スポーツトレーナーは独学で目指せる?就職・転職が有利に働く資格を解説
スポーツの人気は年々高まっており、数多くのマイナースポーツ人口も増えてきています。
そこで注目を集めているスポーツトレーナーの仕事です。
スポーツトレーナーとして働きたい、活躍したいと考えるなかで、最初に思い浮かぶのが資格の有無ではないでしょうか。
独学でもなれるのであれば今すぐ目指したいですよね。結論から言うと、スポーツトレーナーは独学でもなれる仕事です。しかしそのほかの方法として、スポーツトレーナーに適した資格の取得をへて、ジムで実務経験を積み、少しずつトレーナーとして実力を高め、トレーナーになるといった方法も。
今回は、スポーツトレーナーのお仕事をする際に必要とされている資格について、独学で取得できるのかや資格の詳細などについて紹介します。
スポーツトレーナーは独学でもなれる職種
スポーツトレーナーは、指導者でありサポートする立場、という業務内容から、どうしても専門知識や実地経験の必要性をイメージする方も多いでしょう。結論からお話しすると、スポーツトレーナーは独学でもなれる職種です。ここからはなぜ独学でもなれるのかについて紹介します。
独学でなれる理由は「スポーツトレーナー」という資格がないから
スポーツトレーナーに独学でもなれる理由は、スポーツトレーナーという資格がないから。美容師や弁護士のように職種の名称となる資格がないので、どのような人でもなろうと思えばなれる職種です。
ただし、誰でもなれる職種であることから、トレーナー自身でほかのトレーナーと差別化を図る必要があります。誰でもなれる職種だからこそ、お金を稼ぎ安定を維持するためには、どこか自分の売りになる部分を持たなければなりません。
お金を稼ぐためには、ある程度の知識と経験が必要になります。そこでおすすめの方法がスポーツトレーナーにまつわる資格の取得です。
スポーツトレーナーという資格はなくても、活動するうえで有利になる資格が「民間資格」と「国家資格」のそれぞれで存在しています。
たとえば民間資格だと、独学で数週間~数カ月勉強することで取得可能。スポーツトレーナーを目指す人のなかには、民間資格の取得をへてから就職・転職する人もいます。
独学は難しいものの国家資格が注目されている
民間資格の取得は、独学でも目指すことは可能です。時間に余裕がある人のなかには、民間資格を複数取得し、スポーツトレーナーを目指す、といった方もいます。
しかし、独学の難しい国家資格の方が、近年では注目されているのも事実です。その理由は、国家資格を持つことで、自身の実力を示すことができるため。さらに、スポーツチーム専属のスポーツトレーナーとして活躍できる可能性も高まることから、将来性を考慮し、国家資格を目指す人も多いようです。
国家資格を目指すには専門学校などの通学・国家試験に臨むこと
仮に、医療系などの国家資格を取得したい場合には、専門学校や大学、短期大学で一定期間以上の通学をした上で、国家試験に合格した人のみ取得することが可能です。
通学に掛かる時間や、お金は大きく変動する場合があるため、余裕をもって計画を立てるようにしましょう。
目指す資格を明確にするのがおすすめ
完全に独学でスポーツトレーナーに役立つための資格を取得するとすれば、民間資格の資格や海外の一部の資格を取得することを目指しましょう。
独学での学習は、参考書やセミナーといったところから情報を仕入れることがほとんどです。どの資格を取得したいのかを明確にして、取得方法や期間などの計画を立てましょう。
独学でスポーツトレーナーを目指すメリット・デメリットは?
ここからは、独学でスポーツトレーナーを目指す予定のある方へ、メリット・デメリットを紹介します。あらかじめ、どのようなメリット・デメリットがあるのかを押さえておき、自分にもできるかどうかを検討しましょう。
独学でスポーツトレーナーを目指すメリット
独学でスポーツトレーナーを目指すメリットには、以下の点が挙げられます。
・自分の好きな時間に勉強できる
・スクールに通学するよりも費用を抑えられる
独学は、文字通り自分ひとりで勉強に取り組むこと。そのため、自分の好きな時間に勉強に取り組めるといったメリットがあります。さらに、参考書やテキストさえ購入すれば、あとは自宅で勉強できるので、スクールに通学することに比べて、費用を抑えられるのもメリットです。
たとえばスクールに通う場合。日本工学院の「スポーツインストラクターコース」だと、スポーツ健康学科三年制の場合で卒業まで370万円ほどかかります。東京スポーツ・レクリエーション専門学校の「スポーツトレーナースペシャリスト専攻」でも130万円ほどかかることから、勉強するために多額の費用がかかることは明らかです。
引用元
日本工学院:学費紹介
東京スポーツ・レクリエーション専門学校:学費について
費用を最小限に抑えたい人や自由に使える時間がたくさんある人にとっては、独学は向いている方法といえるでしょう。
独学でスポーツトレーナーを目指すデメリット
独学でスポーツトレーナーを目指す場合、いくつかのデメリットもあります。
・実技が身につきにくい
・モチベーションの維持が難しい
・不明な点を解決しにくい
独学でスポーツトレーナーの知識を学べるのは、あくまで筆記問題に対してのみ。知識を取り込むことはできても、その知識を発揮したり、合っているのかを確かめたりすることはできません。さらに、取得によっては実技試験も必要になる場合があることから、筆記問題だけに取り組んでも、取得できない可能性があります。
また、独学は自分の意思で取り組む姿勢が必要不可欠。自分に甘い人や、自己管理が苦手な人だと、モチベーションの維持がむずかしく感じてしまうでしょう。
独学は、参考書をもとに知識を取り込むのがメイン。そのため、わからないところがあっても、質問できる人がおらず、わからないままになってしまいやすいのもデメリットといえるでしょう。
独学で取得を目指せるスポーツトレーナーに有利な資格
ここからは、独学で取得を目指せるスポーツトレーナーに有利な資格を紹介します。いくつかの種類がありますから、詳細をチェックし、自分に合う資格から目指してみましょう。
NESTA|PFT
フィットネス・ウエルネスのプロフェッショナルの人材育成をおこなう「NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)」が認定する「PFT」は、パーソナルフィットネストレーナーの略称で、トレーナー業務において必要な知識・スキルのほか、管理業務・接客マナー・マーケティングなどが学べる資格です。
合格率は公式発表おらず、受講には以下の条件が設けられています。
・NESTA JAPANまたは医学映像教育センターからPFTテキストを購入している
・CPR・AEDの技能を習得・保持しているまたは定期的にトレーニングを積んでいる
・日本国籍または日本での就労が可能な在留資格を持っている
・満18歳以上で高等学校卒業以上の人、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラムの修了者 など
ほかにもいくつか条件があるので、取得を目指す人はNESTA JAPAN公式ホームページをご確認ください。
引用元
NESTA JAPAN:コース料金一覧
NESTA JAPAN
NASM|PES・CPT
「NASM(全米スポーツ医学アカデミー)」は、アリゾナに拠点を置くパーソナルトレーナーの教育団体のことで、「PES」はアメリカの理学療法士が作った資格。「世界的にレベルの高い資格」と言われており、鍼灸師や柔道整復師を含む医療従事者も取得を目指すほど注目されています。
カリキュラムではリハビリテーションからパフォーマンスアップに必要な知識を学べ、ジュニア世代からプロスポーツ選手まで、幅広いレベルに対応できるといわれています。
一方「CPT」は、「NASM認定パーソナルトレーナー」の略称で、「NCCA(国家認証機関委員会)」という米国内で認められた第三者機関から最高水準と認められたNASMのベースとなる資格です。このCPTを取得したあと、必要な分野の資格を取得していくことで幅広い知識を養い、活用できるといわれています。
引用元
NASM
R-body:NASM-PES Online資格取得コース
CBT-Solutions:NASM-CPT
JHCA|FC・HC・HCAD
「JHCA(日本ホリスティックコンディショニング協会)」は、健康・美容・運動指導による予防医学をもとに、現場で活躍できるスポーツインストラクターの活動を支援する団体です。
同協会の「FC(フィジカルコンディショニング)」ではストレッチ・トレーニング・バランスを総合的に活用できる知識を学ぶことができます。
「HC(ホリスティックコンディショニング)」では機能的神経などへのさまざまなアプローチに活かせる知識を、「HCAD(上級ホリスティックコンディショナー)」では、上記2つの総合的な知識をもとに、トップアスリートから体の不自由な方への運動指導を学ぶことができます。
引用元
JHCA:ホリスティック・コンディショニングとは
JHCA:FC講習会の内容と説明
JHCA:HC講習会の内容と説明
JHCA:HCAD講習会の内容と説明
JATI-ATI
「JATI(日本トレーニング指導者協会)」は、競技力向上や健康づくりといったさまざまなシーンでトレーニング指導に携わる人へ、専門性を高め、社会への貢献を果たすことを目的とした団体です。
同団体の「JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者資格)」は、トレーニング分野に必要な知識や指導力を保有すると認められた人に与えられる資格です。スポーツ選手や一般人を対象としたトレーニング指導のプロとして活動するための基礎資格と位置づけられています。
なお、取得条件には以下3点が設けられています。
・JATI会員になること
・養成講習会の受講+ワークノートの提出
・認定試験に合格すること
引用元
JATI日本トレーニング指導者協会
JATI日本トレーニング指導者協会:JATI-ATI
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スポーツトレーナーは、独学でも目指すことのできる職種です。民間資格と国家資格の両方あることから、自分に合った資格を目指してみるとよいでしょう。なお、独学の難しい国家資格は、自身の実力を示すことができるので、就職・転職を有利にします。取得までは難しいですが、将来性を考える方にはおすすめの資格です。
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