異業種からエステ業界へ。転職を決めたターニングポイントは?

エステティック業界は独立までの期間が短いため店舗数が増えている一方、人材不足に悩むサロンは少なくありません。(日本エステティック研究財団、ミュウ美容学院WEBサイト参照)
エステティシャンになるためには国が指定する資格はありませんし、通信教育や養成スクールは3ヶ月〜1年程度と短期間で卒業できるクラスも多く、生涯の仕事として手に職をつけたいと願う人たちに注目度が高まっている職業です。

今回は、異業種からエステ業界への転身に挑戦しているふたりの女性に、どうやって技術を身につけ転職活動をしているのかお話を伺いました。

現在転職活動中の方も、いつかは転職したいと考えている人も、エステ業界に興味のある方はぜひ参考にしてくださいね。

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<PROFILE>

右:青野さん 42歳 未婚/事務職からエステティシャンに転職。現在研修中。

左:堀口さん 51歳 既婚 /医療事務として10年勤務。子育てが落ち着いたため、かねてからの目標であったエステティシャンを目指し転職活動中。

--異業種から未経験でエステ業界へ飛び込む決心をしたきっかけとは?

青野 「私はこれまで事務職など複数回転職してきたのですが、どの職場でもみんなとても疲れていたんです。デジタル社会のなかで、人が手で触れて体を癒すリラクゼーションの必要性を実感し、アロマテラピーの勉強を始めました」。

堀口 「私は医療事務の仕事をしていたのですが、あるときリフレクソロジーを学ぶ機会があり、人の体の構造に興味を持ち始めました。足の裏を刺激すると体のあらゆる部分に影響することが不思議で、本格的に学んでみたいと思うようになったことがきっかけです」。

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--本格的に仕事にするためにどのような勉強をしましたか?

青野「41歳で会社を退職しスクールに通い始めました。4ヶ月間でアロマテラピーの勉強ができるクラスを選び、基礎知識と技術を取得。検定にも挑戦してきました。
学びはじめた頃は、トリートメントができるようになるのか不安でいっぱいでしたが、実践してみれば楽しくてどんどんハマっていきました。
就職支援の体制が整っているスクールで、本気でプロを目指している方ばかりに囲まれ、常にモチベーションを高く保てたのも良かったです」。

堀口「私は医療事務のスタッフとして勤めながらマッサージの勉強をしていました。子供が大学卒業して子育てが一段落したのをきっかけに、マッサージを仕事にしようと本格的に転職を考えはじめたんです。
“オールハンド”という民間のスクールで、リフレクソロジー、ハンドリフレクソロジー、ヘッドマッサージ、アロマテラピー、オイルマッサージなどを3年ほど学び、これから本格的に転職活動を始めます」。

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--実際に転職活動をして見えてきた壁はありますか?どのように乗り越えましたか?

堀口「年齢制限があるところが予想以上に多かったのに驚きました。
45歳までと記載のある求人が圧倒的に多いので、年齢制限のないサロンを見つけたら応募するようにしています。歳を重ねている分、体の変化や病気との関わり方などについてよく理解しているので、逆に強みと捉えてアピールしています」。

青野「私もいざ就職活動を始めてみると、“自分の技量は現場で役に立てるんだろうか”“年齢的にキャリアを築いていけるんだろうか”と壁にぶち当たり不安になりました。
あれこれ悩んで躊躇しているとき、学校からの縁で今勤めているサロンから体験入店のお誘いを受けたんです。それまでは“入社”ということを重く考えていたので腰が引けていましたが、“まずは体験してみなよ”と気軽に受け入れてくれたので決断することができました。
バックヤードのことや、お客さまとの触れ合い方など、まずやってみないと自分の得意なことが何かもわからないですもんね」。

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--面接で気をつけていることはありますか?

青野「飾らないこと、です。自分にできること、できないことを素直に伝えることが双方にとって一番大事なことだと思っています。未経験ということを負い目に感じて焦ってしまうと、“何でもやります”という態度になりがちですよね。自分がサロンワークでやりたいこと、学んでいきたいことを正しく理解してもらえるように意識して面接に臨みました」。

--第二の人生で思い描く目標やキャリア像を教えてください。

青野「手に職をつけて、技術ひとつでどこへでも行けるようになることが目標です。
とくに、ハンディキャップがある方、高齢の方などサロンに行きにくい方たちへ出張セラピーができたら素敵だと考えています。仕事だけではなく、ボランティアとしても技術を生かして人の役に立っていきたいです」。

堀口「私も、ライフワークとして緩和ケアに関わっていきたいと思っています。アロマテラピーやマッサージなどを提供する病院も増えてますよね。入院中の方だけでなく、自然災害で避難している方へもマッサージのボランティアにいきたいです」。

まとめ

ふたりとも、「年齢や未経験の壁を乗り越えて転職に挑戦していくことで、新しいものが見えてきます」ととても意欲的。その熱意の根底には、“収入アップ”や“キャリアアップ”など一般的な転職動機ではなく「疲れた人を癒したい」という思いが強くあるから頑張れるのですね。
同じように転職を考えている方や、第二の人生の計画を立てている方へ、後悔しない道を選ぶ参考になれば幸いです。

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