しもむらひろみ interview #3:暮らしに寄り添い、集う場所をつくる

お店を移転した2017年以降、今までの広告スタイリストを辞め、パーソナルスタイリングに注力しはじめたしもむらさん。ショップとして最先端で品質の良いものをお客様に提案するだけでなく、お客様のライフスタイルにどのようなアイテムが似合うのか、お客様と会話することで提案することを大切にしています。そんなしもむらさんのパーソナルスタイリングを体感できるお店「Class.Salon」について伺いました。

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スタイリストだからこそのお店づくり

――ご自身のショップ『Class.Salon』を立ち上げた経緯を教えてください。
「将来的にスタイリストとして事務所を構えるのではなく、お店をやりたいなという思いがありました。スタイリスト時代から知人同士で集まってユーズドのアイテムを販売したり、フランスで買い付けみたいなことをやったりして、広告の仕事としての洋服の楽しみ方でなく、普通に洋服を楽しむことを提案していました。その流れで2016年に衣食住をテーマにした大人の学び場『Class.Salon』を立ち上げました。」

――実際にパーソナルスタイリストとはどのようなことをされているのでしょう?
「来てくださった人に現在の仕事やライフスタイルを聞き、クローゼットのアイテムを聞きとり、手持ちの服をどんな気分で着ているのかヒアリングします。さらにファッションやメイク、ヘアアレンジでどう変化することを望んでいるのかなどを聞き、手持ちのアイテムになにかプラスすることからアドバイスします。持ち物すべてを変えて、お客様自身を変化させることは簡単だけど、それは『その日限り』のコーディネートになってしまいます。購入したアイテムを別のアイテムとの、組み合わせ方がわからなくなり、それが原因でおしゃれがストレスだと感じることがあるようです。カウセリング後は今ある自身の持ち物を見直して、そこに何か加えることで変化をつけることを大切にしています。よりその方らしいスタイリングを提案しています。」

お客様の変化こそがやりがいに

Class.Salon

――実際に体験されたお客様の反応はいかがですか?
「すごく明るくなられたという印象の方が多いですね。60代のお客さまで最初はお店に来ることも気が引けていらっしゃった方が、新鮮なスタイリングを見てみるみるうちに若く明るくなられて、今でも通っていただいています。遠方からのお客さまもいらっしゃいますよ。そのようなお客様の反応はとても嬉しく思います。」
「私はお客様に試着してもらうとき、かならずお店の中を歩いてもらい、それを撮影するようにしています。洋服は動いているときこそ、とても魅力的だと思うんです。お客さまが動いている姿、楽しそうな表情を見て、本当に似合っているか判断したいんです。お客様も実際に動いている姿を写真で見て感触を試すことで、納得してご購入いただいています。」

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衣・食・住でつながる輪を大切に

Class.Salon

――これからどのようなお店にしていきたいですか?
「お店を出すときに『salon』というワードはどうしても入れたかったんです。salonとはフランス語で<人が集まる場所>。そんな場所にしたいと思いました。『class.salon』は衣食住をテーマにしているので、今後はファッション以外のアイテムもより幅広く取り入れ、お客様に提案していきたいです。」
「私自身、お店のアイテムをお客様に提案するときに、その作家さんのことや作られた場所など背景をしっかりお伝えします。お店に置くアイテムや展示する作品など私が好きなアイテムや作家さんのご紹介などが多く、月に1度、取り扱っているオーガニックの食品や、ヘアメイクさんがおすすめするボディオイルなど、ファッション以外にも美容にいいことが、ジャンル問わず作り手の輪から広がっています。そのようなつながりがどんどん広がり、みんなが集まれる場所となったら嬉しいですね。」

Profile

しもむらひろみさん

しもむらひろみ

パーソナルスタイリスト。『Class.Salon』オーナー。福岡で長年、広告のファッションスタイリスト経験。2004年、一般の人を対象にしたパーソナルスタイリングを開始し、今はスタイリングのほかイベント、ワークショップを催すなど幅広く活動する。

Class.Salon
http://www.salon309.jp/

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