ジェルネイルの気泡はナゼ入るの? 対処法はある? プロネイリストを目指す人のための処方箋
きれいにジェルネイルが仕上がり、トップコートを塗って完成と思ったら表面にぷつぷつとした気泡ができてしまったことはありませんか? 気泡は小さいため施術中に気がつかないことも多く、帰宅してから気づいたというお客様も少なくありません。
気泡ができてしまうと表面が凸凹に見えたり、ムラができているように見えたりと仕上がりの印象もよくありません。ここでは気泡ができる原因と、気泡ができてしまったときの対処法を解説します。ジェルネイルをする際にどのようなことに気を付けるとよいのかみていきましょう。
ナゼ? ジェルネイルに気泡が入る5つの原因と対処法
ジェルネイルで気泡ができてしまった場合、ジェルネイルに空気が入り込んでしまったことが原因です。そこにはジェルや筆の扱い方が関係しています。ここではジェルネイルに気泡が入る5つの理由と対処法についてみていきましょう。
1. ジェルをかくはんする時に勢いよく混ぜすぎている
気泡が入る理由のひとつとしてジェルの混ぜ方が挙げられます。ジェルを塗る前に濃度を均一にするためジェルを混ぜるという工程を経ます。ほかの色のジェルと組み合わせてオリジナルカラーを作るときにも混ぜる作業をおこないます。
このとき、ジェルを勢いよくグルグルと混ぜてしまうと空気が入りやすくなるのです。そのまま自爪にジェルを塗ると気泡が発生してしまいます。これを防ぐためには、ジェルは必要な分だけ混ぜるようにしましょう。さらに、スパチュラなどを用いてゆっくりと静かに混ぜることが大切です。
2. ジェルを勢いよくすくっている
ジェルネイルに気泡が入る原因にはジェルのすくい方も考えられます。ジェルを筆で勢いよくすくうような激しい動作や、筆の出し入れなどを何度も繰り返すと空気が入りこみやすいのです。そのような動作のあとジェルを塗ると気泡ができやすくなります。
ジェルをすくうときは筆で優しくそっとすくうことがポイント。さらに、筆を出し入れする作業は必要最小限にすることも大切です。それぞれの動作は丁寧におこなうようにしましょう。
3. 爪の上で筆を動かしすぎている
筆でジェルを何度も色付けしていると気づかないうちに空気が入ってしまい、気泡ができやすくなります。塗り方に納得がいかないからといって何度もべったりとジェルを塗るのはよくありません。ポイントとしては一度でサッと塗ってしまうことが大切です。気泡に悩んでいる方は今一度自分の筆遣いを振り返ってみましょう。
とくにジェルネイル初心者の人は、つい重ねて塗ってしまいがちです。できるだけ塗る頻度を減らして綺麗に仕上げられるように練習しておくことが重要です。
4. 筆がぱさぱさだったり硬かったりする
ジェルネイルの際、気泡ができる原因として筆の状態がよくないことが挙げられます。たとえば筆の毛先がパサパサしていたり、前回使用したジェルが筆に付いたままで硬くなっていたりすると、毛の間に空気が入り気泡ができてしまうのです。
筆にジェルをとったらアルミホイルなどの上で筆のなかにジェルを含ませ、グリグリと押し当てて空気を抜く作業をおこないましょう。ジェルを塗る前に筆の状態を万全にしておくことが大切です。
筆を使ったあとは残ったジェルなどをきちんと拭き取り、毛先を整えた状態にしておきましょう。筆のお手入れをきちんとおこなうことで次に使うときに筆がよい状態のままで作業を始めることができます。
筆は、使っていると劣化してきてしまうもの。筆が古くなったとき、そろそろ替えどきかなと感じたときは新しい筆にしてトライしてみてください。
5.デザインでストーンなどのパーツを使う
ジェルネイルにワンポイントとしてラインストーンやパールなどのパーツを使用する人も多いことでしょう。パーツを合わせることでネイルの雰囲気を簡単に変えることができます。しかし、パーツをのせてトップジェルを塗る際も注意が必要です。パーツと土台の間に空気が入り込み、気泡ができやすくなります。
パーツは平らでないものも多く、土台との間に隙間ができやすいので気泡の生成には要注意です。パーツをデザインで使用する際は、硬化前に一度チェックしてみましょう。
気泡入りネイルはクレームになることも…気泡ができてしまった場合の対処方法
ここでは気泡ができたときの対処法について、ご紹介していきたいと思います。万が一気泡ができたときでも、冷静に対処できるようにしておきましょう。
気泡はトップジェルを塗る時にできやすい
気泡は、トップジェルやトップコートを塗るときにできやすいです。カラージェルでは気泡ができないけれど、トップジェルを塗る際に気泡ができてしまうと悩んでいる人もいるでしょう。プロのネイリストでも気泡ができたことを見落としてしまい、お客様からクレームが来ることがあるのです。
気泡が少しの場合|爪楊枝などで潰す
気泡が少ない場合は、爪楊枝や針など先が鋭利なもので刺して潰す方法を試してみてください。気泡ができている箇所を確認できたら、爪楊枝などを縦にして気泡に刺していきます。この方法は、気泡が少ない場合に有用です。爪楊枝で潰したあとは、爪表面の状態をチェックしましょう。
気泡がたくさんある場合|ジェルを拭ってやり直す
トップジェルを塗る際に、気泡がたくさんできてしまうこともあります。この場合は、ジェルを拭き取ってやり直す方法を選択しましょう。気泡の数が多いと、爪楊枝などで一つひとつ刺していくのは手間がかかります。刺すことによって気泡の中の空気が抜けて小さく目立たなくなりますが、気泡の跡が完全に消えるわけではありません。
気泡が多い場合は、空気を抜いても表面の凸凹が残ってしまう可能性があります。それでは、見た目の印象がよくありません。ジェルをいったん拭き取り、トップジェルを塗りなおすというのが早道でしょう。
注意! 硬化してしまったら直せない
ジェルネイルが完成したあとで、気泡を見つけることも少なくありません。硬化したあとに気泡を見つけても、消すことは難しくなります。できた気泡を潰して消せるのは、硬化する前です。トップジェルを塗ったあと、硬化する前に気泡ができていないか、仕上がりに問題がないかチェックするようにしましょう。
まずはセルフでしっかり練習しよう!
ジェルネイルの際にできる気泡は、ジェルの扱い方や筆遣いに気を配ることで未然に防ぐことができます。硬化前にチェックし、出来た気泡に対処ができるようにすることが大切です。気泡ができてしまうのは、セルフでやっている人やジェルネイル初心者の人に目立つ傾向があります。ジェルの扱いや筆遣いは、何度も練習して技術を習得する必要があるのです。きちんと練習を重ね、堂々とお客様に施術できるよう技術を身につけていきましょう。
気泡は小さいものだと見えにくく、プロでも気がつかない場合があります。きちんと見たつもりでも、あとでお客様からクレームが来ることもありえるのです。これまでご紹介してきたようにジェルの扱い方や筆遣い、お手入れなどの作業一つひとつを丁寧におこなうことで、気泡のない美しいジェルネイルの生成をマスターしましょう。
参考元:
ナチュラルフィールド セルフネイルでも気泡が入らないようにする方法