カタチにとらわれないブライダルヘアメイク。強みを活かしたインスタが仕事の縁をつなぐ【フリーランスのライフスタイル ヘアメイク、アイリスト・澤村康子さん】

シェアサロンの普及などに伴い、最近増えてきたフリーランスという働き方。今回は、2015年の12月からフリーランスのヘアメイク兼アイリストとして働いている澤村康子さんに登場していただきます。

現在、フリーランスのヘアメイクとしてブライダルをメインに仕事を行っている澤村さん。まつ毛エクステ専門のプライベートサロンを構えたり、メイクレッスンの講座を開設したりとさまざまなジャンルで活躍しています。自分の「やってみたい!」という気持ちを大切にしながら取り組んできた結果、多くの好きなことを仕事にできているそうです。

前編では、フリーランスになったきっかけや、お客さまの大切な1日をチーム一丸となってつくるヘアメイクの魅力、集客につながるインスタグラムの投稿のポイントなど詳しく伺います。

お話を伺ったのは…

澤村康子さん

大阪モード学園ヘア・メイクアーティスト学科出身。卒業後大阪のヘアメイク事務所に所属し、テレビや広告など撮影関係のヘアメイクに携わる。約2年半勤めた後、大阪のブライダルヘアメイクの会社へ転職。関西を中心に結婚式場の専属ヘアメイクとして多くの花嫁を担当。ヘアメイク以外にもエステやまつ毛エクステ、着付けなどの技術を身につける。美容師免許も取得。約10年間ブライダルヘアメイクの会社に勤務し、2015年12月フリーランスに転身してからはブライダルのヘアメイクをメインに、まつ毛エクステサロンの経営やメイクレッスンの開催など多岐にわたって活躍を続けている。
Instagram:
ヘアメイク @yasu_2_9
まつ毛エクステ @yasu_eyelash

新しいカタチの「自由な結婚式」に魅せられフリーランスの道へ

結婚式当日のひとコマ。
花嫁さんの笑顔が仕事の活力になっている

――――まずは、現在までの経歴について教えてください。

学生時代は撮影関係の仕事に興味があったので、大阪のヘアメイク事務所に正社員として入社し、CMや広告に出演するモデルさん、タレントさんのヘアメイクをしていました。スタイリストを兼業することも多く、衣装の知識も得られたのはよかったですね。2年半ほど勤めた後、ブライダルヘアメイクの会社へ転職。そこでは10年ほど働きました。2015年12月に独立して現在はブライダルヘアメイクを中心にまつ毛エクステサロンやメイクレッスンなどを行なっています。

――――ブライダル関係に転職したのはなぜですか?

1社目に勤めているときに、友人の結婚式のヘアメイクを頼まれたのがきっかけです。CMや広告などでは主に、クライアントが希望するヘアメイクを施します。スタイルが完成してもモデルさんご本人の感動や喜びにつながることが少なく、だんだんと達成感を感じられなくなってしまいました。自分には合っていないのではと違和感を感じ始めていたんです。

そんなとき、友人にブライダルヘアメイクの仕事を頼まれて、1日だけ特別に式場に出張しました。ヘアメイクを終えた時に花嫁さんが自分の変化にとても感動しているのをみて私までうれしくなりました。花嫁さんの理想の姿をチーム一丸となってつくっていくこと、一生に一度の素晴らしい日に立ち会えることにとてもやりがいを感じ「私がやりたかったことはこれだ!」と思ったんです。ヘアの作り方や専門用語など、今までの仕事とはまったく違い、最初は苦労しましたが、転職後は充実した毎日を過ごすことができました。

――――それでは、フリーランスに転身した理由を教えてください。

理由は2つあります。1つは実際のメイクをもっとしたいと思ったから。独立直前には管理職になっていて現場で花嫁さんに携わることが減っていたんです。まだまだ現場でヘアメイクを施す側にいたいと思い、働き方を見直しました。

2つ目は式場に縛られない結婚式の魅力に気づいたからです。所属していた式場以外で仕事をする機会があり、そこで当時はまだ珍しかったフリーランスのウエディングプランナーさんに出会いました。新郎新婦の思い出の場所、たとえば小学校やキャンプ場などさまざまなシチュエーションで式を挙げられることを知り、形式にとらわれない結婚式にとても魅力を感じたんです。式場にいると視野が狭くなってしまうので新鮮な体験でしたね。

もっといろんな場所で自由に働きたいと思うようになりフリーランスに転身しました。

個人の能力や技術に期待してもらえるのがフリーランスの醍醐味

結婚式のカタチにとらわれないウエディングフォト

――――実際フリーランスになってから仕事は充実しましたか?

今は理想の働き方ができていると思います。フリーランスになって間もないときは、結婚式場と提携している事務所から仕事をいただく形で、雇われているときとあまり変わらなかったんですが、それが徐々に個人で受けられるようになって、今では花嫁さんやカメラマン、ウエディングプランナーの方から直接ご依頼をいただきます。

コンセプトや雰囲気が違うさまざまな現場で仕事ができて、とても楽しいです。会社の肩書きではなく、私個人に声を掛けてくださるのでやる気や責任感にもつながります。個人の能力や技術に期待していただけるのはフリーランスの醍醐味です。

――――個人の仕事が増えていったきっかけがあったのでしょうか?

個人の集客はすべてインスタグラム経由で、現在も変わりません。フリーランスになる1年前にアカウントを開設して、スタイルの写真を載せていきました。独立して1年目くらいからプランナーさんやカメラマンさんからDMをもらうようになり、さらに2年目には花嫁さんから直接連絡をいただけるようになりました。ちなみに現在のフォロワー数は約3,300人です。

インスタグラムの集客が100%。魅力的な写真を投稿するコツとは?

同じポニーテールでもさまざまなスタイルバリエーションが!

――――インスタグラム経由の仕事を増やすためにどんな工夫をしていますか?

どんな写真が好評なのか、不評なのか、好まれるにはどうすればいいか、自分が投稿した写真のリアクションを見ながら研究を重ねました。

最初は自分がいいと思っても反応が少ないことがあったのですが、なぜなのか突き詰めて考えることで客層が見えてくるようになりました。何かの投稿をきっかけに、というわけではなく徐々に問い合わせが増えていったので、フィードバックをしながら投稿を続けることが大切だと思います。

――――なるほど。インスタグラムにはやわらかな雰囲気の素敵な写真が並んでいますよね。投稿する際に心掛けていることはありますか?

投稿する写真は色味がきれいでスタイルがしっかりわかるものを選んでいます。許可をいただければカメラマンさんが撮った写真をアップすることもあります。引きの写真も素敵なものはたくさんあるのですが、ヘアメイクがわかりづらいのでトップの写真には選びません。花嫁さんが正面を向いて笑顔で写っている写真は、とても評判がいいですね。ただ、オリジナルウエディングなど少し変わった場所やコンセプトの式は、式場の雰囲気や周りの景色など、トータルで見せたいこともあるので、そのときは2枚目以降に載せるようにしています。

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場所や形式にとらわれない結婚式が増えるなか、さまざまな式に自由に参加したいとフリーランスに踏み切った澤村さん。ヘアメイクにかかわらず現代の働き方の教訓となるお話でした。自分のスタイルを分かりやすく投稿したインスタグラムの活用法も興味深かったです。

後半ではブライダルヘアメイク以外にもアイリストやメイクレッスンの講師として活躍する澤村さんの多岐にわたる仕事や、スケジュール管理についてお伺いします。さらにフリーランスになってからは健康に関する趣味が増えたとのこと。仕事とプライベートの関係についても語っていただきました。

▽後編はこちら▽
責任感を持って「好き」を仕事に。多忙な日々をこなす秘訣は健康志向の趣味にあった 【フリーランスのライフスタイル ヘアメイク、アイリスト・澤村康子さん】>>

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Salon Data

住所:神戸市灘区 JR六甲道 阪神新在家
※7月1日より京都に移転予定
URL:https://sawamurayasuko.amebaownd.com/

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