キューティクルニッパーの使い方をマスターしてネイリスト技能検定2級を突破しよう!

プロのネイリストを目指している方の中には、高い知識や技術を身に着けるためにネイリスト技能検定2級合格を目標にしている方もいることでしょう。ネイリスト技能検定には筆記試験の他に実技試験もあり、実際に正しい施術がおこなえるかも問われます。

実技の内容ではカラーリングやチップなど、サロンワークでよくおこなわれる施術が含まれますが、そこにキューティクルニッパーの扱いも含まれています。キューティクルケアはネイルの出来やもちを左右することもあるため、実は重要な技術なのです。

この記事ではネイリスト技能検定2級の実技内容と、キューティクルニッパーが必要とされるキューティクルクリーンの流れ、キューティクルニッパーの上手に使いこなすコツなどを詳しくご紹介いたします。

ネイリスト技能検定2級の実技「ネイルケア」とは

まずは、ネイリスト技能検定2級の「実技試験」の内容を見てみましょう。事前審査としてテーブルセッティングと消毒管理が10分で採点され、その後次の10項目が 5点満点で採点されます。

1. ファイルストローク
2. ラウンド 仕上がり
3. メタルプッシャーの使用方法
4. ニッパーハンドリング
5. クリーンナップ
6. カラーリング
7. チップ&ラップ
8. チップ&ラップ 仕上がり
9. ネイルアート
10. 全体の仕上がりとサロンワーク

キューティクルニッパーを使用した技能試験は4と5です。

4のニッパーハンドリングでの採点のポイントは「キューティクルニッパーの使い方を正確に理解して正しく扱っているか」「甘皮を正しく処理ができているか」「指10本をニッパーに添えているか」の3つになります。同時にガーゼクリーンも採点され、「ガーゼクリーンを1本1本おこなうこと」「衛生面を配慮しガーゼを引きずらないこと」が求められます。

5のクリーンナップでは、「ポリッシュがサイドラインまで落とされているか」「ささくれや角質がしっかりと処理してあるか」が採点され、甘皮がカットしていないことと甘皮のラインが整っていることがチェックされます。

キューティクルニッパーが必要になるのはキューティクルクリーン

キューティクルクリーンとは甘皮を処理することです。爪の根元にある薄い皮膚の部分を甘皮(キューティクル)といい、爪と同様に伸びるので定期的なケアが必要となります。

甘皮の処理を怠ると「マニキュアやジェルネイルが塗りづらく仕上がりが悪い」「ネイルトリートメントや美容液が浸透しづらい」「ジェルネイルがリフトしやすい」などの問題が生じます。

甘皮の処理に使われるのがキューティクルニッパーです。ここでは、キューティクルニッパーを使ったキューティクルクリーンの流れをご説明いたします。

1. 親指にガーゼを巻きニッパーを持つ
このときガーゼが引きずってしまうと不衛生とみなされ減点の対象となるので、長くなった部分は手の内に収めてしまうとよいです。

2. 親指のガーゼを湿らせキューティクルを除去する
親指の湿らせたガーゼを爪に当て、円を描くようにルースキューティクルおよび汚れやバリを除去します。キューティクルを除去する目安は髪の毛1本分つまり1mm程度が目安です。

3. 固くなってしまったキューティクルをキューティクルニッパーでカットする
ニッパーを使うときは使っていない手をお客様の指に添えて支え、ニッパーの刃先は切るとき以外は安全のため閉じておきます。甘皮のカットはケガをさせないように慎重におこなう必要がありますが、技能試験中に深くカットしてしまい血が出てしまった場合は直ちに止血をおこないます。

キューティクルニッパーのハンドリングをマスターしよう

キューティクルニッパーは、甘皮をカットする際に深く切ってしまうとお客様の指を出血させてしまいます。甘皮の傷は化膿したり、最悪の場合感染症になったりするリスクもあるので十分注意が必要です。

特にキューティクルニッパーの品質が高くなればなるほど、切れ味がよく刃先が鋭くなっているので、使いこなせるまでには繰り返し練習する必要があります。ここでは、キューティクルニッパーの使い方の基礎やコツをご紹介いたします。

まずはニッパーの刃先をチェック

キューティクルニッパーのハンドリングには技術力が求められますが、キューティクルニッパーの質が悪いと上手に甘皮をカットしにくくなります。切れ味や刃先の状態が特に重要で、状態が悪いとささくれを処理するつもりが逆にささくれを増やしてしまいかねません。

今使っている切れ味に満足できない場合は、研磨を依頼するか買い替えを検討することをおすすめします。どんなに高級なキューティクルニッパーでも、使い込むことで刃先が摩耗して切れ味が落ちてくるので、常にチェックし切れ味が落ちてきたら研ぎに出す必要があります。

持ち方のコツ|ガーゼはどう使う?

まずはガーゼを親指に巻きつけます。持つ位置は握ったときにグリップの膨らみが手のひらの真ん中に来るところです。

グリップの開閉は親指と薬指でおこなうので、グリップを親指と薬指で握り、その他の人差し指、中指、小指を使ってキューティクルニッパーを支えるように添えて持ちます。ガーゼは引きずると不衛生なので、長くなった部分は手の内に収めます。

使い方のコツ|甘皮処理のやり方

キューティクルニッパーを握ったら、ニッパーの刃先はお客様の手を支えている指で支えをとります。刃先を指に固定させつつサイドからキューティクルエリアに向かってカットしていきますが、カットするのは押し上げてあるルースキューティクル(甘皮の下で爪を覆う薄い皮)のみです。終わったら逆サイドから同じようにおこないます。

ニッパーの開閉・当て方

キューティクルニッパーを甘皮に当てるときは刃先を閉じた状態で、刃と甘皮のラインが並行になるようにします。カットするときは刃先を細かく動かして進めましょう。刃先の開く幅は1~2mmほどが目安です。刃先を持ち上げたり、甘皮を引きちぎったりすると実技試験で減点の対象となるので注意してください。

刃先の角度

甘皮をきれいに処理するためには、刃先の角度も重要です。サイドの甘皮を処理するときは面に対して平行の角度に、コーナーから爪の真ん中あたりは刃先を内側に傾けます。傾けるときの角度の目安はニッパーの中側が見えるほどです。

ほかのネイリストさんの動画を視聴してみよう!

キューティクルクリーンの仕方が文章だけではイメージしづらい場合は、You Tubeの動画を視聴してみてはいかがでしょうか。動画も種類も豊富で無料ですし、動作を目で確認でき何度も見返せるので大変おすすめです。ここでは、キューティクルクリーンの仕方やキューティクルニッパーの使い方を説明している動画をふたつご紹介いたします。

1. キューティクルニッパー使い方 ベルTB1年生モデルを使った動画でキューティクルクリーンのやり方を口頭で説明してくれます。キューティクルニッパーの刃の向きから学べるので、学生や初心者の方におすすめです。

出典元:キューティクルニッパー使い方 ベルTB1年生

2. キューティクルニッパーの支え方
キューティクルニッパーの持ち方や操作の仕方を説明している動画です。テロップが入っていて分かりやすい動画です。

出典元:キューティクルニッパーの支え方

キューティクルニッパーの使用方法を見直してキューティクルクリーンを得意にしよう!

キューティクルクリーンに限ったことではありませんが、どんなことでも基礎が重要です。基礎をないがしろにして自己流でやってしまうと間違ったくせが付いて後々正しく直すのが困難になります。

キューティクルニッパーは繰り返し続けることで体になじみ自由自在に操作できるようになり、それが自信に繋がります。ネイリスト技能検定2級を受験される方はここで紹介した情報も参考に,
キューティクルニッパーのハンドリングを見なおして、自信を持って実技試験に臨みましょう。

出典元:
公益財団法人 日本ネイリスト検定試験センター ネイリスト技能検定試験2級 実技採点基準

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