圧倒的努力。アシスタント時代に100万円売上を達成した 「GARDEN W.」泉愛美さん

理美容師の甲子園ともいわれる「全国理容美容学生技術大会」のワインディング部門で、歴代最高得点をたたき出して優勝。アシスタント時代は月100万円の売上を達成し、現在も月に400万円前後の売り上げをキープしているのが、「GARDEN W.」所属のスタイリスト、泉愛美さんです。

その実績から血気盛んで、ハキハキした方を想像していましたが、取材に現れた泉さんは、「しゃべるのが苦手」だそうで、落ち着いたトーンでぽつりぽつりと話す姿が印象的でした。お客さまからは「独特の空気感」、「宇宙にいるみたい」と言われることも多いそう。

お話を聞いてみて分かったのは、泉さんが圧倒的な努力を重ねて今の地位を築いていること。なぜそこまでできるのか?原動力は?泉さんにお話を伺いました。

今回、お話を伺ったのは…

泉愛美さん

美容師/「GARDEN W. 」所属スタイリスト

鹿児島県、奄美大島出身。ハリウッドワールド美容専門学校1年生のときに、現役美容師も参加する「全日本理美容選手権九州大会」のワインディングプロ部門で優勝。2年生では、理美容師の甲子園ともいわれる「全国理容美容学生技術大会」のワインディング部門で、歴代最高得点をたたき出しての優勝をはたす。卒業後はGARDENに入社し、アシスタント時代に100万円の売上を達成、スタイリストになったあとは月に400万円前後の売上をキープし続けている。

Instagram:@izumi_aimi

休みの日も自主的に動き達成した100万の売上。それでも「学生時代より楽」

学生、アシスタント、スタイリスト時代と、常に高い実績をあげてきた泉さん

――アシスタント時代に、店販と技術売上で100万円の記録をたたき出したそうですね。どのようにして実現したのでしょうか?

休みの日も含めて、毎日お客さまを呼んでいました。お店がある日は、営業前と営業後にそれぞれ2~3人で1日の合計が4~5人、休みの日は1日に12人ほどを担当させてもらい、実現できたんです。

――すごい数ですね。休みの日も自主的に働かれていたということですが、辛くなかったですか?

辛くなかったですね。学生時代の方が私には本当に辛かったので、それと比べると全然(笑)。私は2年生のときにワインディングの日本一になったのですが、朝は学校が始まる前の1時間、放課後は2時間、みっちり練習していました。学校が休みの日も毎日練習をしていたので、専門学校在籍時代の2年間はほとんど遊びにいったこともありません。

それに比べると、アシスタント時代は休みなく働いても、そんなに辛さを感じることはなかったです。今でも休みがあってもやることが何もないので、仕事をしている方がいいな、と思います

――その若さでそこまで突き詰められるのはすごいですね。原動力はどんなところにあるのですか?

あんまり、言葉にすることはないんですけど、すごく負けず嫌いなんです。とにかく負けたくないし、「できる自分でいたい」と思っています。学生時代は大変なこともありましたが、やればやるほど成果につながるので基本的に練習や勉強が好きです。日本一の美容師になりたいという思いがあるので、そこに向かって練習や努力をすることを楽しんでいます

ありのままの自分でいられる空気感で人気に

泉さんが所属する「GARDEN W. 」。泉さんを指名するお客さまが数多く訪れる

――そんなにもたくさんのお客さまを、どうやって呼んでいたのですか?

インスタです。ただその頃はインスタのフォロワーがそんなにたくさんいたわけではないので、新規の方がたくさん来店されるというより、リピートや紹介の方が多かったと思います。

――リピートや紹介につながる理由をご自身ではどのように分析していますか?

うーん・・・。技術はうまいと思っています(笑)。あとはその方が求めている空気感を大切にするようにしていますね。私自身が、すごく人見知りで、話すのが苦手な陰キャなので、お客さまが話したくないのか、話したいのか空気感を敏感に感じ取ることができるのかなと思います。とくにしゃべることが苦手なお客さまとは、ほとんど会話をしなくてもわかりあえるものがあると思っていて、最後に仕上がりを見てもらっているときに「あ、きっとまた来てくださる」って分かるんです。

お客さまからは空気が変だ、独特だと言われるんですけど、それを気に入ってくださる方がリピートしてくださっているのだと思います。

――インスタを見ていると、泉さんが陰キャだとは思えないのですが、それでも喜んでくれるお客さまが多いんですね。

想像と全然違いますね、と言われることは多いです。でもそれがいいですね、と。美容室に来ると緊張する方が多いと思うので、私から出る空気感で、飾らなくていい、がんばらなくていいと思ってもらえるのかもしれません

――空気感が大事なのですね。

はい。今、私についてくれているアシスタントにもお客さまとの空気感を忘れないように伝えています。前回お客さまとアシスタントがすごく親しげに話していたのに、次にお客さまが来たときに、他人行儀になっていたら、アシスタントを注意しますね。お客さまはすごく違和感を覚えると思うので。

――話すのが苦手とのことでしたが美容師というと、お客さまとの会話を楽しむ接客スタイルがスタンダードですよね。スタイリストになるときに、たとえば先輩から「もっとお客さまと話したほうがいいよ」などとアドバイスされたことはないですか?

ないですね。私は話すことは苦手ですけど、素の自分でいれば、お客さまと仲良くすることができると信じていて。アシスタント時代は先輩のお客さまの顔と名前を全部覚えていたし、スタイリストになってからも先輩のお客さまがたくさん来てくれます。会社からも「愛美の強みを最大限に引き出したほうがいい」と言われていて、私の個性を尊重してくれているのかなと思います。

店販は売ろうとしない

お客さまに商品を勧めたことはないという泉さん。その姿勢が信頼関係につながっているのかもしれない

――アシスタント時代の売上は、店販も大きかったとのことですが、売り方のコツのようなものはあるのでしょうか?

自分からおすすめするのがすごく嫌なのでコツはありませんが、「推さない」ことがお客さまとの信頼関係につながり、結果的に売れていくのかもしれません。お客さまから「こういう悩みがあるんだけど」と聞かれたときに、私が使っているものを「これいいですよ」と伝えるだけです。そうするとほとんどの方が買ってくださいます

――なるほど・・・。お客さまが「この人売り上げ上げるために必死だな」と感じないことが、信頼につながっているのかもしれないですね。

そう思ってもらっているといいですね。


泉さんが高い売上を維持できる3つの理由

1.「負けず嫌いな自分」を原動力に、技術を高めている

2.努力する過程を楽しんでいる

3.お客さまが飾らない自分でいられる空気感を大切にしている

後編ではスタイリストデビュー後、順調に売上を伸ばし400万円超えを記録していた泉さんが、おこなった方向転換について伺います。今年の3月を機に、予約枠を制限。1人ひとりのお客さまとの時間をもっと大切にする方向にシフトチェンジしたといいます。後編もお楽しみに!

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Salon Data

GARDEN W.
住所:東京都渋谷区神宮前5-6-4 C棟B1
TEL:03-6712-5995
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