求められるレベルがあがったときこそ、自分が成長できるチャンス「ルミエ・パリ」中田さん
国内に5店舗を展開するエステティックサロン「ルミエ・パリ」。徹底的にこだわった商材と、高い技術で人気を集め、創業から今年で38年目を迎えています。
そんな「ルミエ・パリ」に2016年に入社し、時短勤務中ながら、2023年には店長の補佐を務めるリーダーに抜擢されたのが中田さんです。前編ではエステティシャンになったきっかけや、前職を含めた新人時代の体験について伺いました。
お客さまの身体に直接触れて、ほぐすことができるエステティシャンの仕事に魅力を感じていたという中田さん。2社を経て、「ルミエ・パリ」に入社すると、求められる技術が驚くほど高いと感じたそうです。しかし、自分を成長させるチャンスだと捉え、経験を重ねてきました。
今回、お話を伺ったのは…
中田さん(仮名)
「ルミエ・パリ」所属エステティシャン
2社のエステサロンを経て、2016年に「ルミエ・パリ」に入社。技術とサービスにおいて高い評価を受けており、2023年には子育てのため時短勤務という立場でありながら、店長の補佐役であるリーダーに抜擢される。
技術を磨くほどお客さまに喜ばれ、感じた意義
――エステティシャンになろうと思ったきっかけは?
元々、高校と大学で英語を学んでいたので、それを活かせればと思い、海外のリゾートホテルでインターンとして働いていたんです。そこのホテルにはスパ専用のエリアがあり、フロントで日本人スタッフとして通訳をすることになったのが、きっかけでした。
――初めてエステの仕事を垣間見たとき、どんなことを感じましたか?
人に直接触れる職種はなかなかないと思ったのと、トレーニングのときに自分がエステを受ける側を体験してみて、すごくリフレッシュできるしエネルギーをもらえると思い、意義のある仕事だと感じました。また手に職があれば、たとえ海外でも活躍できると思ったのも、エステの仕事の魅力だと感じました。
――その後、エステティシャンとして、どのようにキャリアを積んでいったのですか?
本格的にエステティシャンとして就職したのは、インターンとして1年ほど働いたあとに、日本に帰国したタイミングでした。
私が最初に就職したエステサロンでは、まずは受付業務やベッドメイキング、準備、片付け、清掃など施術以外の仕事から覚えていきました。営業時間内の先輩の手が空いている時間にトレーニングを行う形で徐々に、エステティシャンとしての技術を身につけていきました。
――技術の習得自体は難しくありませんでしたか?
もちろん最初からうまくできたわけではありませんが、好きなことや興味のあることは、とことん突き詰める性格なので、知りたい、もっと技術を高めたいという気持ちの方が強かったです。練習もとくに辛いと感じることはなかったですね。そして技術を磨くほどお客さまにも喜んでいただけたので、やりがいも感じていました。
順調にキャリアを重ねていましたが、妊娠をし業務に支障が出るほどつわりがひどく、産休をとるつもりでいましたが、休む日が増えてしまってこれ以上迷惑をかけられないと思い、退職をすることにしました。
――2社目の就職はどのタイミングでしたか?
子どもが2歳くらいになったときに次のエステサロンに就職したんです。しばらくブランクがあり不安な気持ちも、もちろんありました。ですが、お客さまに喜んでいただけることにやりがいを感じることが増え、改めてエステティシャンとしての技術を極めていきたいと思うようになりました。
転職で求められる技術やサービスがレベルアップ。自分を成長させるチャンスと捉えて
――「ルミエ・パリ」に転職された理由は?
一番大きかった理由が、前サロンのお給料が完全歩合制だったことです。小さい子どもを育てながら働いていたので、勤務時間を自由に決められるのが魅力だったのですが、一方でお給料面では収入が安定しないのが悩みでした。基本給があるサロンで働きたいという気持ちが強くなり、見つけたのが今の職場、「ルミエ・パリ」だったんです。
――「ルミエ・パリ」に就職されたあとは、どんなことを感じましたか?
これまで働いていたエステサロンとは、何もかもが大きく違うと感じました。まずサロン内の雰囲気に圧倒されました。それまで働いていたのが地方なので東京で働くこと自体が初めてでしたし、「ルミエ・パリ」は富裕層向けのサロンで、個室はまるでホテルの一室のような高級感があって。求められる技術やサービスのレベル、商材の質も高いと感じました。
もちろんプレッシャーがなかったわけではないのですが、逆に言うと自分にとっても大きなチャンスだと思いました。ここで技術を身につければ、自分の力になると思いました。
指先一本一本の動きまで細かくチェック。「ルミエ・パリ」の結果主義
――具体的には、技術面や商材のどんなところにこだわりを感じましたか?
「ルミエ・パリ」は「結果主義」をコンセプトに掲げており、商材は選りすぐりのものを使用していて、一切の妥協がありません。
技術の部分では、手のタッチ、圧のかけかた、指先一本一本の動きまで厳しく指導をされました。エステティックサロンというのは、本当に長く続けていくのが難しいと思いますが、そんななかでも「ルミエ・パリ」は今年で38周年を迎えます。こういったこだわりがあるから、長くお客さまに支持されてきたのだと感じました。
――では、経験者として「ルミエ・パリ」に入ってからも、しっかりと技術を習得しなおしたのでしょうか。
そうですね。今とは若干仕組みが違うのですが、当時は新人にトレーニングスケジュールが組まれていました。業務の間にそれぞれの技術項目を練習して合格すると、その技術をお客さまに提供できるカリキュラムがありますので、安心して技術習得に打ち込みことができました。
――トレーニングに取り組んでいるときに、苦労した点は?
経験があったので、未経験のスタッフと比べると習得は早かったかもしれませんが、逆に癖がついてしまっている動きもあったので、それを「ルミエ・パリ」の手技に直すのに苦戦しましたね。お客さまに技術を行っている先輩を見ていると、早くデビューしたい気持ちになりましたが、クレンジングなど、チェックが終わった技術項目から部分的にお客さまに入らせてもらえたので、それがモチベーションになっていました。
すべてのメニューというわけではありませんが、入社して2週間ほどでお客さまを担当させていただくことができるようになりました。
中田さんがエステティシャンに魅力を感じた3つの理由
1.手に職をつけられ、どこに行っても活躍ができる
2.お客さまに触れ、意義のある仕事だと感じた
3.好きなことをとことん追求したい性格を活かし、技術をアップさせることができる
後編では「ルミエ・パリ」に入社した中田さんが、2、3年目に感じた壁について伺います。中田さんが苦手意識を持っていたのは、お客さまに商品を提案し、購入につなげること。しかしお客さまの側に立って考えてみたときに、意識が変わり、克服できるようになったといいます。後編もお楽しみに!