私にはネイルしかない。独学でネイル検定1、2級を取得【ネイリストなぁりぃさん】♯1

戸田市にある高い技術で人気のネイルサロン「SWALLON NAIL」と、自宅サロンの2ヶ所でネイリストとして活躍する、なぁりぃさん。

なぁりぃさんの人生をひとことで表すなら「ネイル一筋」。小学校3年生からネイリストを目指しており、お小遣いのほとんどをマニュキュアやネイルチップの購入にあてていたといいます。

高校生時代に「私にはネイルしかない。早くネイリストとして働きたい」という思いで、ネイル検定3級を取得。その後、早くして結婚しますが、ふたりのお子さんを育てながらすべて独学でネイル検定2級と1級にも合格したそうです。

そんなネイル一筋のなぁりぃさんの人生を、振り返っていただきました。

お話を伺ったのは…
なぁりぃさん

小学生のころからネイリストに憧れ、暇さえあればマニュキュアや絵の具でネイルチップを作るようなネイル漬けの子ども時代を過ごす。高校生のときにネイル検定3級を取得し、その後ネイリストの道へ。18歳で結婚、出産を経験し、一時期はネイリストの仕事から離れるものの、子育てをしながら独学でネイル検定2級、1級を取得。その後、「SWALLON NAIL」所属となり、さらに技術を磨く。現在は「SWALLON NAIL」と自宅サロンの両方で高いネイル技術を提供している。

ホームページ

インスタグラム:@naariinail

Naarii’S PROFILE

お名前

なぁりぃ

出身地

埼玉県

年齢

27歳

憧れの人

RENTAN先生、Dan先生、Toy'sのchii先生、laaunailのitsuki先生、misa先生、ミラージュのmai先生、ベトロのayn先生、yukimi先生。ネイリストではないですが、canalaccessoryの maiさん。

プライベートの過ごし方

子どもたちと公園に行く、子どもたちの習い事(ダンス)の発表会に参加、ドッグランや犬連れカフェ巡り。最近はキックボクシングをダイエットで始めたので、体を動かしています。

趣味・ハマっていること

カラオケや買い物、お酒を飲むこと、犬猫の動画を見て癒されること

母親にネイルをしてあげたい。小学生のころから憧れ続けたネイリストの仕事

取材に応じてくれたなぁりぃさん。お母さんの影響で、ネイルに興味を持ち始めたという

――ネイリストになろうと思ったきっかけを、教えてください。

私の母が毎日のようにマニュキュアを塗っていたので、その姿を見て「私もお母さんにネイルを塗ってあげたい」と思ったのが最初のきっかけでした。私の爪の形は父に似て気に入らなかったのですが、母はきれいな爪の形をしていたので、憧れていたんです。

隣でいつもその姿を見ていて「私がマニュキュアを塗ってあげる!」と母に声をかけると、母は「ネイルのプロになったらねー」というだけで、私には塗らせてくれなくて。「だったらネイルの技術を上達させて、いつかママの爪をきれいにしよう!」と思ったんです。

当時は小学校3年生くらいだったのですが、お小遣いはすべて100円ショップやドン・キホーテでマニュキュアや絵の具、ネイルチップにつぎ込んでいて、ひたすらにネイルチップを作っていました

そんなこともあって、いつかはネイリストにという思いが、日に日に強くなっていったんです。

――その後、ネイリストの夢を実現するためにどんなことに取り組みましたか?

高校生のときに、ネイル検定の3級を取得しました。あまり大きな声ではいえませんが、当時の私は修学旅行にあんまり行きたくないと思っていたんですよね。そこで修学旅行に行かない代わりに、浮いたお金を使ってネイル検定の3級を取得することを思いついたんです。

通信講座を使って学んでいたのですが、それだけでは受かるのが難しそうだと思ったので、ネイル関連の専門学校に通っている友人に教わりながら練習し、無事に3級を取得することができました。

――学校卒業後にネイルサロンに就職する方法もあると思いますが、高校生でネイル検定を取ろうと思った理由は?

私にはネイルしかないと思っていたので、時間がもったいない、早くネイリストになりたいという思いが強かったんです。ネイルをする時間が楽しくてしょうがなかったですし、思いついたらすぐに行動したいタイプなので、あまり深く考えていなかったかもしれません。

やっとつかんだ初めてのサロン勤務。不安しかなかった

現在のなぁりぃさんが施術したネイルで、海外コンペで1位を受賞したときのもの。現在は高い技術を持つなぁりぃさんだが、ネイリストとなった当初は不安しかなかったという

――その後は、ネイルサロンに就職されたのですか?

はい。なんとか採用してくれるところがあり、働き始めることができました。当時はあまりよく分かっていなかったのですが、ネイリストの応募条件はネイル検定の2級以上を求めているところがほとんどで、3級しか取得していない私は面接にすら進めないことも多く、就職活動には本当に苦労をしました。

念願のネイルサロン勤務で、うきうきしながら仕事を始めたのですが、このサロンがいわゆる時短サロンでした。どういうところかというと、低単価、短時間でお客様の数をたくさんこなすサロンです。たとえばワンカラーなら施術時間は1時間、オフなしだったら30分ほどで仕上げなくてはなりません。

さらに、技術についてもほとんど教えてもらうことがなく、面接を受けた次の日からマシーンを使ってお客様のオフをするような形で…。本当に大丈夫かな、お客様にケガをさせるんじゃないかと不安しかなかったです。それでもそこでいろいろと学ばせてもらいながら1年ほどは働きましたが、その後、私がわりと若いうちに妊娠をしたこともあり、育休をとらせてもらいました。しかし産後、復帰をしようとしたところ、勤めていたサロンが閉店することになってしまい、結局、退職をすることになりました。

――その後は、また別のネイルサロンで働き始めたのですか?

いえ、保育園に入園申請をしても仕事をしていない状態では、なかなか入ることができなかったので、子育てに専念することにしました。その間もネイルの腕がにぶらないように筆は握り続け、友達や身内に材料費だけをもらって施術をすることを続けていましたね。

その2年後にはふたり目の子どもが生まれたのですが、下の子が生後5ヶ月くらいだったときに、ふとネイル検定の2級と1級を取ろうと思ったんです。

――それはなぜですか?

子どもがある程度大きくなったらまたネイルサロンで働きたいと思っていたのですが、ネイル検定2級や1級を持っていれば、大抵のネイルサロンは面接をしてもらえると思ったからです。3級しか持っていなかったとき、面接すら受けさせてもらえない状況にとても苦労をしたので。

またその当時、今働かせてもらっている「SWALLON NAIL」のオーナー、RENTANさんのことを知りました。ネイルエキスポというネイリストの祭典のような場所で、みんなに注目されながら、デモンストレーションをするRENTANさんの姿を見て、「なんて輝かしい世界なんだろう」と思い、技術を磨きたい思いが強くなったんです

独学でほとんどお金をかけずに、ネイル検定1級を取得

なぁりぃさんがネイル検定3級を取得したときから使っているネイルノート。技術を磨くために気付いたことがあれば、書き留めるようにしていたという

――2級と1級は、どのように取得されたのですか?

当時の私には、お小遣いすらなかったので、ネイルスクールに通うという選択肢はそもそもありませんでした。そこで試験対策の情報を発信しているYouTubeチャンネルやInstagramをひたすら見ながら、技術を学んだんです。残念ながら今はもうそのYouTubeチャンネルはなくなってしまったようなのですが。

ネイルの材料にもお金をかけられないので少しでも安い材料を探して買ったり、メルカリで中古品を買ったりしていましたね。友達にモデルをお願いしてひたすらに練習を重ねて、失敗したこと、改善すべきことがあれば、「ネイルノート」に書き留めるようにしていました。これは高校生のときにネイル検定3級を取得したときからやっていたことなのですが、失敗したことも書かないと忘れてしまうので。ちなみにこのノートは今でも取ってあります。

練習を重ね、なんとか2級に合格することができました。

――独学でネイル技術を学ぶのは難しいと聞いたことがありますが、すごいですね…。1級も独学で?

はい。2級を合格したあとにすぐに取得したほうがいいと思い、勢いで1級もとることにしました。1級は難しいと聞いていたので、1回だけ単発で模擬試験を受けましたが、独学で学んでいることをばかにされて、少し嫌な思いをしました(笑)。ただ最後には「これくらいの技術があるなら、受かるかもしれない」といわれて、少しは自信がついたとは思います。中学からの親友がとても美爪なこともあり、小さい子どもがいるにも関わらず数えきれないほどモデルとして協力してくれて結果的に、1級も取得することができたんです。

2級と1級を取得するのに1年半ほどかかったので、そのころ下の子も2歳ぐらいになっていました。保育園には相変わらず入ることができなかったので、幼稚園の延長保育を利用しながら、本格的にネイルサロンに復帰をしようと考えるようになったんです


小さいお子さんふたりを育てながら、お金をかけずに、ネイル検定の1級まで独学で取得してしまったなぁりぃさん。本当にネイルの技術探求にまっすぐ進み続けるなぁりぃさんの姿勢に驚かされました。

後編では、「SWALLON NAIL」のオーナー、RENTANさんのファンだったというなぁりぃさんが「SWALLON NAIL」でネイリストとして活躍するようになるまでを伺います。次に働くのは、自分がお客として通いたいと思えるようなネイルサロンだと決めていたというなぁりぃさん。しかしなかなかそのサロンが見つからず、就職活動は難航します。

そんなとき、RENTANさんのサロンで働くことを思いつき、求人募集はされていなかったにもかかわらず、インスタのDMで面接を受けさせてほしいと声をかけたそうです。


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