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心の負担を減らすには、どうしたらいい? 【人間関係がラクになるヒント #2】

「仕事に行きたくない」「やる気がでない」など、仕事のモチベーションが下がっていたら、人間関係を見直してみませんか?
仕事の内容で悩んでいるように感じても、実は「職場の人間関係」が原因のことも多いものです。

More rejobで前回好評だった記事「人間関係に悩んだときの対処法」でお話をうかがった、心理カウンセラーでエッセイストの若松美穂さんに、再びご登場いただきます。若松さんのお母さまは美容院を経営されていたので、いわば先輩。今回もビューティ業界で働く人たちへのメッセージをいただきました。

相手とすぐに仲良くしようと思わない

職場の人とすぐに仲良くなりたい、先輩に早く気に入られたいと思うと、できなかったときに焦ってしまいます。また、「仲良くならないといけない」と、義務にすると、辛くなるのです。

「相手との関係を築くのは、もっとゆっくりでいいと思います。また、相手とうまくいかないと、『何か悪いことしたかな?』と考えてしまうこともありあす。うまくいかないのは自分のせいではなく、相手の心に余裕がないからかもしれません」と若松さん。

自分にも職場以外の、家庭、恋人、友人など別の人間関係があるように、相手にも同じように別の人間関係があります。親とけんかしているかもしれない、恋人とうまくいっていないかもしれない、子どもと口を聞いていないかもしれない…。そんな風に悩みを抱えていて心の余裕がなく、職場でイライラしているのかもしれません。女性の場合、ホルモンバランスの関係で何もなくてもイライラしてしまうこともあります。

「自分が仲良くしようと思っても、相手がイライラしていると難しいものです。だから、今日、うまくいかなくても、すぐに答えを出そうとしなくていいんです」

人間関係がラクになるヒント
心理学の本、哲学の本、自己啓発本などが並んだ若松さんの仕事スペースの本棚。「落ち込んだとき、本に助けられています。本には思考を柔軟にしてくれる力がありますね」

相手の言葉や態度は、自分の受け止め方次第

先生や先輩に注意をされたとき、それを成長のための助言ととるか、怒られたととるか、受け止め方によって心の平穏さが違ってきます。また、自分にとって気になっている部分を指摘されると、必要以上に大きく受け止めてしまうことがあります。

「子育てで残業ができないと気にしていたら、先生から『残業できないの?』と質問されて落ち込んだと、美容師の知人から相談されたことがあります。もしその人が「今は残業できない時期で仕方がない」と考えていたら、「今は難しいので、勤務時間中に頑張ります。皆さんにフォローしていただいてすみません」と答えることもできます。自分だけが注意されたと落ち込む前に、仕事の仕方や内容を確認してみるといいですね。気になっていることを改善したら、仕事もやりやすくなって、人間関係も良くなるかもしれません。

傷つけられた、否定された、意地悪されたと思っても、相手はそんなつもりはないかもしれません。また、同じことを言われたりしても、そう思わない人もいるのです。受け止め方次第、これも覚えておきたいですね。

人間関係がラクになるヒント
皆が集まるリビングの壁を、少し賑やかに飾って。「夫の誕生日のために飾ったのですが、かわいいので残しておいています」

相手の考え方は、自分とは違う

相手に対して「どうして私をわかってくれないの?」とイライラしてしまいますが、仕方がないことなのです。自分も、相手をわかっていないのと同じだからです。

先輩や先生からの助言、後輩からの悩み相談、お客様からのクレームなど、
自分とは意見が違うなと感じたら、否定するのではなく、そういう考え方もあるのだなと、認めましょう。そうすれば、自分と意見が違う人と出会っても、苦手だなと思わなくなります。

「そのために、人間関係の幅を広げることが大切です。いろいろな人をつき合って、いろいろ考え方に触れると、正解はひとつでないことがわかります。
職場や同年代の友人だけでなく、趣味の集まりや気になるテーマの講演会、技術を向上させるための講習会など、人付き合いを広げてみましょう。狭い世界にいると『自分は絶対に正しい』と思ってしまいます。これは、自分を苦しめる原因にもなりますよ」

人間関係がラクになるヒント
雑貨を飾った、若松さんのお気に入りの玄関スペース。そのとき好きなものや季節に合ったものなどを、自由に飾っているそうです。

最悪のことを想像して、落ち込まないで

「私自身がそうなのですが、まだ起きていない事態を悪く想像してしまうことがあります。この考え方のクセは、自分が傷つきたくないから。最初に一番ダメなパターンを想定し、実際には想像していたよりは悪くなかったと安心するのです。もちろん自分を守ることにはなりますが、悪い想像のために不安をあおってしまいます。自分でも疲れるので、できるだけ辞めようと思っています」

もちろん、リスクに備えるのは悪いことではありません。でも、リスクを考えすぎてしまう人は、「もっと気楽に」と肩の力を抜きましょう。

落ち込んでしまう悪い想像(Before)
現実:先生から注意された
   →想像:嫌われてしまうのでないか、ここにいられなくなるのではないかと、起きるかどうかわからないことを想像して不安になる。

心の負担を減らすために想像しない(After)
現実:先生から注意された
   →行動:余計な想像はやめて、対処法(今後の自分の行動や周囲への対応をどうするか)を考えて、行動する。

人間関係がラクになるヒント
若松さんのストレス解消法のひとつは、よく寝ること。ベッド周りは、好きなものを置いて、よく眠れるようにリラックスできるようにします。

取材・文 大橋史子(ペンギン企画室)

Profile

若松美穂さん

若松美穂さん

心理カウンセラー、エッセイスト。生活情報誌「サンキュ!」や「ESSE」のカリスマ主婦として、家事、料理、節約などのアイデアを紹介して圧倒的な指示を集める。2011年心理カウンセラーの資格を取得し、現在は「心の整理術」をテーマに、講演、講座、雑誌、書籍などで活躍中。著書は「主婦が幸せになる60の方法」(双葉文庫)、「理想と違う自分を好きになる」(双葉社)など多数。

ブログ

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てのひらの幸せ

Information

理想と違う自分を好きになる

若松美穂さんの著書「理想と違う自分を好きになる」(¥1,296/双葉社)

「理想の家庭」「理想の子育て」など、自分でつくりだした「理想」にしばられて苦しんでいる女性たちに届けたい心の処方箋。今の自分のいいところを認めて、気持ちを楽にして生きていける道を、一緒に探ってみませんか? 40’s style magazineの連載ブログ「てのひらの幸せ」に大幅加筆を加えた一冊です。

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