櫛野久美子 interview #1:生徒を飽きさせないコツはオンリーワンの手作り感を出すこと!

今、アロマにハマる人が増えています。化学的なにおいではなく、地球上に存在するナチュラルな香り。かぐと心も体も癒やされて、ストレスも一気に軽減! そんなアロマに魅せられて美容研究家兼アロマインストラクターとなった櫛野さん。今の仕事に就くまでの経緯、アロマの魅力などをたっぷりお聞きしました。

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――もともと普通の会社員だったということですが、いつかはアロマの仕事に就きたいと思っていたんですか?

櫛野久美子さん

「会社員当時は、アロマ関係の仕事に就きたいなんてまったく思っていませんでした。会社を辞めたあとに、ほんの少しの間なのですが、ふさぎ込む時期があったんですね。いろんなことが一気に起きすぎて元気がなくなっちゃったといいますか……。体質的に肌が弱いとか、アレルギーをもっているとか、そんなことはないのですけど、あるとき鏡を見たらアゴにたくさん吹き出物ができていて、しかも自分が無表情なことに気づいたんです。ちょうど30代前半の頃でしたね。『なに、この顔』って、驚きました。こんな状態で肌をボロボロにして、このまま時間を過ごすわけにはいかないじゃないですか。そこで『肌に良い化粧品を買いに行こう』と。向かった先は、今はもうないのですが、有楽町の西武デパート。ところが、化粧品コーナーを目指して歩いていると、ふとアロマが香ってきたのです。『うわ、すごくいい香り』って、一気に引き込まれました。アロマの売り場でいろんな香りをかいでいくと、オレンジとローズウッドの香りをすごく気に入りました。そのときは、この2つを買って帰ったのですが、まだアロマを勉強しようということもなく、香りを焚いてみたり、ちょっとクラフト的なことをやってみたり、自分で化粧水やクリームを作ってみたり、そんな程度でした。だけど、そうしていくうちにどんどんハマっていって、もっと知りたいと思うようになり、学校に通い出しました」

――教室を開こうと思ったのは、なぜですか?

櫛野久美子さん

「受けた講座がたまたま講師養成のものだったので、勉強して資格を取ったときに『じゃあ、やってみようかなあ』という感じでした(笑)。でも、どうやったらカルチャー教室で教えることができるのだろうって、本当にそこからでしたね。こんな無名の私に誰が場所を提供してくれるのだろうって。そう思っているとき、たまたま銀座を歩いていたら、プランタン銀座でカルチャー教室(現在は閉鎖)をやっているというチラシを見つけたんです。その日はカルチャーのチラシだけもらって、後日、電話をしました。断られたらどうしようって、恐る恐るでした。すると『企画書を送ってください』と。言われたとおりに企画書を送ったのですが、返事が全然きません。『ダメだったのかな。それならそれで結果だけは知りたい』と思い、もう1度電話をしました。すると、担当者とお会いすることができたのです。こればかりは巡り合わせだと思いますが、その方もアロマが好きな方で『じゃあ、3カ月後の講座で1dayやってみましょう』ということになりました。アロマの熱って、時代によって上がったり下がったりするんですよね。ちょうどその頃は下がり切った時期だったので、告知したところでどのくらいの人数が集まるか分からない。しかも講師は素人みたいな私ですから。そのときは2008年でSNSも今ほどでもなかったわけですし。だけどフタを開けてみたら、満席になったんです! 内容もまずまずの評価をいただき、そこからプランタン銀座で教室をもつようになりました」

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――あのとき確認の電話をしていなかったら、この縁はなかったかもしれないということですよね。

お菓子

「そうですね。電話をするのは本当にドキドキでしたよ。あとで聞いたのですが、プランタン銀座でレッスンをしたいという人はたくさんいたそうです。向こうは向こうでそれを振り分けるのが大変なんですよね。その中から抜けるには、自分が頑張って営業するしかないのでしょうね。他でも教室をいくつかやりましたけど、正直、こけたところもありますし、集客ができなかったこともありました。そういうときは、しょうがないと切り替えるしかないと思います。ここで心が折れてはダメなんですよね。折れそうになりますけど」

――心が折れそうなときの心の回復法はありますか?

「そこだけじゃないと思うしかないですよね。たまたまだった。こことは縁がなかったと。企画書も1回ダメだったからといってボツにするのではなく、アレンジして別のところへ持っていく図太さみたいなものも大事だと思います」

――やりたいことがあるのに一歩踏み出せない人に対して、心強い経験のような気がします。

櫛野久美子さん

「だとしたらうれしいです(笑)。2度や3度の失敗、なんてことないですよ。どう起き上がって次に活かすかです。前向きに進むしかないと思いますよ。例えば転職するときでも、ほんのちょっとの履歴書とほんのちょっとの面接で落とされたって、それがその人の完全な評価ではないはずです。そこで諦めずに、前向きに進んでいれば、何かしら引っ掛かるものがあると思うんですよね。リジョブさんを見る人は手に職を持っている人が多いと思うので、せっかく手に職を持ったのだから、最大限に活かしてほしいと思います。諦めるのはいつでもできますもん。簡単に投げ出したら後悔もしますよね。私もいつでも辞められると思っていたんですよ。ダメだったら辞めればいいかなって思った時期もありました。特に、プランタン銀座のカルチャー教室が閉鎖してからは。でも、生徒さんがひとりでもいる限り、続けてきました。そしたら今、盛り上がりが出てきているところなんですよ。それに、いろんなことをやってくる中で壁にぶつかり、試行錯誤してきたからこそ、自分の得意とすること、やりたいことが見えてきました。だから、簡単に辞めなくて良かったなって思っています」

Profile

櫛野久美子さん
櫛野久美子(くしのくみこ)さん

アロマ美容研究家

出身地:埼玉県
日本アロマ環境協会認定 アロマテラピーインストラクター
日本メディカルハーブ協会認定 メディカルハーブコーディネーター
プリュ アロマ “ミオレ”主宰

座右の銘:継続は力なり

埼玉県出身。血液型O型。青山大学女子短期大学卒業後、伊藤忠商事に入社。退職後、アロマテラピーインストラクターの資格を取得。平成19年にプリュ アロマ “ミオレ”を開校。同年10月に読売文化センター川崎にて「アロマ香水」1dayレッスン。平成20年1月~平成24年11月までプランタン銀座にて、アロマとハーブの各種レッスンを開校。平成27年9月に六本木ヒルズ アーテリジェントスクール1dayレッスン。その他、日本橋三越本店にてアロマ雑貨企画販売、及びワークショップ開催、小中学校PTA向けアロマ講座開催。現在は自宅教室にて「季節のアロマレシピ」「ハンドメイドアロマソープ」「ハンドメイドアロマコスメ」など各種レッスンを開催中。

Company

サロン
プリュ アロマ “ミオレ”

櫛野さんが主宰するアロマテラピースクール、プリュ アロマ “ミオレ”は、主にアロマレシピレッスンとハンドメイドソープレッスンの2つのレッスンを行っています。アロマレシピレッスンでは、ココロとカラダをよろこばせる香りライフの実践を。ハンドメイドソープレッスンでは、100%天然植物オイルとお水つくる、肌にやさしい石けんづくりをしています。完全予約の少人数制なので、ひとりひとりにやさしく丁寧に教えてくれます。道具はすべてそろっているので、手ぶらで受講できるのがうれしい限り!

予約はHPから
http://plusaroma.net/

ブログ
http://plusaroma.net/blog/

facebook
https://www.facebook.com/kumiko.kushino

1回のレッスンはティータイムまで入れて2時間。だけど、毎回3時間ぐらいはかけています。普通のカルチャー教室と違って時間をきちんと区切っているわけではないので、終わるまでやるというイメージ。これも個人教室ならではの魅力です。料金は5000円。初回のみ5500円。材料費込みの料金となります。プリュ アロマ “ミオレ”はとことんオーガニックにこだわっており、精油はフランスの『フロリハナ』というメーカーのものを使用。常時80~90種類を用意し、クラフトをするときはひとりあたり50滴ぐらい入れるので、それだけでも相当お得。作ったものはその日のうちに完成するので、即持ち帰ることができます。最近はハーブのスイーツや旬のものを使ったお菓子を焼いて、生徒さんに出しているとこのと。これからアロマを楽しみたい人、今よりもっとアロマにのめり込みたい人、ぜひレッスンを受けてみてください!

櫛野久美子interview #2:香水にも、化粧品にも、薬にも、掃除の洗剤にもなりうる!それがアロマの魅力に1つです! >>

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