落ち込む気持ちとうまく付き合い、明日への原動力に「DLAW tokyo」ネイリスト・NATSUKOさん

ニュアンスアートで人気を集める、表参道のネイルサロン「DLAW tokyo」。そのサロンに入社して4年目となるのが、NATSUKOさんです。

前編ではサロンをどのように選んだのか、そしてアシスタント時代に経験した挫折について伺いました。

後編では、ネイリストとしてデビューしたあとのNATSUKOさんについて伺います。入客ができるようになると、技術不足からクレームを受けたこともあるというNATSUKOさん。先輩にフォローしてもらうことで乗り越えたそうです。落ち込むことがあったときは、反省材料を心にとどめる一方で、心を切り替えることも大切だといいます。

今回、お話を伺ったのは…

NATSUKOさん

「DLAW tokyo」ネイリスト

美容専門学校卒業後、「DLAW tokyo」に新卒採用で入社。現在は入社4年目で、ネイリストとして活躍するほか、後進の指導にもあたる。日々デザイン性の高いニュアンスアートを生み出し、お客さまの爪を彩っている。

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「思っていた仕上がりと違う」。忘れられないクレーム

ネイリストとして仕事を始めた当初は、お客さまの要望に応えられないこともあったと、NATSUKOさん

――入客できるようになったのは、いつごろでしたか?

入社2年目からです。毎日新規のお客さまに接することになるので、最初はすごく緊張しました。ジュニアネイリスト時代に10~20代前半のモデルさんの施術はしていましたが、30~40代のお客さまに施術する機会が増えたので、言葉遣いや声色には特に注意していました

――声色にまで気をつけていたのですね。

アシスタント時代に先輩から、声のトーンを少し高めにした方がいいと指摘を受けていたんです。自分でも薄々気付いていたのですが、私は普段の声が少し低めで、冷たい印象を与えかねないので、気をつけるようにしていました

あとは、目元の笑顔も大切にしています。施術中は基本的にマスクをしているので、表情がどうしても分かりづらいと思うんです。目元だけ見ても笑っていると伝わるように、意識していました

――そのころの失敗談はありますか?

たくさんありましたが、とくによく覚えているのは、お客さまから直接厳しいお言葉をいただいたことです。施術が終わったあとに、お客さまがその場で「思っていた仕上がりと違う」と仰って。まだ経験不足の私には対処しきれなかったので、先輩に相談して直してもらいました。正直、とても落ち込みました。

――そのときは、どのようにして乗り越えましたか。

自分の技術不足が原因で起きたことなので、もっと技術をあげなければいけないと強く感じました。そして先輩から、厳しいけれど温かい言葉をかけていただいたので、持ち直すことができたと思います。ネイリストとしても、人間としても、もっと成長したい。その思いを胸に、施術や練習を重ねていきました。

生活のなかで印象的な色を見つけ、ネイルに落とし込む

NATSUKOさんのネイルアート。まったくバラバラに見える色合いを、バランスよく配置し、まとまりのあるアートに仕上げるセンスはさすが

――DLAWといえばデザイン性の高いニュアンスアートが売りだと思いますが、アートの感性を養うために意識していることはありますか?

表現の仕方については、まだまだ勉強中ですが、日常で見た景色やファッションの色などからインスピレーションを受けて制作することもあるので、いろいろなものを注意深く見るようにしています。たとえば、空と一言で言っても、よく見ると本当にいろんな色合いがあるんですよね。その微妙なニュアンスを、ネイルに落とし込む練習をすることもあります。

――ネイリストとして仕事をするうえで、心がけていることはありますか?

技術面ではアートを先輩に教えていただきながら、常に技術を向上させていくことを意識しているのと、最近ではサロン全体で接客について力を入れているので、後輩の手本になれればいいなと思っています。

――接客面では、具体的にどんなことに力をいれていますか?

先ほどもお話した言葉遣いや声色に気をつけ、笑顔を忘れないようにしています。あとはお客さまのコミュニケーションです。ネイリストの仕事は、会話の盛り上がりがお客さまの満足度に直結すると思いますし、指名につながる重要な要素の1つだと思っています

――接客の質を向上させるために、やっていることは?

私はご飯屋さんによく行くのですが、たまには少し背伸びをして高級店に足を運んで、自分が感動したサービスや接客、言葉遣いは取り入れるようにしています。あとはハイブランドのお店なども参考にすることがありますね

大切なのは、悔しい気持ちとうまく付き合うこと

自分が一番リフレッシュできる方法を知っておくことも、健やかに仕事をしていくためには必要だとNATSUKOさん

――新人時代と今のご自身を比べてどんな変化があったと思いますか?

技術に関してはまだまだ未熟な点もありますが、少しずつ成長できているのかなと思っています。業務的な部分では後輩の指導やフォローなども任せていただくようになりました。全体的に自分のできることの幅が広がり、責任感も増したと感じています。

――NATSUKOさんが考える、ネイリストのやりがいとは?

自分の施術によってお客さまが喜んでいただけたことを直接見れたり、ほめていただいたりすることです。そしてそういうお客さまが、リピートしてくださり、自分のお客さまとして来店してくださることは大きなやりがいになっています。

自分についてくださるお客さまというのは、会話のテンポ、好きな物やネイルの雰囲気など、どこかしら私に似ている部分がある方ではないかと思っています。そういうお客さまとお話するのは私も楽しいですし、それも仕事のやりがいの一部だと思っています。

――これからネイリストを目指す方にアドバイスをお願いします。

自分が働くサロンを選ぶ際には、かならずお客としてサロンに行ってみるといいと思います。会社見学があるサロンも多いと思うのですが、そういう場だとサロン側もいいところを見せようとがんばってるので、スタッフの方同士のやりとりや表情など、素の部分を見てから、自分に合うサロンかどうかを判断されるといいのかなと。

それとネイリストの仕事をしていると、落ち込むこともあると思います。その気持ちとうまく付き合うことも、新人時代を乗り切るコツだと思っています。指摘を受けたことは自分の成長ポイントでもあるので、きちんと受け止める必要がありますが、落ち込んだ状態を何日も続けていたら、精神的にどんどん沈んでいってしまうと思うんです

そうならないために、自分が一番リフレッシュできる方法を探しておくといいかもしれません。私の場合は、おいしいご飯やお酒を友達と一緒に楽しむことが一番リフレッシュになり、次の日からがんばる力がまたわいてくるんです。悔しい気持ちや落ち込む気持ちを原動力に、前に進んでいってください


NATSUKOさんがネイリストとして心がけている3つのポイント

1.お客さまからの意見は、改善ポイントとして受け取る

2.普段の生活のなかでさまざまな色を見つけ、ネイリストとしての感性を養う

3.自分がリフレッシュできる方法を知り、落ち込む気持ちとうまく付き合う

丁寧なお話ぶりから、NATSUKOさんがネイリストとしてもっと成長したいと、信念を持って仕事をされていることが感じられました。これからネイリストを目指す方、新人ネイリストの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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Salon Data

DLAW tokyo
住所:東京都渋谷区神宮前6-13-4 BLUE PANTHER 3F
TEL:03-6868-5556
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