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学び・キャリア 2017-03-28

美容師国家試験でおさえておきたい!実技課題・ワインディングのポイント

美容師になるために欠かすことができない美容師国家試験では、学科試験のほかに実技試験も課されます。実技試験では、カッティングとセッティングの2つの課題が出され、セッティングではワインディングとオールディングの2種類のうち、その年に指定されたいずれかの課題を、試験科目として受けることになるのです。このため、自分が受験する年にどちらの課題になるかはわからないので、両方の科目に対応できるよう準備をしておくことが必要となります。

そこで今回は、セッティングの課題のひとつであり、ロットを使用してパーマを作る方法であるワインディングの実技について、合格に向けて事前に知っておきたいポイントをご紹介します。

パーマを巻くなら欠かせない!オールパーパスとは?

オールパーパスとは、髪の毛の全体をカーラーのような役割を持つロットで平巻きにする方法をいいます。「万能」という意味を持ち、パーマを巻くための基本となる巻き方のひとつです。どのようなパーマを作る際にも、押さえておかなければいけない大切なワインディングでは、巻き方の基本と正確なブロッキングを行うことが、美しく仕上げる重要なポイントとなっています。

パーマの巻き方にはいくつかの方法がありますが、例えば、巻く方向により分けると、ロットを縦方向にし、床と垂直にセットして巻く「縦巻き」があります。床に対して平行になるようにロットをセットして巻く「平巻き」や、斜め方向にロットを巻きつける「斜め巻き」なども、巻き方のひとつです。縦巻きにすることで縦ロールのようなパーマに仕上がり、ボリュームをおさえたリッジ感のあるモードな雰囲気を作ることが可能となります。ふんわりとした柔らかい雰囲気を持ったパーマスタイルを作りたい場合には、内に巻いたパーマが重なることでボリューム感が出る平巻きが有効的な方法です。ロットをさまざまな方向に向ける斜め巻きでは、パーマの方向をばらつかせてルーズな雰囲気を作りたい場合に良い手段となります。

ワインディングでは、これらの巻き方のうち平巻きの巻き方を行います。スタイリングで方向性を与えることにより、フォルムを変えて仕上げるのです。美容師国家試験を受ける場合には、オールパーパスに巻くことができるように、しっかりと技術を取得しておくことが大切です。

ワインディングではどれくらい必要?事前に準備しておきたいロッドの長さと本数とは

美容師国家試験を受験する際には、必要とされる用具が十分にそろっているかどうかも、合否の判断として問われます。不足がある場合や規格に適合していない場合には、用具についての条件違反として審査に影響するため、事前の確認が大切です。

ワインディングで必要となる用具のひとつに、ロッドがあります。ロッドにはさまざまなタイプのものがあるため、試験で必要となる正確な長さと本数について、正しい情報を知っておくことが必要です。試験の審査条件として提示されている内容は、4種類のロッド及びショートロッドとなっています。4種類とは、中心の太さが10ミリから13.5ミリまでの異なる4つのタイプのものを用意することを意味します。本数については、ショートロッドを含めて50本以上55本以内という定めがあります。ロッドは規定内であればスタイルに合わせて自由に使用することができるため、事前に必要な本数を考えて揃えておくと良いでしょう。ただし、使用するロッドはすべてにおいて、表面や長さに特殊な加工がされていないものでなければいけないという決まりがあります。滑り止めの加工がされているものなどは禁止されているため、ロッドを新しく揃える場合にはこの点も留意しておきましょう。

ワインディングの大切なポイント!ブロッキングのコツとは

仕上がりの美しさは、ブロッキングによって決まるといっても過言ではありません。ブロッキングとは、髪をパートに分けて、それぞれのパートごとに髪を巻いていく方法です。髪を分けるという意味から、ブロッキングという名前が付いています。おろしたままの自然な髪の状態からいきなり巻きはじめても、美しいパーマスタイルを作ることは難しいものです。そのため、髪の毛を巻きやすくするために、事前にいくつかの毛束に分けて少量ずつ順次巻いていくのです。

美容師国家試験の実技では、ロッドがきれいに収まっているか、整えられたラインで取られているかは、審査のうえで大切なポイントとなります。

通常は、髪全体を10個の束に分ける、つまり髪を10ブロックにセパレートすることで、美しい仕上がりが作りやすくなります。しかし、試験ではブロッキングを行う時間に限りがあるため、10ブロックに分けず、センター、サイド、バックサイドで分けます。

まずセンターでは、髪に巻くロッドに合わせて頭の中央から作業していきます。ブロッキングを成功させるためには、このセンターをいかに美しく巻くかが大切なポイントです。センターが曲がってしまったり歪んでしまったりすることにより、その後の巻きの配置にも影響を与え、仕上がりが悪くなってしまいます。ロッドの巻きが曲がらないようにするためには、ウィッグに対してまっすぐに立つということがコツです。

サイドとは、もみあげから前頭部にかけての部分をいいます。ブロッキングの仕上げを良く見せるためには、前から見た時に髪に巻いたロッドが美しく整えられているようにセットすることです。ロッドが飛び出たり、隠れてしまったりすることでガタガタとした並びにならないように気を付けましょう。顔側に寄せるような気持ちで巻くことがきれいな仕上がりを作るコツです。

バックサイドとは、耳後ろから襟足両端の一番下がっている部分をいいます。ここでは、頭のカーブに合わせてロッドの曲がりを作らないように気をつけることが大切です。

部分ごとの注意点と合わせ、センターのロッドとサイドやバックサイドのロッドの巻きが、同じ色できれいな並びとなるように行うことが、上手に見せるポイントとなります。

どうすればきれいに巻ける?ワインディングの際に覚えておきたいポイント

ワインディングを美しく仕上げるためには、シェープする際にしっかりと根元からコームを通すことがポイントです。根元から間違いなく通すためには、コームを差し込む際にウィッグの頭皮にコームが当たっていることを確認してからとかしましょう。目の細かいコームを使用して一定方向に一度とかすか、必要であれば表と裏両側からコームを通すことも大切となります。

また、毛束をシェープした後に動かさないことも、おさえておくべき重要な注意ポイントです。ロッドを巻き終える状態と同じ角度で髪を持ち、シェープするようにするときれいな仕上がりとなります。

美容師になりたいと思う人にとって、美容師国家試験は緊張を感じる時間となることでしょう。実技試験では、時間制限があるなかで定められた作業を終わらせなければいけないというプレッシャーもあり、緊張は増すものです。なかには、大切な実技で体が固まってしまう人もいるかもしれません。しかし、ワインディングを上手に行うためにまず大切なことは、手や指の動きを柔軟にしておくことです。髪へのロッドの巻きつけをきれいに、なおかつスムーズに行うためにも、当日には自信を持って会場に立てるように、事前に何度も練習を行うことが、ワインディングを成功させる重要なポイントのひとつとなるのです。

制限された時間で完璧に終わらせたい!タイムを縮める方法とは?

実技試験では、限られた20分という規定の時間内に決められた作業を終わらせなければいけません。そのため、時間内に終わらせたいという思いから、つい慌ててひとつひとつの作業が雑になってしまうという人もいます。しかし、審査では時間内に終わってもロッドの巻き方が規定内に仕上がっていないと減点されてしまうため、合格へとつながりません。

雑にならずにタイムを縮めるためのコツは、時間配分を上手に行うことです。時間をかける部分と短縮して行う部分のバランスを上手に取ることが秘訣となります。

短縮するのに適した工程は、ペーパーをあてて巻きつける作業のときです。一般的に時間をかける人が多い工程ですが、この工程の時間を短縮させることで全体的に余裕をもった実技を行うことが可能となります。巻く速度を早くするコツは、角度を感覚で覚えてしまうことです。試験前に、巻くときの角度を意識した練習を何度も繰り返すことで、体で感覚をつかむことができるようになります。角度を感覚で覚えてしまうと、巻き納める動きを早く行うことが可能となるのです。

巻き込む際に、巻き込む手を最大限にひねることもタイムを縮めるポイントです。手を何度もひねることなく、一度の動きで巻き納めることができれば時間を縮めることが可能となります。この方法で行うことは、一気に巻き納めるため、巻きにブレができないという、仕上がり面でのメリットもあるのです。

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