ネイリストの転職の理由4つ!そのきっかけとは?
女性らしさや美しさの象徴ともいえる、きらびやかなネイルを魔法のように作り出すネイリスト。女性中心で華やかなイメージの強い業界ですが、その実態はなかなかシビアな面も多いようです。ネイルが好きで努力してネイリストになったにもかかわらず、様々な理由から退職を決意して辞めていく人もいます。では、何が退職の決め手になったのでしょうか。給与面や人間関係などに代表される、ネイリストの主な退職理由を具体的にご紹介します。
仕事内容がハードすぎる
実はネイリストの仕事内容は意外にもハードです。ネイリストの勤務時間が例えば10時から19時までで、間に1時間の休憩をはさむとしましょう。そうすると、勤務自体は8時間で、法に定められた1日の労働時間は超えていませんし、むしろ一般的なサラリーマンやOLさんと変わりません。しかし当然のことながら、ネイリストはただ爪を綺麗にすれば良いだけの仕事ではありません。お客様と対面する以上、接客業としてお客様が心地よくサービスを受けられるように気を配ったり、会話で楽しませようとしたりといった努力を絶えず続けなければならないのです。コミュニケーションに気をつかいながら、手元の細やかな作業にも気を抜けません。ネイリストは座り仕事である分、立ち仕事である美容師よりも体は楽だと言われることもありますが、それでも体力面、精神面ともにハードな仕事であることには変わりないでしょう。
ネイリストの仕事をさらに激務にするのが、スキルアップのための勉強時間の長さです。ネイルサロンの中には、カラーリング、リペアー、3Dアートなどの技術を磨くために実際の業務が終わった後にプラスアルファで講習を受けたり練習をしたりする必要がある所も多く、その時間を合計すれば、実際の労働時間は8時間なんてものではありません。ネイルが大好きでネイリストとして働きはじめたが、あまりにも多忙な日々が続くうちにネイリストという職業に対して疑問を持つようになってしまったり、朝から晩までネイル漬けの毎日ではなくプライベートも充実させたいといったりした理由で退職を決意するのは、ネイリストに限らず何ら不思議なものではないでしょう。
給料面の不満
ネイリストが退職を考える理由の2つ目が、給料面の問題です。ネイリストの仕事は激務で、勤務時間が平均的な会社員と変わりないとしても、心身のタフさと仕事に対するストイックさが求められる職業の1つであることは疑いようもありません。それだけハードな仕事なので給料もそれなりかと思えますが、実際はどうなのでしょうか。給与面については勤務するネイルサロンによってまちまちなのですが、未経験からスタートすると正社員でも月収20万を下回るところが多く、特に高給なお仕事とは言いにくいかもしれません。もちろん経験を積むことで昇給したり、指名による歩合給がついたりするサロンもあるので、努力次第で収入アップが望める仕事です。
アルバイトの場合は時給900円から1200円というサロンが多いようです。特に高すぎることも、安すぎることもないですが、それでも正社員に比べると月収は少し低くなるのではないでしょうか。いくらネイルが好きでネイリストの仕事にやりがいを感じていても、給与額に不満を持っていてはモチベーションが下がってしまうのは当然のことです。生活に直結するだけに、ハードワークに給与額が釣り合わないということを退職理由として挙げる人が多いのも納得できます。
接客による精神的疲労
全ての人とストレスフリーに接することは可能でしょうか。ほとんどの人にとっては、難しいことだと言えます。不可能に近いかもしれません。家族、仲の良い友達、気の置けない恋人同士であったとしても、一緒にいて全く気を遣わずにいれる人はごく少数でしょう。それが見知らぬ他人、しかもお客様であればなおさら気を遣ってしまうものです。「ネイルを綺麗に、注文通りに整えるだけが仕事ですから」と言わんばかりの態度で一言もしゃべらないわけにはいきませんし、むしろ少しでも不快感を与えないように、作業をしながらも常にコミュニケーション面でも気をはって仕事に励んでいるネイリストがほとんどではないでしょうか。その状態を1日に何時間も続けるとなると、人間だれでもストレスや疲れがたまります。さらには、理不尽で無礼な態度をとるお客様だったとしてもつっぱねることはできず、低姿勢で要求をのむように求められることもあるのです。こういった接客のストレスに長時間さらされ続けることがどれほどの負担になるか、容易に想像できます。
職場環境や労働条件によって接客のストレス度は変わってきますし、自分なりのストレス発散の方法があれば良いのですが、上でお話ししたとおり、ネイリストは職場での拘束時間が長い傾向にあります。ストレス発散をしたくても時間がないということでストレスが深刻化し、そして耐え切れずに退職を検討するというのも無理がない話なのではないでしょうか。
人間関係がうまくいかない
同じネイリストの仲間同士といっても元は他人です。人と人が集まると、気の合う友人ができることもあればその逆もまた然りで、どうしても意気投合できない人に出会うこともあります。職場の付き合いはビジネスライクに淡々と対応するタイプ、仲間同士のコミュニケーションを大切にするタイプなど様々な性格の人がいるので、全員と仲良くするのはなかなか難しいものです。どちらかに明確な悪意があるわけではないのに、何となく意見が合わず、ぎくしゃくしてしまうという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。「どうもウマが合わない」で済むならまだ仲良くなるための努力をする余地があっても、場合によってはそういった努力もむなしく非常に険悪な仲になってしまうこともあるのです。職場の仲間内でそういった対立関係があると、毎日顔を合わせるだけに、当事者でなくても精神的に疲れてしまいます。
給与面などの待遇に不満を感じているのであれば、上司やボスとの交渉による解決も期待できます。しかし、人間関係の悩みに対しては、そういった解決策も通用しない場合が多いものです。上司に言われたからといってムリヤリ仲良くしようとしても、本音が建て前と異なる以上、どのみちストレスが溜まることには変わりありません。そうなると、ストレスから脱するために自分がその職場から去らざるをえなくなることもあります。ネイリストが退職を決意するのには、こういった背景もあるのです。
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憧れて目指したネイリストの道なので、労働環境や給料、人間関係で諦めてしまうのはあまりにももったいないです。確かに、どうにもこうにも働き続けられないほどにストレスを感じていたり、体が辛くて限界だったりするなら、無理してそのサロンで働き続ける必要はないでしょう。そこでお勧めしたいのが、別のネイルサロンへの転職です。ネイルサロンの労働環境はどこも大して変わらないのではと思う人もいるかもしれませんが、やはりサロンの規模や経営者によってその違いははっきりと表れています。例えば勤務後の技術講習ですが、この講習を受ける時間を「労働」とみなして手当を支払うネイルサロンもありますし、反対にただの個人の練習時間として手当がまったく出ないサロンもあるのです。また、サロンの中にはそういった講習を勤務時間中に実施してくれるところもあります。このような勤務時間、詳細な労働条件、給与面においての待遇の差などが、長く働き続けることができるかどうかに大きく関わってくると言えるでしょう。
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