ラクしておいしく、市販品アレンジで豪華!サロンワークで疲れた体にチャージ!【元気になれる母ちゃんごはん #3】
日々のごはん、忙しくてつい外食や買ってきたお弁当で済ませがちですよね。でも、そうした食事を続けていると、なぜか心も体も疲れてきませんか? やっぱりおうちでゆっくり食べるごはんがいちばん! とはいえ、「仕事で疲れて帰ってきて、ごはんを作るなんて面倒くさ~い!」というモアリジョブ読者も多いはず。
ご安心ください。今回は、“1mmも頑張らないで作れる料理”で話題のお母ちゃん編集者・中田ぷうさんの千切り、みじん切りなし&目分量で作れるレシピをご紹介します。
手作りのミートソースに手作りのコロッケ……確かにおいしいですし、作ればていねいに暮らしている感じがして、素敵ですよね。でも働いていると、そう手作りにばかりこだわっていられません。忙しい&疲れているときは、やはりおいしい市販品に頼るのが得策です。でも、“まんま”食べるだけではちょっと寂しいので、少しだけアレンジして、“お店の味”に変身させちゃいましょう!
「イシイ」のミートボールで満足おかず
もはやお弁当のおかずとして、日本人なら知らない人はいないであろう「イシイ」のミートボール。これを豪華なおかずに変身させるという中田さん。「まずフライパンにミートボールをソースごと入れて火にかけます。グツグツしてきたら、切っておいた玉ねぎ、にんじん、パプリカ、ズッキーニ、きのこなどを入れます。野菜に火が通れば出来上がり。とはいえ、にんじんやパプリカは生のままでもおいしいので、きのこに火が通ればいいですよ」
あんなに少量だったミートボールが、野菜をプラスしたことで超ボリューミーなおかずに! しかも彩りも豊かで食欲をそそります。「あれ1袋では、食べ盛りの20代男子などまったくもって足りないですものね。だから友人の娘さんなどは、このレシピ、“彼氏ごはん”として重宝してくれているようです(笑)」。
『イシイ』のミートボールのソースは、味つけがしっかりしているので、余計な調味がいらないのもいいところ。「ちょっとさっぱり食べたいときは、黒酢を足すと中華風な味つけになって、これもおいしいですよ」
パスタソースはトッピングで自在にアレンジ
そして、リジョブ読者でも愛用者が多いであろうパスタソース。もちろんそのまま食べてもおいしいですが、トッピング次第でおいしさの幅が広がると中田さんは言います。「たとえばたらこや明太子のパスタならアボガドやレモンをのせるとさわやかさが増しますし、ぺペロンチーノには長ねぎを混ぜ込み、しらすをのせるだけでちょっと和風なおいしさを持ったパスタに変身します。最近、新たに仲間入りしたアレンジは、高菜パスタにツナマヨと小ねぎをたっぷりのせたパスタ。ツナマヨを入れることでクリーミーになり、おいしいんですよ」
確かにパスタにソースをかけただけでは、なんだか見た目も寂しい食事になってしまうけれど、ちょっとひと手間トッピングを加えるだけで、見た目も華やかになり、野菜やほかの栄養を少しでも摂れるのだからうれしいですね。
「パスタといえば、付け合せはサラダなのかもしれませんが、そもそも“もう1品サラダを別に作る”という気力と余力が私、ないんですね(笑)。だって簡単にサラダっていいますが、レタス洗って、サラダスピナーにかけて水切りして、トマトときゅうりも切って……と意外と手間もかかるし、汚れ物が増えるからイヤなんです。究極のものぐさなのかもしれませんが、”そのままのせられるもの“か、パスタをゆでている間にまな板の上で切るだけで済むもので、パスタをアレンジするのが限界です」
保存が利き、用途も広いオイルサーディン
中田さんは、ツナ缶の次に使える魚の缶詰は、オイルサーディン缶だといいます。
「ツナは炒め物や煮物に使ったり、白菜とマヨネーズと和えてサラダにしたりと料理雑誌などでも特集されるくらい必須の“使える缶詰”ですが、味が子どもっぽいんですね。それだけに世代を問わず、万能に受け入れられる食材なんですが、もう少し“大人味”を食べたいときってありますよね? そういうときに使えるのがオイルサーディン。ツナより割高感はあるかもしれませんが、それだけに満足度も高いんです。
いちばん簡単なのが、缶ぶたを開け、魚焼きグリルに入れて油がグツグツ言うまで火にかけ、仕上げにブラックペッパーをふるだけの“つまみ”。ビールにもハイボールにもチューハイにも合いますよ。進化系として、これをごはんの上にのせ、小ねぎを散らし、しょうゆをかけたオイルサーディン丼も美味」
また煮込み料理にも使えるとか。「鍋に白菜のざく切りとじゃがいものスライスをしき、水をひたひたになるまで入れ、オイルサーディンをのせます。だしパックを入れてふたをし、10~15分火にかけるだけ。食べるときには、ポン酢をかけていただきます」
アレンジがラクになる、小ねぎストック
市販品アレンジを少しでもラクにするため、中田さんが唯一努力していること、それが“薬味ストック作り”。「中でも小ねぎは、長ねぎほどにおいがキツくなく、どんな料理にも合う万能薬味。だから時間があるときに、たっぷり1束分、小ねぎのみじん切りを作ってジッパー付きビニール袋に入れて冷蔵庫に保存しておきます(私はみじん切りのスキルがないので、粗みじん切りですが。笑)。3日くらいは余裕でもちますよ」この小ねぎのみじん切りストックがあるだけで、食生活がちょっとだけ豊かになる気がする、と言います。
「ごはんにパスタに、納豆に豆腐に……小ねぎをのせるだけで見た目も良くなりますし、おいしさもアップします。ごはんを作る機会がほとんどない人でも、この小ねぎストックがあれば、インスタントのお味噌汁やカップラーメンに、いつでも入れることができるので便利ですよ。インスタント食品や買ってきたお弁当にないのは、シャキシャキ感やフレッシュさ。ずっと食べていると、体が野菜に飢えてきませんか? だからたとえねぎだけでもプラスすると、食感とフレッシュさがプラスされて、満足度が高くなると思います」
Profile
中田ぷう
編集者・ライター。大学卒業後、大手出版社に勤務。2004年に独立。モデルの中林美和さん、AYUMIさん、前田ゆかさん、食空間プロデューサー山本侑貴子氏、スタイリスト福田栄華氏の著書をはじめ、多くの料理本や暮らしの本のプロデュース・編集・ライティングを手がける。美食キュレーションサイト「ぐるなび ippin」のキュレーターとしても活躍中。著書に子どものごはん作りの闘いを描いた「闘う!母ごはん」(光文社)がある。
インスタグラム @pu_nakata
ぐるなび ippin http://r.gnavi.co.jp/ippin/curator/nakatapu/
Information
中田さんの著書「闘う!母ごはん」(光文社)
料理本編集者でありながら、料理スペックが異様に低い母ちゃんのザ・リアルな食卓記録。きちんと和食の日もあれば、スーパーで買ってきた寿司を皿に移し変えるだけの日もある、そんな春夏秋冬1年間のごはんを写真付きの日記形式で紹介。日記に添えられたひと言メモは、料理上級者もうならせる小賢しいテクが満載。
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