アクリル絵の具でネイルアートを楽しもう!必要な道具ややり方、7つのコツを紹介

人気のネイルデザインに、繊細な花びらや水彩がありますが、実はアクリル絵の具で描かれているものが多いことをご存じでしょうか。一見難しそうに見えますが、コツさえ掴むことができれば意外と簡単に描くことができます。

最近では、アクリル絵の具を使ったグラデーションやたらしこみネイルが人気で、カラージェルよりも安価で手に入れることができる上に、水と混ぜることで濃度に変化を付けたり、色を混ぜ合わせることで多彩なバリエーションのネイルが作れます。

ここではアクリル絵の具を使ったグラデーションやたらしこみネイルのやり方について、ご紹介していきたいと思います。

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アクリル絵の具でネイルアートをするメリット

ジェルネイルのネイルアートは、ジェルでそのまま描くこともありますが、アクリル絵の具が使われることも多いです。なぜアクリル絵の具が使われるかというと、ジェルとは違うメリットがたくさんあるからです。

アクリル絵の具をネイルアートに使うメリットについて、見ていきましょう。

1.値段が安い

アクリル絵の具でネイルアートをするメリットの一つめに挙げられるのは、値段が安いことです。

カラージェルは、1色で250円ほどのものから、特殊な色や素材にこだわったものなら1,000円を超えるものまで販売されています。

対してアクリル絵の具は、1本あたり150円ほどのものが多く、1,000円近いものもありますが高額のものは大容量であるなど、カラージェルと比較すると価格が安いことがわかります。

このように、アクリル絵の具はコストパフォーマンスの点では、カラージェルより優れているといえるでしょう。

2.カラーバリエーションが豊富

二つめのメリットといえるのは、アクリル絵の具のカラーバリエーションの豊富さです。絵の具ですので、色数が多いのはもちろん、混ぜてオリジナルカラーを作ることもかんたんです。同じ色でも、水で薄めて濃さの調整ができる点も魅力のひとつ。

カラージェルも混ぜることはできますが、同じメーカーのジェル同士でないと成分が変わってしまい使えなくなるリスクがあります。また、どんな色でも混ぜられるわけではなく、くすみを出したり、透明感を出したりといった、色味の調節だけにしておいたほうが無難です。

3.にじみにくい

アクリル絵の具はその特性上、水に強くにじみにくくなっています。そのため、カラージェルよりもハッキリした線が描きやすく、細かい柄を描くことや、好きなキャラを描いた「痛ネイル」にも向いています。

また、絵の具の部分はエタノールでオフすることができるので、失敗してもかんたんに描き直すことができます。ジェルで失敗してしまったときはリムーバーを使わなければならず、ベースに塗ったカラーも落としてしまう可能性があるので、やり直しのしやすさはアクリル絵の具に軍配が上がるでしょう。

アクリル絵の具のネイルアートに必要な道具

ネイルアートにアクリル絵の具を利用するメリットは、おわかりいただけたのではないでしょうか。次に、アクリル絵の具のネイルアートで使う道具について紹介していきます。

1.アクリル絵の具

まず必要なのは、アクリル絵の具ですよね。アクリル絵の具は、画材屋やホームセンターなどで購入できますが、最近では100均ショップで販売していることもあります。

基本的な色がひとまとめになったセット売りと、1色1色を個別に買えるバラ売りがあります。セットのほうが割安になる傾向がありますが、絵を描くわけではないので、たくさんの色が必要ではないということも多いでしょう。そのため、最初はバラ売りから、好きな色だけを購入して少ない色数で試してみてください。

2.パレット

アクリル絵の具を使用するには、専用の紙パレットが必要です。小学校の図工の授業で使うような普通のプラパレットでも使うことはできますが、アクリル絵の具は乾いてしまうと落としにくくなる性質を持っています。絵の具をキレイに落としづらいと、どんどん絵の具が広がってしまい、次も汚れたままのものを使わなければなりません。

そのため、本来の使い道である芸術の世界でアクリル絵の具を使う人は、専用の紙パレットを使っています。紙パレットは水や油を通さない紙を何枚も重ねたもので、使い終わったら剥がして捨てれば、次のキレイなパレットを使うことができます。

紙パレットがない、購入してまで使うのはもったいない……と思ったら、紙皿やアルミホイルといった、水や油に強く使い終わったら捨てられるもので代用してみてください。

3.筆

ネイルアートですから、筆も必須です。このときに使う筆は、ネイル用のものでもアクリル絵の具用のものでも、どちらでも構いません。ただし、ジェルとは併用しないように注意しましょう。

アクリル絵の具用の筆だと、絵の具の伸びがよい、筆先のまとまりがよくばらつきにくいなどの特徴があります。一方で、ネイル用の筆は、やはりネイル用に特化して作られているだけあって、爪という小さなスペースに描きやすいように作られています。

それぞれの筆の特徴を考慮しつつ、どんなアートをしたいのかにあわせて太さや形を選んで問題ありません。

4.ネイルジェル

アクリル絵の具だけでなく、ネイルジェルももちろん必要です。爪に直接色を乗せてしまうと、剥がれやすかったり、爪に色移りしてしまったりすることがあるので、必ずベースジェルを塗る必要があります。

また、できあがったネイルアートの上からトップジェルを塗ることで、外部からの衝撃や水からネイルアートを守り、長持ちさせることができるようになります。

ほかにも、アクリル絵の具はカラージェルの代わりとして使うことはできないので、デザインによっては下塗り用のカラージェルが必要です。下塗り用のカラージェルが必要な理由については、次項で解説します。

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使いこなしたい! アクリル絵の具をネイルアートに使う7つのコツ

ネイルアートにアクリル絵の具を使うことは難しそう、と思っている人も多いのではないでしょうか。実はコツを掴むことで上手に描けるようになるのです。ここでは、アクリル絵の具をネイルアートに使うコツについてご紹介します。

1. アート部分のみに使う|カラージェルのような使い方は避ける

前項でカラージェルが必要だと紹介したように、アクリル絵の具を使用する際は、カラージェルのように爪全体に塗布することは避けてください。ベースジェルの全面に渡ってアクリル絵の具を塗ってしまうと、仕上げのトップジェルがネイルに密着しないため、ジェルが剥がれ落ちて浮いてしまうことがあります。

あくまでもジェルの上からアートを描くために使いましょう。

2. フチは避けて塗る|トップジェルが浮かないように

アクリル絵の具を使う際は、ネイルのフチ以外の部分に塗るようにします。フチの部分にアクリル絵の具を使ってしまうと、ジェルネイルとトップネイルとの密着性が低下するため、仕上がりに影響がでてしまうからです。

せっかく描いたアートが台無しにならないようにするためにフチは避けて、中央から側面にかけてアートを描くようにするとよいでしょう。

3. ベースジェルをしっかり塗っておく

アクリル絵の具でアートを作る前に、ベースジェルを塗って爪の土台作りをしておくことが大切です。地爪に直接カラージェルやアクリル絵の具を塗ってしまうと、色素沈着の原因となり、地爪が黄ばむことがあります。あらかじめベースジェルはしっかり塗っておきましょう。

4. 厚みが出すぎないように注意する

アートのデザインによっては、アクリル絵の具の色を重ねて塗ることがあります。その際、絵の具をのせすぎて厚みが出ないように気を付けましょう。厚塗りをしてしまうと、表面は乾いていても中が乾ききっていないことがあり、その後にじみやひび割れなどの原因になってしまいます。

慣れないうちはさまざまな色を付けるようなデザインではなく、色数の少ないワンポイントのイラストから始めることをおすすめします。

5. 多めの水でとく

アクリル絵の具で上手にアートを描けない場合、アクリル絵の具に混ぜる水の量が少ないことが原因かもしれません。水の量が少ないとアクリル絵の具の伸びが悪くなるため、思うように描けなくなってしまいます。

筆にとった際伸びが悪いと感じたら、水をつぎ足して調整してください。余分な水分は、あとでスポンジや筆に吸わせるようにするとよいでしょう。

6. 描く前に未硬化ジェルをしっかり拭き取る

アクリル絵の具はにじみにくい性質ですが、ベースジェルがしっかりと硬化していないとアートがにじんでしまうことがあります。必ずベースジェルの状態を事前にチェックし、充分に硬化しているか確認してください。硬化していないジェルは拭き取るようにしましょう。

7.トップジェルはエッジまでしっかり塗る

トップジェルは、アートを描いていない爪のキワやエッジ(切り口)まで、しっかりと塗りましょう。しっかりとコーティングをすることで、ジェルやアートの浮きを防ぎ、長持ちさせることができます。

爪の先端は、とくにネイルが剥がれやすい部分です。エッジまでトップコートでカバーすることで、外部からの衝撃にも強くなり、剥がれたり割れたりしにくくなります。

素敵なジェルネイルがかんたんに! アクリル絵の具を使ったやり方を紹介

アクリル絵の具は、混ぜる水の量を調整することで色の濃度に変化をつけることができます。カラージェルでは難しいグラデーションなどのデザインもかんたんです。ここではアクリル絵の具を使ったデザインの方法についてチェックしてみましょう。

グラデーションを作る方法

色の濃淡を楽しめるグラデーションを作る方法です。グラデーションを作るときに必要なスポンジは、キメの細かいものを選ぶとデザインが美しく仕上がります。次に手順をみていきましょう。

・ベースを塗布
・アクリル絵の具をスポンジに染み込ませる
・スポンジに色を含ませる
・トップコートを塗布

まず、グラデーションの土台となるベースを作ります。ポリッシュやベースジェルを地爪に塗布していきましょう。ジェルは専用ライトによって短時間で硬化しますが、ポリッシュは乾くのに時間がかかるものがあります。乾き方が甘いと上手にグラデーションを作ることができないため、時間をかけてしっかりと乾燥させるのがポイントです。

次にスポンジに絵の具を染み込ませ、ベースに着色します。スポンジを押し付けるのではなく、持ち手の力を抜いて、軽く叩くように塗ると自然に仕上げることができるでしょう。カラーの濃さを上手に変化させるには、薄いカラーの場合は水分を多めに使い、濃いカラーは水分を減らすか原色をそのまま使います。

アクリル絵の具がきちんと乾燥していることを確認したら、最後にトップコートを塗って完成です。

たらしこみを作る方法

たらしこみネイルとは、輪郭はくっきりさせて内側を透明度のある色にする方法で、水彩画のようなデザインのネイルが作れます。SNSなどでもよく見かけるため、お客様からオーダーされるシーンも多くなることが予想されます。ぜひマスターしておきたい具体的な手順はこちらです。

・ベースを作る
・パレットの上にアクリル絵の具と水を混ぜる
・ベースの上に混ぜたものを垂らす
・乾いた筆を使い、水分をふき取りながら描く
・トップコート、トップジェルを塗る

ベースを透明か白色にすると、たらしこみネイルが美しく映えます。あまり目立たない色を選ぶのがポイントです。次にパレットを用意し、水とアクリル絵の具を混ぜ合わせます。それからベースに混ぜ合わせたものを垂らしてください。しばらくするとアクリル絵の具と水が分離してくるので、乾いた筆をあて余分な水分を吸わせます。

垂らした後にすぐ水分を吸い取ってしまうと、上手に描くことができないため、注意しましょう。そのあと筆やキッチンペーパーなどで余分な水分をふき取りながら、この作業を繰り返します。

作業が終わったらきちんと乾燥させるのがポイントです。乾いていない状態で次の作業をすると、せっかくのデザインが崩れてしまいます。最後にトップジェルやトップコートを塗って完成です。

マーブルを作る方法

ネイルデザインの定番のひとつである、マーブルネイルもアクリル絵の具でかんたんに作ることができます。マーブルネイルとは、2色以上の色を使用したデザインで、マーブル(大理石)の柄のように、複数の色がそれぞれの色感を残し、混ざり合った柄のことです。

色の組み合わせによってガラリと雰囲気がかわり、さまざまなファッションにマッチさせることができるのが魅力。マーブルネイルの手順は、以下の通りです。

・ベースを作る
・パレットの上にアクリル絵の具と水を混ぜる
・ベースの上にアクリル絵の具をランダムに乗せる
・1色目の横に2色目をランダムに乗せる
・つまようじや筆でぼかす
・トップコート、トップジェルを塗る

マーブル柄を作るアクリル絵の具をたくさん乗せすぎると、爪の全体まで広がってしまい、トップコートを塗ってもネイルが剥がれたり割れたりしやすくなってしまいますので、少ない量で調整してください。

マーブル模様を作ったアクリル絵の具がしっかりと乾いたら、最後にトップジェルやトップコートで仕上げて完成です。

レースや花柄も自由自在

アクリル絵の具はにじみにくく、細くてもハッキリした線を描きやすいため、細かな模様でも描きやすいです。たとえばレース柄や花柄のような、細かい線を何本も描く必要があるデザインでも、アクリル絵の具なら自由自在に描くことができるでしょう。

失敗してしまったとしても、落として描き直しやすいため、ネイルアートに慣れない人はもちろん、細かいデザインをしたい人も、一度アクリル絵の具で試してみることをおすすめします。

アクリル絵の具が苦手なネイリストさんはチップで練習してみよう!

グラデーションやたらしこみの際、ベースネイルがしっかりと乾いていることを確認して作業をおこなうことが大切なポイントです。スポンジや筆使いにはコツがいるため、慣れないうちは失敗することもあるでしょう。アクリル絵の具はエタノールを使えばかんたんにふき取ることができ、万が一失敗したとしてもやり直すことができます。

気軽に練習できるものとして、チップを使用することがおすすめです。チップは100円ショップなどでも販売しており、たくさんデザインの練習をしたい! という人にぴったり。チップで練習を重ね、デザインの技術を磨いてみてください。

グラデーションネイルやたらしこみネイルは安定して人気なデザインですので、ネイルサロンでもお客様からオーダーされる可能性があります。ぜひアクリル絵の具を使ったデザインのスペシャリストを目指しましょう。

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