりました。

――プロデュースする人はどのように選んでいたのですか?

「AFLOAT」の全店舗の見回りをし、その期間中、僕に声をかけてくれたスタッフに。だいたい30人くらい集まったところで、半年かけて売上を上げると約束し、一人あたりの売上も次第にアップしていきました。

――プロデュースする、指導側に必要なことは何でしょう?

その人ごとの目標値をしっかりヒアリングすることです。

実は、プレイヤー時代にアシスタントについてくれていたスタッフが専属を辞めたいと言い出したことがあって。どうやらそのスタッフはあまり積極的に戦略を実行することに納得できなかったようなんです。僕はそれを聞いて正直、勿体無いと感じました。年収も美容師としての格も上がるのに、なんでやりたくないんだろうと。でも、考えてみたらみんなの生活水準は一緒じゃないし、人によって満足度とか目標って違うと気づきました。この出来事があってからは、スタッフ一人一人にヒアリングする重要性を学びました。

――教えるだけではなく、その人の求めるものを見極めることも大事なんですね。

ほかにも、背中を見せる大切さも忘れずに心がけています

例えばフォロワーが1万人も満たない状態で、SNSマーケティングをウリにしている人がいたら、本当にこの人を参考にするべきなのか、と疑問に思いませんか? 自分が満足に一定のフォロワー数を達成できていないのに、周りに影響を与える発信力があるとは思えませんよね。どの職業にも当てはまると思いますが、まずは自分が達成できているか、自信を持って人に言える力量なのか確認することが必要だと思います。すごい人は、ふとしたときにやっぱりすごい人だと思わせる説得力がありますから。

見込みがある新人の特徴は、「普通じゃないこと」ができる&「答え」が聞ける人

――では、見込みがあると感じる人の特徴は?

周りの視線を気にせず、ちょっと普通じゃないことができる自主性がある人。自己プロデュースや自己発信が自然にできると、もっと良いですね。サロンワーク中の協調性はもちろん必要ですが、それ以外の時間をどう過ごすかが重要。「あいつちょっと変だな」と思われる人でも、着実に積み重ねれば「あいつ、実はすごいんじゃ…?」に変換されそうだと思いませんか?

あとは、僕が学生の頃取り組んでいたアイスホッケーで得た感覚ですが、早い段階で答えが聞ける人。スポーツをする中で「なんで早く滑れないのか」「早くシュートを打てる方法は?」といくつか悩み、一つ一つの「なぜ?」に対して必ず答えがあるんです。その答えを知ることで、辿り着くためにどうすれば良いのか試行錯誤しますよね。料理も同じで、美味しい目玉焼きを作る方法をあらかじめサイトで調べれば答えが載っています。大事なのは、答えに向かってどう道筋を立てるか。答えを知ったらその答えに向かって努力しますよね。

評価されるサロンの特徴で言うと、日本のトップラインの技術を分かったうえで目指すから高い評価を得られているんです。スポーツの経験から僕はそれに気づいていたので、答えを先に聞きにきてくれる人にはしっかり教えるようにしています。

業務委託サロン「AMA TOKYO」をオープン! 教育面もサポートする理由とは?

――現在は「AFLOAT」の業務以外に、サロン「AMA TOKYO」代表を務められていますが、立ち上げの経緯をお聞かせください。

「AFLOAT」は労務管理がしっかりしているために、700万円までしか売上が立てられないんですね。それを受けてもっと売上を上げたい僕は、休みの日は全国にあるサロンに自ら足を運んできました。セミナーを開く代わりに場所を貸していただくようなイメージです。

集客はSNSでできるうえに都内に絞らなければ全国から予約が入る状態なので、売上を上げたい人にとっては良い方法だと思い、周りにも提案したのですが…みんなが一斉に真似できるかといったらそうでもなくて。そもそもSNSで集客するには、まず発信力のある基盤作りが必要ですから、その部分を突破していないとできない働き方だったんです。

そこで全国から都内にしぼってやってみればいいのではないか、と思って立ち上げたサロンが「AMA TOKYO」です。

――どんな人に「AMA TOKYO」は向いていますか?

業務委託契約で、フリーランスや「AFLOAT」に所属している美容師を対象にしています。立ち上げたきっかけにもあるように、自分のペースで働きたい人にはおすすめですね。

さらに「AMA TOKYO」は業務委託サロンには珍しく、アシスタントがいるうえに教育のカリキュラムもしっかり完備しています。他の業務委託サロンにはない特徴で、うちの強みと捉えています。

――業務委託の形態にも関わらず、教育に力を入れている経緯を教えてください。

単純に店舗ごとの技術の差やムラが生まれてしまうことを避けるためです。それぞれのサロンに所属する美容師個人の好みの技術になってしまうのは、サロンのイメージとしても良くないと思うんです。

「AMA TOKYO」は業務委託だけど、ブランドサロンとして発信していく方針です。ブランドイメージを固め、それに同意する美容師が集まってこれるようにしたくて。今後の美容業界を見据えて将来は、サロンに所属せずとも、独立が目指せたり、フリーランスで活躍できる人が増えたらいいと思って経営しています。今後も、一人ひとりの働きやすさを叶えるべく、時代に合わせたサロン作りを目指します。

美容師としてプロデューサーとして成功できた秘訣

1.尊敬できる人を目標に設定し、いかなるときでも学びになるところを探す

2.自分の置かれている状況を踏まえて、そのとき必要な情報を学ぶ

3.経験がなくても自分の力で切り開いていく姿勢を持つ


取材・文/東 菜々(レ・キャトル)
撮影/SHOHEI

Instagram:@takahiro_0217

1
2
求人数3万件!リジョブで求人を探してみる

 

Salon Data

AFLOAT RUVUA Smart Salon
住所:東京都新宿区新宿3-36-10 ミラザ新宿ビル10F
TEL:03-5357-7011
AMA TOKYO
住所:東京都港区北青山3丁目6−20 Kfiビル 3F
TEL:03-6427-3790
この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くの美容師求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄