ヘアアレンジ動画をきっかけに書籍3冊を出版!【nico. . . 溝口和也さん】がInstagram活用術を指南#2

Instagramを活用して実力を世に発信し、注目を浴びるスタイリストを特集する本企画。今回ピックアップするのはヘアアレンジ動画の先駆者、「nico. . . 」のオーナー・溝口和也さん。第2回目では、「フォロワーにとって見やすい写真を撮影する」ために心掛けている3か条を体験談とともにお伺いします。

溝口和也さん

ヘアサロン「nico. . . 」のオーナー。現在は高田馬場、藤沢、札幌の3店舗を構える。Instagramに掲載したヘアアレンジ動画が注目されたことをきっかけに、メディアで大きく注目され、書籍を3冊出版。ヘアアレンジの講師や一般誌や業界誌のヘアメイク、さらにはウエディングのヘアアレンジなど多方面で活躍する。

ポイント1)撮影時間帯は自然光を活かせる日中

―撮影当初、課題などはありましたか?

「自分の望んでいる世界観とカメラ写りが違うな〜と思っていました。僕のスタイルの好みは『ちょっと甘さの残るクール系』なんですが、どうしても写真が黄味がかってしまいスタイリッシュに仕上がらなかったんです」

最近の溝口さんの写真は光をうまく取り入れ、クールなスタイルに仕上がっている(リンク先:https://www.instagram.com/p/BXpZyN9DYD7/

―それは何が要因していたのでしょうか?

「まず挙げられるのは店内の照明です。以前は温かな雰囲気のオレンジ色のライトを使用しており、その色がカメラに影響していたようです。そのことに気がついてからは、店内の照明のほとんどを白色のものに交換しました。そのおかげで随分色による影響は少なくなったと思います」

―他にも何か要因はありましたか?

「要因というよりも、よりキレイに撮るためのポイントになるのですが、自然光を利用することですね。日中に窓から差し込む光で撮ると雰囲気はもちろんのこと、カラーも実物に近い仕上がりになります。なので、僕の撮影は基本的に日中。ストロボなど本格的な照明機材も購入しましたが、なかなかうまく使いこなせなくて…やっぱり自然光が一番いいです(笑)」

ポイント2)背景色はカラーとアレンジが映える白かグレー

―照明以外にも撮影場所などこだわっている点はありますか?

「僕は基本的にサロンか自宅、または撮影先のスタジオで撮っているのですが、どれも共通しているのが壁の色で、白かグレーなんですよ。先ほどの好みの世界観と同様なのですが、クールな仕上がりにするためには背景をすっきりとさせていたい。かつ、アレンジ動画の場合は見やすさが最重要。それを全部満たしてくれるのが、これらの色でした」

窓から差し込む日差しと色味のない照明で明るい印象の「nico. . . 高田馬場店」店内

―店内は白を基調としていて撮影に最適ですね。

「実は、元はレンガ調の壁だったところを撮影ができるように塗りつぶしたんです。背景がごちゃごちゃとしているとアレンジのディテールが見づらく、ヘアカラーもわかりにくくて。それにせっかくクールなスタイルができあがっても、撮影するとヴィンテージ感が強く出てしまったのです。壁を変えてからは、世界観を左右されませんし、何より繊細な色味が写せるので変えてよかったと思っています。高田馬場店以外の他の店舗は、この経験を活かして最初から白系やコンクリート打ちっぱなしの内観にしています」

白い壁だと繊細なヘアカラーもわかりやすく撮影ができる

ポイント3)ヘアアレンジ動画の場合にはウィッグを使用

―ヘアアレンジ動画の撮影でこだわりがあれば、教えてください。

「動画に限らず、テクニックを披露するときは、すべてウィッグを使用して撮影をしています。きっかけは、モデルさんとスケジュール調整をする必要や撮影時間の制限がないからという理由でした。いざやってみると、ウィッグは髪色が明るくて細部までカメラできちんと見やすく写ったので、ずっと使い続けています」

―テクニックの撮影方法で気をつけていることはありますか?

「当たり前のことかもしれませんが、自分がカメラにかぶらないように写すことですね。スタッフに撮影をしてもらう時もありますが、三脚で固定して僕1人で撮影していることも多いので、その時はかがんだり、手を伸ばしたりしながら、通常ではあり得ない位置からアレンジをしていますよ(笑)」

屈みながらウィッグでヘアアレンジをする溝口さんを撮影する様子。写り込まないように低い位置から手を伸ばしている

「フォロワーにとって見やすい写真を撮影する」ための3か条

撮影当初はカメラの写りに違和感を感じていたという溝口さん。ここでも試行錯誤を重ね、サロンの内装まで変えながら今の撮影スタイルに行き着いたそう。最近では一眼レフカメラにも挑戦していると言います。溝口さん「どうすればよりフォロワーにとって見やすく撮影できるか」と常に考え続ける姿勢がInstagram成功の要因の1つと言えるでしょう。

1.撮影時間帯は自然光を活かせる日中

2.背景色はカラーとアレンジが映える白かグレー

3.ヘアアレンジ動画の場合にはウィッグを使用

 

次回は溝口さんが成功をつかんだInstagramの極意の2つ目「自分らしさを意識して編集」について詳しく伺います。

▽#3はこちら▽
ヘアアレンジ動画をきっかけに書籍3冊を出版!【nico. . . 溝口和也さん】がInstagram活用術を指南#3>>

取材・文:竹林佑子(エフェクト)
撮影:永西永実

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Salon Data

nico. . . 高田馬場店

住所:東京都新宿区高田馬場4-11-9
TEL:03-6279-1245
溝口 和也 インスタグラム:https://www.instagram.com/mizomizo0711/?hl=ja 

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