ペディキュアデザインのバリエーション強化する!
ネイリストを続けていると、ペディキュアデザインのバリエーションが尽きてしまうこともあります。すると、今まで来てくれたお客さんを飽きさせてしまい、他のサロンに取られたり、担当者を変えられてしまったりすることもありえます。
ネイリストとして成長していくためにはペディキュアデザインの幅を増やすことは必須でしょう。デザインを新たに生み出すためにはどんなことに気をつけるべきなのか、ここではいろいろな角度から考えてみました。
レベルの高い道具を使うようにする
デザインの幅を広げるためには道具を変えてみるのがシンプルかつ、即効性のある方法です。道具が変われば今までにはなかったデザインの発想が自然と生まれてくるのではないでしょうか。 たとえば、ファイリングに不可欠なネイルファイルです。安物のネイルファイルだと、きめ細かいファイリングができないために、発想にも限界が設けられてしまいます。そこで、グリット数の細かいネイルファイルに変えてみることで、より繊細なデザインにチャレンジしてみてはどうでしょうか。
ポイント、オーバルといった流行の爪に苦手意識があった人はより良いネイルファイルを使用することで、積極的にトライしてみる気が起こるかもしれません。 ペディキュアデザインにおいては、細かい点や線を描ける道具を使うと今までになかった発想が生まれやすくなります。
ブラシワークが苦手な人は使っているブラシに問題があるのではないでしょうか。よりきめ細かいブラシを使えば、練習次第で細い点や線も楽に塗れるようになることです。スキルアップにもつながるので一石二鳥でしょう。 若いネイリストにとって、高価な道具を自腹で購入するのは躊躇してしまいがちな行為です。
しかし、下積み時代にレベルの低い道具ばかり使っているとのびしろを縮めてしまう恐れもあります。投資だと思ってたまにはレベルの高い道具を手に入れてみてはどうでしょうか。
ストーンとシールの組み合わせが鍵
「技術には自信があるのに、どうしてもデザインが思いつかない」という壁にぶつかってしまうネイリストもいます。手先が器用な人ほど自分の実力に頼りがちですが、お客さんが求めているのは技術的に優れたデザインではなく、見ていて可愛いデザインや楽しいデザインです。これまで取り入れてこなかったアイテムを積極的に使うようになると、お客さん好みのデザインへと到達するのではないでしょうか。
使い方が簡単なうえ、ペディキュアの印象を大きく変えてしまうアイテムがストーンです。ストーンには形やサイズのバリエーションが豊富なため、お客さんの好みに合わせて選んでみると喜ばれます。ストーンを散りばめたペディキュアデザインも魅力的ですが、アクセント程度に少しだけ貼るのもオシャレです。
シールもまた有効活用していきたいアイテムです。手書きだと困難なデザインもシールを使えば楽々実現可能です。花柄や星型、動物などのシールがお客さんには人気です。 ストーンやシールを組み合わせて華やかさを演出するのも女性受けが高いデザインです。自分で一からデザインを考えるのはたいへんですが、ストーンやシールを使うようになれば、組み合わせのセンスでデザインの幅は広がっていきます。
立体的なペディキュアデザインにチャレンジしたいときには、特にストーンやシールを使ってみるといいでしょう。
エアスプレーの導入で繊細なデザインを
ネイリストであれば、早い段階で導入したいのがエアブラシです。エアブラシとはブラシワークで使用する機材の一つですが、その名の通りエアを噴出させてペイントを施していくのが特長です。手動のブラシでは表現しきれないような繊細な線を描けるようになるメリットがあります。
また、エアブラシは作業中に起きる指の疲れを軽減させることも可能です。ハンドピースと呼ばれるボタン、もしくは引き金を押すだけでペイントができるため、指先の集中が楽になるからです。 それでも、慣れないうちはエアの調整が分からずに右往左往してしまうでしょう。自宅やサロンでの練習は不可欠ですが、習得さえすればネイリストにとって心強いアイテムになります。
エアブラシがデザインにおいてもっとも特長を発揮してくれるのは、グラデーションにおいてです。カラーの濃淡を調整して幻惑的な色合いを演出するグラデーションは多くのお客さんがリクエストする一方で、ネイリストにとっても難易度が高い技術です。そのため、他のデザインは思いついてもグラデーションの引き出しは少ない、というネイリストもいるでしょう。
エアブラシを導入すればグラデーションの練習を日常的に行うことができますし、デザインも増えていきます。結果、他のネイリストと差をつけてお客さんに信頼できるネイリストに近づいていくのです。
流行のチェックはSNSで
ペディキュアデザインの幅を増やしても、需要がなければ宝の持ち腐れになってしまいます。理想なのは、時代の流行に合わせてデザインの引き出しを増やしていくことです。そのために、雑誌や講習会を参考にしているネイリストも多いでしょう。
しかし、これらの方法では詳しい施術方法などを知ることはできても、リアルタイムの情報からズレが生じてしまうこともあります。プロのネイリストとしてはむしろ、お客さんの感覚を先取りするくらいの気概が必要とされるでしょう。
そこで、積極利用したいのがSNSです。SNSでは検索するたびに、その時点でのトレンドが簡単に引っかかります。「ペディキュア人気」などのキーワードを絞り込んで画像検索するなど、頻繁にトレンドサーチを行うことをおすすめします。 Twitterやブログ、FacebookなどSNSにはいろいろありますが、ファッションや美容の情報が充実しているのはInstagramです。画像中心のメディアであるInstagramでは最新の流行が集まってくるので、登録してみると時代に敏感になれるでしょう。
芸能人のSNSにも注目したいところです。特に雑誌モデルやアイドルなど同性から人気のあるタレントのファッションには大きな影響力があります。人気タレントがSNSで投稿していた内容が流行を呼ぶ可能性は十分にあるので、参考にしましょう。
流行チェックは街に出るのがおすすめ
SNSや情報サイトの情報は勉強になりますが、鵜呑みにしすぎるデメリットも存在します。こうしたメディアでは一部の発言力がある人だけが盛り上がっているのを、あたかも社会全体の共通認識のように取り上げているケースが後を絶たないからです。
メディアで大きく取り上げている情報が、実際の流行からはかけ離れているという現象も珍しくありません。 本当に一般の感覚を知りたいのであれば、インターネットに頼るだけではなく実際に外出してみるといいでしょう。
そして、お客さんの年代に合わせたスポットに足を運んでみると気づかされる点がたくさん出てきます。ショッピングモールや繁華街など、人が集まる場所が理想的です。 行き交う人々のファッションだけではなく、オシャレなショップで働いている店員の格好にも注意してみましょう。
ペディキュアやネイルを見比べていると、共通点が見つけられることもあります。また、流行ではなくても「真似したい」と思わせられるような個性的なデザインに出会うこともあるでしょう。外出のメリットとしては、自分の好みやセンスの外側から思いがけないタイミングでヒントをもらえることです。
そして自分の視野を広げ、新しいアイディアを取り入れることが大切です。ネイリストなら休日の空き時間には、なるべく街歩きをしてみるのがレベルアップへとつながるでしょう。