ネイルリペアとは?地爪やジェルネイルのリペア方法も解説

ジェルネイルは一度施術したら永遠に持つわけではなく、適切にケアしなければなりません。また、地爪においてもさまざまなトラブルが起き、ケアの必要性が出てくることがあります。

そこで、ネイリストとして求められるのがリペアのスキル。今回の記事では、リペアとは何なのか、どんな知識や技術が必要なのかをしっかり押さえましょう。

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ネイルリペアとは

ネイルに亀裂が入る、ジェルネイルがリフトする(浮く)などのネイルに関するトラブルを修復させる一連の作業のことをネイルリペアといいます。修復することで、ネイルを長持ちさせることが可能です。

折れる・欠けるなどしたネイルを放っておくと、ケガをするリスクがあるため、早めにリペアをしておかなければなりません。ここでは、まずネイルリペアに関する基礎知識を紹介します。

地爪のリペア|爪の折れ・割れなどの修復

地爪のリペアとは、地爪が折れたり、割れたりといったトラブルが起きた際に修復することをいいます。そのままの状態を放置してしまうと、自分の爪でケガをする可能性があるからです。

また、このような状態の爪では、ジェルネイルなどを施すことは難しく、仕上がりもきれいなものにはなりません。そのため、地爪のリペアはリペア後に行うネイルをきれいに見せるためにも大事なことです。

ジェルネイルのリペア|ネイルの浮き・欠けや爪の伸びに対する修復

伸びたり、浮いたりしたときにジェルネイルを全部オフしてやり直すと、地爪を痛めてしまう可能性があります。「オフ(ネイルオフ)」とは施術したネイルを取り外すこと。オフせずにリペアをしたほうが爪に負担をかけずにネイルを長持ちさせることが可能です。

ただし、ジェルネイルの場合は、ジェルネイルが浮く、伸びる、欠けるなど、状態によってリペアの方法が変わります。そのため、状態に応じてリペアを行えるように技術を習得しておくことが大切です。

ネイルリペアのメリット・デメリット

つづいて、リペアのメリットとデメリットを解説していきます。

リペアを行うメリット

リペアでは、欠けやヒビなどのトラブルがある部分だけを修復するため、気に入ったデザインを維持しながら長く楽しめるのが大きな魅力です。全面オフを行う必要がないことから爪への負担が少なく、健康的にネイルを続けやすい点もメリットといえるでしょう。

デザインの美しさを損なわずに補強できるので、見た目と爪の保護を両立できる方法として人気です。

リペアを行うデメリット・注意点

リペアは一時的な補修であり、修復した部分は元の状態に比べて強度が弱く、再び欠けやすい点に注意が必要です。また、爪の割れ方やダメージの程度によってはリペアでの対応が難しい場合もあります。状態に応じて、リペアではなくオフや付け替えを検討しましょう。

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リペアに使われる道具

リペアに使われるおもな道具には、シルクラップ・グルー・レジンの3つがあります。まず、

シルクラップとは、ネイルの割れやヒビの部分にかぶせて使用する道具です。裏地にシールがついたシルク状のラップで、爪に直接貼りつけて使用します。粘着性と柔軟性が高く、薄型のものを選ぶとよいでしょう。

次に、グルーはネイルチップやストーンなどの装飾を貼りつけるときに使う接着剤です。

装飾を貼りつけるときには、ネイル用ではない接着剤を使う方もいますが、リペアではネイル用以外のものを使うと仕上がりに影響が出てしまうので、必ずネイル専用のグルーを使うようにしましょう。

レジンはグルーと同じく接着剤ですが、こちらは液体の合成樹脂です。シルクラップに浸透しやすいため、リペアには使いやすいですが、グルーよりも硬化時間が長いのが難点。一刻も早く乾かしたい場合は、アクティベーターを使用すれば早く乾かせるでしょう。

ネイルサロンでのリペア方法

実際のネイルサロンでは、どのようにリペアを行っているのでしょうか。ここではネイルリペアの方法を場面別に紹介します。

ネイルが割れてしまった・折れてしまった場合

せっかくサロンで美しく施したネイルでも、割れたり、折れたりしてしまうこともあるでしょう。そのような場合のリペア方法をご紹介します。

なお、いきなりリペアを施すのではなく、まずはプレパレーションを行うことが必要です。プレパレーションとは、ネイルのさまざまな施術を行う前に実施する下準備のこと。

甘皮を処理する・爪の表面を整えるなどの工程により、ジェルの浮きや剥がれを防ぎ、仕上がりを美しく長持ちさせます。

グルーやレジン+シルクラップで修復

貼りつけたい爪よりも、少し大きめに切ったシルクラップを爪に直接貼りつけます。このとき、はみ出している部分は爪に貼りつけてからハサミでカットしましょう。

その上からグルーやレジンを広く塗ります。グルーやレジンで爪に厚み持たせつつ、シルクラップの目に押し込むように塗り込むのがポイントです。乾燥、塗り重ねのサイクルを2~3回ほど行い、形や表面を整えたらベースコートとトップコートを塗布して完了となります。

ジェル+シルクラップで修復

前述したグルーやレジン+シルクラップと同じように、爪よりも少し大きく切ったシルクラップを爪のリペアをしたい部分に貼りつけます。こちらも、シルクラップの目に押し込むようにジェルを塗り込んでください。

ジェルが塗れたら、一度ライトで硬化します。そのあとは爪に厚みが出るまでジェルを塗って、ライトで硬化することを繰り返しましょう。希望する厚みが出たら形や表面を整え、トップジェルを爪全体に塗って、硬化させたらリペア完了です。

アクリルを使って修復

アクリルを使ったリペアとは、アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜて化学反応を起こし、人工の爪を作ることです。

まずは、プライマーという地爪をアクリルと密着しやすくする液体を爪全体に塗ります。次に、修復したい部分にアクリルボールをのせますが、このときに爪先にまでしっかりと広げるのがポイントです。

さらに爪の根元にもアクリルポールをのせて広げますが、爪先にのせたものよりも小さめのものでかまいません。あとは、全体の形をしっかりと整え、仕上げにトップジェルを塗って、硬化させれば完成です。

ジェルネイルが浮いた場合

ジェルネイルが浮いた(リフトした)ら、まずは下処理をして、浮いている部分をすべてファイルで削って除去します。浮いた状態が残っていると、その部分からカビが生えることがあるので、浮いている部分は残らずすべて削り取ることが重要です。

削り取り終わったら、ジェルが密着している部分と地爪との間にできている段差を削り取って、滑らかな状態にします(サンディング)。ここまで仕上がったら、爪の根元から新たにジェルを塗って硬化させ、さらにトップジェルを塗って硬化すれば完了です。

地爪が伸びてしまった場合

ジェルネイルをオフするために使うアセトンは爪にかなりの負担をかけてしまい、爪を痛めることにつながるので、頻繁にオフするのはおすすめできません。

そのため、地爪が伸びた場合には、ジェルネイルを一層だけ残した状態で新しいデザインに変えるフィルインを行うことが多いです。トップジェルとカラージェルを削り取って、ベースジェルのみの状態から新しいデザインを施します。なお、フィルインはリペアではありません。

また、伸びた部分に一時的にポリッシュやベースコートを塗って対応するケースもあるようです。ただし、強度が低く長持ちしにくいため、早めの付け替えが推奨されています。

関連記事
ジェルネイルのフィルインとは?メリットや注意点・施術の方法・おすすめのレッスンを紹介

ジェルネイルをリペアする適切なタイミング

ジェルネイルそのものの持続期間は、一般的に3~4週間程度といわれています。地爪は1週間で0.7mm前後伸びるといわれているので、ネイルをリペアするタイミングとしては、施術日から2週間を過ぎたあたりから検討するのがおすすめです。

ただし、ネイルが浮いている場合、放置していると浮いた部分に水分が入り込み、カビが生えて緑色に変色してしまうこと(グリーンネイル)があるため、なるべく早くリペアをすることが大切です。

4週間を経過すると、かなり爪が伸びてきていることもあり、ジェルネイルが割れる可能性があります。さらに、ネイルが剥がれたり爪を痛めたりすることもあるので、3〜4週間を目処にジェルネイルをオフしましょう。

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練習を重ねてジェルネイルや地爪のリペア技術を磨こう

ネイルリペアとは、地爪の割れや欠けを修復したり、ジェルネイルを長持ちさせるために爪の伸びた部分などを修復したりすることです。ネイリストというとネイルアートにばかり目が行きがちですが、ケアの技術も非常に重要であることを理解しておかなければなりません。

どの方法で修復するにしても専門の知識と技術が必要です。ネイリストを目指す方はネイルリペアの方法をしっかり習得し、まずは自分の爪を使ってセルフで練習してみましょう。

また、仕事探しには、経験・特徴・福利厚生などの条件を希望に合わせて設定でき、手軽に求人を検索できる「リジョブ」をぜひご利用ください。


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