ソルベントについて再確認! ソルベントを使うメリットは?|ソルベントを使う時の注意点
お気に入りのネイルポリッシュだったのに、固くなって使えなくなってしまった…そんな相談を受けるネイリストの方も多いのではないでしょうか? まだ中身が残っているのに捨ててしまうのはもったいないと悩んでいるお客様へ、ソルベント(うすめ液)を使ってネイルポリッシュを復活させる方法をアドバイスしましょう!
今回は、ソルベントの基本的な知識から、ソルベントの正しい使い方や注意点、ソルベントを選ぶ際のポイントについてご紹介します。
ソルベントとは|ネイルカラーを薄めるための液のこと
ソルベントとは、工業分野では溶剤と呼ばれ、他の物質を溶かす液体のことをいいます。ネイル業界では、固くなってしまったネイルカラーを薄めるための「うすめ液」として用いられます。ネイルで用いられるソルベントは、ポリッシュソルベント、ネイルシンナー、ポリッシュシンナーといった別名で呼ばれることもあるようです。
ネイルポリッシュはしばらく使っていないと固くなってしまうことがありますが、そのようなときソルベントを使って溶かすことで、ネイルポリッシュのツヤや伸びを回復させることができます。
ソルベントはメーカーによってさまざまな種類が販売されていますが、本人が使っているネイルポリッシュと同じメーカーのものでなければ、効果を発揮しないこともあるので注意しましょう。
ネイルでの用途は?|ポリッシュソルベント・ポリッシュシンナー
上で説明したように、ソルベントはネイルのうすめ液としても用いられます。どんなにスキルの高いネイリストであっても、ソルベントなしに固くなってしまったネイルポリッシュを元に戻すことは不可能です。そこで、固くなったポリッシュにソルベントを混ぜ、元のサラサラの状態に戻します。
ソルベントを使うメリットは?
ソルベントを使う最大のメリットは、瓶の中で固まってしまったネイルポリッシュを柔らかくし、元の品質に復活させることができるということです。通常のネイルポリッシュには揮発性の成分が含まれており、たとえ蓋を閉めておいても長期間放置しておくと固くなってしまいます。ソルベントは、そのような使用不可能となったネイルポリッシュを復活させる役割を果たします。
ネイルポリッシュ用のソルベントは、マニキュアを薄めるための商品として販売されているので、誰でも安心して使用することができますし、溶剤を混ぜることで何か問題が発生するということもありません。人によっては、固くなったマニキュアをお湯で溶かそうとする人もいますが、いまいち効果がなかったり、熱湯でやけどをする危険性も出てきます。
ソルベントは500円~1,000円ほどの安価で販売されいるものも多く、成分的にも安全に使用できるので、ネイルポリッシュを復活させたいときはやはりソルベントを使用するのがベストといえます。
忘れないで! ソルベントを使う時の注意点
安全に使用できるソルベントといっても、使い方を間違えると効果がなかったり、思わぬ危険が発生することもあります。そこで、ソルベントを使い際の注意点や、上手に使用するコツについて説明していきます。
①1~2滴ずつ加えてよく振る
ソルベントは1~4滴ほど加えれば十分といわれています。ですので、間違ってもいきなり大量に入れないように注意しましょう。
まず1~2滴加え、蓋をしてからビンを振って混ぜ合わせます。これで元の滑らかさに戻れば、それ以上加える必要はありません。1~2滴加えてもまだ滑らかさが足りない(購入当初の滑らかさではない)場合は、さらに1~2滴追加してみましょう。
ソルベントを大量に入れすぎることで、ポリッシュの色自体が薄まってしまい、商品の本来の色が出なくなることもあるので注意してください。
②ボトルいっぱいまでいれない
ソルベントをボトルいっぱいまで入れてしまうと、成分の膨張が起きて容器が破裂してしまう恐れがあります。ソルベントを入れるときは、必ずボトルの上部に空間ができるように注入しましょう。
③使う時は換気をする
安全に使えるソルベントといっても、無臭ではありません。臭いによっては、気分が悪くなったり、めまいが起こることもあります。ソルベントの使用中、または使用後は必ず喚起をするようにしましょう。
④火気は厳禁!
ソルベントは可燃性なので、火気厳禁です。揮発性が高い成分も含まれているので、悪条件が重なると引火する危険性があります。使用中および保管時には火気に注意してください。
⑤保管は直射日光の当たらない場所で
ソルベントは薬剤なので、保管場所にも注意を払う必要があります。保存場所が悪いと、クラック現象(溶剤亀裂)などが起こることも。ソルベントそのものも、ソルベントを入れたポリッシュボトルも、保管するときは直射日光が当たらないようにし、また高温や極度の低温は避けるようにしましょう。
保管場所は温度が低めで暗い場所がベストです。例としては、地下室や冷蔵庫などがよいでしょう。
⑥服や家具につかないよう注意
ソルベントが服や家具に付着すると、傷みや変色が起こる可能性があります。また、ネイル専用以外のソルベントは、肌に直接付いてしまうと、人によっては異常が発生することもあるので注意が必要です。
⑦染料によっては変色してしまう可能性も
ソルベントは各メーカーから販売されており、配合成分もそれぞれ異なります。使用しているネイルポリッシュとは別のメーカーのソルベントを使うと、変色したり、固まりが改善しない場合があります。また、ネイル用以外のうすめ液を使っても、同様に変色や思わぬ危険が発生する可能性があります。
ソルベントは必ずネイル専用のものを使い、またメーカーが違うものは少量ずつ試して変色や違和感がないかどうか確かめましょう。変色してしまった色は、元に戻らないので要注意です。
お客様にアドバイスするなら| 選び方のポイント
ソルベントは誰でも簡単に使えるものですが、容器や分量によっては扱いにくいと感じるものもあります。そこで、どういうタイプのものが特に使いやすいか、お客様におすすめしやすいかをご紹介します。
ボトルに直接注げる形なら使いやすい!
初心者であれば、うすめ液をポリッシュボトルに直接注げるタイプのものがおすすめです。このタイプは細いノズルが付いており、ポリッシュボトルに直接注入することができます。1滴ずつ出しやすく、漏れる心配もないので安心です。
1滴ずつ垂らせるタイプのものは、量の調整がしやすいというのもメリットです。少しずつ垂らして様子を見ながら使用できますし、量の調整に不安がある人、細かな作業が苦手な人におすすめです。
トルエンフリーなら爪にも優しい!
ネイル専用のソルベントは最初から人が使うことを前提に製造されているので、直接皮膚についても大きな心配はありません。しかし、ネイル専用ではないソルベントには、トルエンなどの皮膚に付いたときに安全性が確保されていない成分も含まれています。
トルエンなどが含まれたネイル専用ではないソルベントを使用すると、変色や溶液の異変、使用後の体調不良、また爪へのダメージといったリスクが発生する可能性があります。そのため、ソルベントを選ぶ際は必ずネイル専用のものを選ぶようにし、また成分についてもトルエンフリーであるかどうかを確認するようにしましょう。
ソルベントの注意点を再確認して使いこなそう!
ソルベントを使いこなせるようになると、長期間放置していたものや、固くなって捨てようと思っていたネイルポリッシュを簡単に復活させることができます。「せっかくお気に入りのネイルカラーを買ったのに、固くなって使えない…」とあきらめていた人も、ソルベントを使えば最後まで使い切ることができるでしょう。
使い方を間違うと効果がないだけでなく危険が発生することもあるので、ソルベントをお客様におすすめする際は、購入する商品と用途、配合成分、正しい使い方と保存方法をしっかりアドバイスすることが重要です。
出典元:
価格.com ソルベントの価格 価格の安い順
http://gelnailshop.com/detail/gelnail-solvent.htm
https://kakaku.com/search_results/%83l%83C%83%8b%81%40%83%5c%83%8b%83x%83%93%83g/?sort=priceb