スクエアオフのメリットは？おすすめの人やデザインについてご紹介
ネイルには流行のデザインやカラーがありますが、なかには時代が変わっても支持され続けているデザインもあります。スクエア・オフはその代表格ともいえるデザインです。お客様から「おすすめのデザインはありますか？」と聞かれたときには、スクエア・オフを提案してみるといいでしょう。プロのネイリストとしてはスクエア・オフの魅力を自分の言葉で説明したいところです。
ここでは、スクエア・オフのメリットについて詳しくまとめました。
スクエア・オフは爪の弱いお客さんにぴったり
ネイリストは、お客様から「爪が弱くて困っている」と相談を受けることもあるでしょう。実際、爪の強度には大きな個人差があります。自分に合った方法で爪の形を整えたり手入れをしたりしなければ、すぐに爪が傷んでしまうお客様も存在します。せっかく美しいデザインを施しても爪が欠けてしまったのでは、もったいないといえるでしょう。
たとえば、ラウンドと呼ばれる先端を丸くするタイプの爪デザインがあります。確かに曲線が爪を美しく見せてくれるというメリットはありますが、爪が弱い人にとっては爪の先端を細くすることで欠けやすくなってしまうデメリットが発生します。家事や手作業には余計に気を遣わなければならず、面倒が多いデザインになる可能性があります。強度を考えるのであれば、第一におすすめしたいのがスクエア・オフです。
スクエア・オフとは爪の先端を平らにし先端から根本までの幅を統一して、丸みのある角を作ることで爪全体を四角く整えるデザインです。先が太くなるため爪の耐久力が強まり、手先を使った作業中のリスクも軽減されます。爪が弱いことで悩んでいるお客様相手には、スクエア・オフをすすめてみると喜ばれるのではないでしょうか。一見、四角いデザインだとオシャレに見えないのではないかという不安も出てきそうですが、実はファッション面でもスクエア・オフはメリットを兼ね揃えているのです。
海外で人気を誇り続けるスクエア・オフ
日本でスクエア・オフというと、やや少数派の印象を受ける人も多いでしょう。実際、ネイルと聞けばラウンドのように長く伸びた爪を鋭くデザインした状態を連想しがちなのが日本人です。しかし、海外、特にヨーロッパではスクエア・オフがネイルの主流となっている国も多く、ラウンドが少数派であるケースも珍しくないのです。
理由としてはまず、海外では大人の女性が「かわいさ」よりも「美しさ」を求めるからです。ラウンドは確かに魅力的なデザインですが、海外の女性からすればあくまでも少女らしい魅力に映るようです。大人の女性は、よりスタイリッシュな印象を与えられるスクエア・オフに惹かれる傾向があります。
次に、スクエア・オフが指を長く細く見せることができるデザインという点です。ヨーロッパの女性はアジアの女性と比べて手の形がふっくらとなりがちです。そのため、ネイルによって指をすらっと見せたい願望があるのです。
ヨーロッパではスクエア・オフの支持率が根強く存在しています。ヨーロッパの女性が清潔感への意識が高いことも人気の要因でしょう。鋭い爪は見た目が良くても、汚れやすく傷みやすいデメリットを孕んでいます。どんなに美しく飾り立ててもヒビがあるような爪は、ヨーロッパの価値観からすると魅力的ではないのです。
スクエア・オフの爪は汚れにくいうえに、手入れの簡単さもラウンドを上回ります。結果、長きにわたって多くの人気を集めているのです。
どんな爪がスクエア・オフに向いているか
爪が弱い人以外でスクエア・オフに向いている人を挙げるとすると、まずは手作業が多い人です。看護士や専業主婦、美容師など手先を使う仕事をする人は先端が鋭くなるようなネイルはおすすめできません。爪が何かに引っかかってしまったり誰かを傷つけてしまったりする可能性が高くなるからです。角の鋭いスクエア型のネイルも危険性が高いといえるでしょう。スクエア・オフのネイルをすることによって、安心して作業に集中することができます。
次に、指が短いというコンプレックスがある人です。スクエア・オフは指を長く見せる視覚効果があります。先端に近づくにつれ細くなっていくデザインは、手が大きい人をスマートに見せるときには有効ですが、逆のパターンでは不向きです。
先端が太いデザインのほうが指全体を長く見せることができるのです。爪の伸び方に癖がある人も、スクエア・オフによってメリットを感じられるでしょう。たとえば、巻き爪になってしまう人はラウンド型よりもスクエア型のほうが美しく爪が伸びていきます。手入れの際にも楽になるのではないでしょうか。
ここでは、スクエア・オフに適した爪について述べていきましたが、もちろんスクエア・オフは純粋に形を気に入った人が採用しても良いデザインです。柔らかくスタイリッシュに見えるデザインは、多くの人の目を奪うことになるでしょう。
スクエア・オフを今風に見せるためには
多くのメリットがあるスクエア・オフですが、残念なことに現在の日本ではスクエア・オフの爪を見ると「珍しい」「流行ではない」と思われてしまいがちです。服やメイクにブームがあるように爪の形にもブームがあって、スクエア・オフは最先端の形とはいえません。
しかし、スクエア・オフを採用していても今風に見せるコツはあるので、ネイリストとしてはお客様に教えてあげたいところです。まず、ネイルカラーを流行に合わせることです。季節の色やトレンドカラーを勉強しておいて大胆に取り入れると、スクエア・オフでも古い印象がしないでしょう。
ネイルの王道である赤で統一してみるのもひとつの方法です。赤は多くのファッションで時代を問わずに使える万能カラーです。ネイルにおいても、新旧を問わず多くの女性が赤を愛用してきました。迷ったときは赤でスタンダードにキメてみるといいのではないでしょうか。
爪の飾り方にも工夫をしてみましょう。若者っぽくキラキラなストーンを取り入れるなど、爪に華やかなアクセントをつけると鮮やかな印象になります。シルバーやゴールドなどの明るい色は、スクエア・オフを美しく盛り上げてくれるでしょう。ただし、ネイルの流行はあくまで一時的なものであり、スクエア・オフの良さが時代ごとに変わるわけではないので、自信を持ってスクエア・オフを提案することを忘れないようにしましょう。
スクエア・オフの人気デザインとは
スクエア・オフの人気デザインとしては、暖かくなってくる季節になると女性らしいパステルカラーのデザインが支持を集めるようになります。ピンクや淡いオレンジカラーをベースにした春色のネイルが、季節感を演出してくれるでしょう。そこに花柄をさりげなく取り入れることによって、オシャレなネイルが完成します。
大胆なホワイトカラーをベースにして、少しだけ鮮やかな色をアクセントとして加えてみるのも、女性らしさがアップするでしょう。スクエア・オフの魅力のひとつは清潔感です。それを引き立てるには青色のネイルもおすすめです。南国風のターコイズカラーが爽やかなイメージをかもしだしてくれます。
キラキラしたラメを混ぜると、エスニックな雰囲気も漂いはじめるのではないでしょうか。幻想的で、自分でもうっとりしてしまいそうなのがオーロラネイルです。本物のオーロラを連想させるグリーンが、とても美しいカラーです。同性からの受けが高くなるデザインだといえます。男性受けを狙いたいのなら、レースデザインもいいでしょう。
白を基調にしながらレース素材のように繊細なデザインを施していくネイルは、ネイリストとしても腕の見せ所です。全体的にスクエア・オフのネイルは、派手なテイストをあくまでアクセント程度に留めておいて、落ち着いた女性らしさを押し出すと成功するのではないでしょうか。
