ネイルリペアの方法をおさらいしよう|お客様にお伝えするネイルリペアのポイントを再確認
ネイルリペアにはいくつかの方法があり、状況に適した対応が求められます。リペアをするためにネイルサロンに来店するお客様は意外と多いため、ネイリストを目指すのなら専門的な知識はぜひ習得しておきたいものです。
今回はネイリストを目指す人ならば知っておきたいネイルリペアの基礎知識、そしてお客様にも伝えるべきネイルリペアのタイミングをご紹介します。
ネイリストを目指す人が知っておきたいネイルリペアの基礎知識
ネイルに亀裂が入る、ジェルネイルがリフトするなどのネイルに関するトラブルを修復させる一連の作業のことをネイルリペアといいます。修復することで、ネイルを長持ちさせることが可能です。
折れる・欠けるなどしたネイルを放っておくと、ケガをするリスクがあるため、早めにリペアをしておかなければなりません。ここでは、まずネイルリペアに関する基礎知識をご紹介します。
そもそも自爪のリペアとは?|割れた! 折れた! などのトラブルに対応
自爪のリペアとは、自爪が折れたり、割れたりといったトラブルが起きた際に修復することをいいます。そのままの状態を放置してしまうと、自分の爪でケガをする可能性があるからです。
また、このような状態の爪では、ジェルネイルなどを施すことは難しく、仕上がりもきれいなものにはなりません。そのため、自爪のリペアはリペア後におこなうネイルをきれいに見せるためにも大事なことです。
ジェルネイルのリペアとは?|ジェルの浮きや欠け・爪の伸びた部分に対応
伸びたり、浮いたりしたときにジェルネイルを全部オフしてやり直すと、自爪を痛めてしまう可能性があります。このことから、オフするよりもリペアをしたほうが爪に負担をかけずにネイルを長持ちさせることが可能です。
ただし、ジェルネイルの場合は、ジェルネイルが浮く、伸びる、欠けるなど、その原因によってそれぞれリペアの方法が変わってきます。そのため、原因別にリペアがおこなえるように技術を習得しておくことが大切です。
リペアに使われる道具にはどんなものがある?
リペアに使われる道具には、シルクラップ、グルー、レジンの3つがあります。まず、シルクラップとはネイルが割れたり、ひびが入ったりした部分にかぶせて使用する道具です。裏地にシールがついたシルク状のラップで、爪に直接貼りつけて使用します。粘着性と柔軟性が高く、薄型のものを選ぶとよいでしょう。
次に、グルーはネイルチップやストーンなどの装飾を貼りつけるときに使う接着剤です。装飾を貼りつけるときには、ネイル以外のものを使われる方もいますが、リペアにおいてはネイル以外のグルーを使うと仕上がりに影響が出てしまうので、必ずネイル専用のグルーを使うようにしましょう。
そして、レジンはグルーと同じく接着剤となりますが、こちらは液体の合成樹脂となっています。シルクラップに浸透しやすいため、リペアには使いやすいですが、グルーよりも硬化時間が長いのが難点です。一刻も早く乾かしたい場合は、アクティベーターを使用すれば早く乾かせるでしょう。
サロンではどう直すの? ネイルリペアの方法を場面別に紹介!
ネイルリペアとはネイルのトラブルに対応して修復することですが、サロンではどのように直しているのでしょうか。ここではネイルリペアの方法を場面別にご紹介します。
ネイルが割れてしまった・折れてしまった場合
せっかくサロンで美しく施したネイルでも、割れたり、折れたりしてしまうこともあるでしょう。そのような場合のリペア方法をご紹介します。
グルーやレジン+シルクラップで修復
貼りつけたい爪よりも、少し大きめに切ったシルクラップを爪に直接貼りつけます。このとき、はみ出している部分は爪に貼りつけてからハサミでカットしましょう。
その上からグルーやレジンを広く塗ります。グルーやレジンで爪に厚み持たせつつ、シルクラップの目に押し込むように塗り込むのがポイントです。乾燥、塗り重ねのサイクルを2~3回ほどおこない、形や表面を整えたらベースコートとトップコートを塗布して完了となります。
ジェル+シルクラップで修復
前述したグルーやレジン+シルクラップと同じように、爪よりも少し大きく切ったシルクラップを爪のリペアをしたい部分に貼りつけます。こちらも、シルクラップの目に押し込むようにジェルを塗り込んでください。
ジェルが塗れたら、一度ライトで硬化します。そのあとは爪に厚みが出るまでジェルを塗って、ライトで硬化することを繰り返しましょう。希望する厚みが出たら形や表面を整え、トップジェルを爪全体に塗って、硬化させたらリペア完了です。
アクリルを使って修復
アクリルを使ったリペアとは、アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜて化学反応を起こし、人工の爪を作ることです。
まずは、プライマーという自爪をアクリルと密着しやすくする液体を爪全体に塗ります。次に、修復したい部分にアクリルボールをのせますが、このときに爪先にまでしっかりと広げるのがポイントです。
さらに爪の根元にもアクリルポールをのせて広げますが、爪先にのせたものよりも小さめのものでかまいません。あとは、全体の形をしっかりと整え、仕上げにトップジェルを塗って、硬化させれば完成です。
ジェルネイルが浮いた場合|オフせずリペア
ジェルネイルが浮いたら、まずは下処理をして、浮いている部分をすべてファイルで削り取ります。浮いた状態が残っていると、その部分からカビが生えたりするので、浮いている部分は残らずすべて削り取ることが重要です。
削り取り終わったら、ジェルが密着している部分と自爪との間にできている段差を削り取って、滑らかな状態にします。ここまで仕上がったら、爪の根本から新たにジェルを塗り硬化をし、さらにトップジェルを塗って硬化すれば完了です。
自爪が伸びてしまった場合|フィルインで新しいデザインに
ジェルネイルをオフするために使うアセトンは爪にかなりの負担をかけてしまい、爪を痛めることにつながるので、頻繁にオフするのはおすすめできません。
そのため、自爪が伸びた場合には、ジェルネイルを一層だけ残した状態で新しいデザインに変えるフィルインをするとよいでしょう。トップジェルとカラージェルだけを削り取って、ベースジェルのみの状態から新しいデザインにするので、デザインをする力がカギとなります。
フィルインするときのデザインのアイデア
根元をクリアにしない場合のフィルインのデザイン案を3つご紹介します。
まずは、ラインストーンをおくデザインです。境目にラインストーンを置くだけなので、ネイルの経験が浅い人でも挑戦しやすいでしょう。ラインストーンだけでなく、スタッズを活用するのもおすすめです。
爪が伸び、自爪が見えているところをラインでぐるっと囲み、ラインを書くというデザインもあります。これだけで一気にデザインが変わって楽しめますが、もともと施していたベースのカラーからラインの色を決めるので、色の組み合わせが非常に重要となるデザインです。
さらに、ラメを入れるデザインもあります。もともとのジェルネイルがどんなデザインであっても合わせやすく、なおかつ華やかさを表現できるのが特徴です。
リペアしたネイルを目立たせないポイント
リペアしたネイルを目立たせないポイントとしては、ポリッシュをネイルの雰囲気に合わせることです。
ジェルネイルのカラーと同系色のポリッシュを選ぶことで、違和感なく、リペアしたことが周りにわからないように馴染みます。
ただ、デザインそのものを一新したいと考えている場合は、あえてアクセントとなる色合いのポリッシュを選んだり、パーツを利用したりするのもよいでしょう。
ネイルをリペアするタイミングとは
ジェルネイルそのものは一般的に3~4週間程度といわれています。自爪は1週間で0.7mm前後伸びるといわれているので、ネイルをリペアするタイミングとしては2週間を過ぎたあたりから検討するのがおすすめです。
ただし、ネイルが浮いている場合、放置していると浮いた部分にカビが生えてしまうことがあるため、なるべく早くリペアをすることが大切です。
4週間を経過すると、だいぶ爪が伸びてきていることもあり、ジェルネイルが割れる可能性があります。さらに剥がれたり、爪を痛めたりすることもあるので、4週間を経過したら一度ジェルネイルをオフにしましょう。
ネイルリペアの方法を覚えてセルフで練習してみよう!
ネイルリペアは爪の割れや欠けを修復したり、ジェルネイルを長持ちさせるために爪の伸びた部分などを修復したりすることです。
どちらの方法で修復するにしても、それぞれ専門知識が必要なので、ネイリストを目指す方はぜひ知っておくことをおすすめします。ネイルリペアの方法をしっかり覚えて、まずは自分の爪を使ってセルフで練習してみましょう。
引用元
黒崎えり子ネイルスクール:ネイルリペアとは?サロンでのやり方から値段、ジェルネイルまでご紹介
アフロートネイルスクール:ネイルリペアとは?割れた・折れた場合の修復方法とコツ