中学生でモデル事務所に入って以来ずっとダイエットの人生。学んだことをベースにオリジナルエクササイズを提唱【アルカリストダイエット創始者 長沢美月さん】#1
「モデル事務所に入った中学生からずっとダイエットをしてきた」という長沢さん。失敗や成功、リバウンドを繰り返しながら得た知識をもとに、現在は「カラダを変えるプロ」として、パーソナルトレーナーとして、ダイエットに悩める人たちと向き合っています。
モデル業から始まり、どうやって現在のキャリアに行き着いたのか、お話を聞きました。
お話を伺ったのは…
アルカリストダイエット創始者 長沢美月さん
中学生の頃よりモデル活動を始める。ズームイン!!サタデーのキャスターなどをしながら、ヨガやピラティスなどの資格を活かし、ダイエットのプロとして活動。現在は東京都にサロンを持ち、対面やオンラインなどでダイエットに悩めるユーザーのサポートをメインに活動している。
NAGASAWA’S PROFILE
- お名前
- 長沢美月
- 出身地
- 埼玉県
- 出身学校
- 東京女子体育大学
- プライベートの過ごし方
- 行きたい場所に行ったり、会いたい人に会うようにしています
- 趣味・ハマっていること
- 電卓集め(好きすぎてオリジナルの電卓を商品化しました!)
モデル事務所に入って、自分のスタイルにショックを受ける

筋肉もあってヘルシーな美スタイルはまさに女性の憧れ。そんな長沢さんも若い頃はダイエットの失敗を繰り返していたそう。
――もともとはモデルからキャリアを始められたんですよね?
はい。中学校の時にモデル事務所に入りました。でもそれには理由があって。私の当時の夢は「ヘルス関係の本を出すこと」だったんです。書店にたくさんあるダイエット本や、DVDのついた健康系の本。それらの本を中学生の時に見て、「私も将来、自分の名前で本を出したい!」と思ったんです。
そこからどうやったら本を出す人になれるだろうかと考え、「まず知名度を上げなきゃ」と思い、それでモデル事務所に入ったという経緯があります。
――本を出すための肩書き作りとしてモデルになったんですか!?
はい。珍しい動機ですよね(笑)。ちなみに今もその夢は継続中で、できれば2025年のうちにダイエットに関する本が出せたらいいなと思っています。
――モデルとしての活動はいかがでしたか?
事務所に入ってまず驚いたのが「みんな細い!」ということ。当時の私も特に太っていたわけではなかったんですが、それでも事務所の中では一番太っていました。173cmある身長も、低い方でしたし。
そこからは無鉄砲にダイエットをしましたね。10代で知識もなかったので、その時に流行っているダイエットを片っ端から試しては失敗、そんな日々を繰り返していました。
ダイエットに890万円以上をつぎ込んだ
――手当たり次第にダイエットをしては、効果が出ない日々が続きます。
食べないダイエットなどをしては挫折して、次のステップとしてはお金をかけてエステやファスティングに挑戦するんです。本当に、その時に「こうすれば痩せる」と言われていることはすべてやったと思いますが、どれも長続きしませんでしたね。
そうして気づいた時には、ダイエットに890万円以上つぎ込んでいました。
――そのころのメンタルはいかがでしたか?
体重という「数字」をずっと気にしていましたね。友達とご飯を食べに行く約束も「太るから行きたくないな」と思ってしまったり、友達に合わせて食べているんだけど、それがすごくつらかったり。メンタルとしては全然ハッピーじゃなかったと思います。
大学卒業後さまざまな資格を取得
――芸能界の仕事をしながら体育大学を卒業されます。
大学生時代は芸能の方の仕事で忙しかったのですが、卒業の時点では少し時間ができたので、「今しかない」と思って専門学校に入学することにしました。
もっと体のことや自分に合ったエクササイズ法を学びたいと思い、選んだのがYMCメディカルトレーナーズスクールです。そこでヨガ、ピラティス、リフレクソロジー、オイルマッサージなど、たくさんのジャンルを勉強して、資格も取得しました。
――体のことを学んで、それをどう活かそうと考えていたのですか?
まずは自分に活かそうと思いましたね。これまでの自己流ダイエットを見つめ直して、効率よく結果の出せるダイエットを探しました。
もう一つは、自分で「人の健康作りをお手伝いするビジネス」をしたいと思いました。具体的には自分の得た知識や方法で、オリジナルのダイエットメソッドを作り、それを教える人になりたいなと。そして最終的には「健康系の本を出版」すること。
――ヨガ、ピラティス、リフレクソロジー、オイルトリートメントなど、多岐に渡っている知識は実際役立っていますか?
そうですね。現在は、ヨガやピラティスをそのまま教えることはしていないのですが、ヨガの思想だったりピラティスで教わる基本の体の使い方は、ダイエットメソッドに活かされています。
ご希望の方にはオイルトリートメントの施術も行っています。
グループレッスンではなく、一人一人と向き合って指導をしていきたい
――長沢さんの場合、どこかのスタジオに所属することなく、最初からご自分のスタジオをオープンしますが、その理由はなんですか?
ヨガやピラティスのインストラクターの資格は取りましたが、どれか一つの先生になるつもりは最初からありませんでした。
というのも、何度かスタジオレッスンを受け持ったことがあったのですが、限られた時間のグループレッスンでは、自分の伝えたいことを伝えきることができませんでした。時間の制約があるし、生徒さん一人一人年齢も違えばお悩みも違いますから。
一人一人と向き合って指導がしたい、と思っていた私としては「これはやりたい形ではない」と思いました。
――それで自分のメソッドを作って、パーソナルレッスンのような形で展開しようと。
はい。ヨガやピラティスといった既存のものではなく、自分がいいと思うものを詰め込んだ独自のダイエットをメソッドを作ってお伝えしていこうと思いました。
――ちなみにその頃の長沢さん自身のダイエットはいかがでしたか?
正直、体重も変動が激しかったし、自分でも「こんなスタイルの人が先生を名乗っても説得力ないな」と思うぐらい。
私は一生ダイエットと関わっていく人生なんですよ(笑)
そうやって自分自身が取り組んでいく上で「これはいいかも」と思うものを詰め込んでできたものが「アルカリストダイエット」です。
ちなみに私自身もMAX体重から10kg減らすことができ、人生初のくびれを手にすることもできました。

長沢さんの実際の写真(左がbefore、右がafter)。憧れのくびれを手にいれるオリジナルダイエットメソッドを提唱している。
取材・文/皆川知子(tokiwa)
撮影/ワタナベミカ