月間26万人が訪れるオンラインコミュニティ『セルフネイル部』! 独自の戦略でファンを獲得する高橋麻美さんのプラットフォーム作りに迫る
2016年に誕生した『セルフネイル部』は、セルフネイラーが集まるオンラインコミュニティ。ホームページには月間26万人が訪れ、インスタグラムのフォロワー数は6万人を誇る業界注目のプラットフォームです。そんな『セルフネイル部』が人気を獲得している背景には、一貫性のある投稿やオフラインでもフォロワーと交流する熱量の高いコミュニティ作りがありました。
今回は『セルフネイル部』を立ち上げたプロデューサーの高橋麻美さんにインタビュー。前編では広がりを生むプラットフォーム作りの極意に迫ります。
インスタグラムでの小さな気づきから大きなコミュニティが誕生
————まず『セルフネイル部』が人気を集めた理由は、どのようなポイントにあるのでしょうか?
「理由は大きく3つあると思います。まず1つ目がすでに母数が多いコミュニティを上手にまとめたことです。『セルフネイル部』を立ち上げたきっかけは、インスタグラムを見ていた時に『#セルフネイル』がついた投稿の多さに気が付いたことでした。そこで『投稿している方々がコミュニケーションをとれる場を作ったら、盛り上がるのでないか』と思い、インスタグラムで『#セルフネイル部』というアカウントを作りました。
最初に取り組んだのは、セルフネイラーさんに『とても素敵な投稿なのでセルフネイル部に掲載しもよろしいでしょうか?』とメッセージを送り、作品をアップすることです。多くの方がよろこんでくださり、徐々にフォロワーが増えて、気が付いたらインスタグラム活用方法の成功例として活用本や雑誌に取り上げていただけるまでに成長していました。これほど人気が出るとは思っていなかったので、作った私自身がびっくりしています(笑)」
一貫性のある投稿でフォロワーの潜在意識に残す
————なるほど。続いて、2つ目を教えてください。
「2つ目は一貫性のある投稿を続けたこと。統一感を持たせた理由は、発信の仕方にブレがあると読み手が違和感を抱き、フォローを外すきっかけになるからです。
そのため発信のフォーマットを決めることはとても大切で『セルフネイル部』では投稿の型がしっかり決まっており、掲載している画像にはロゴマークと『セルフネイル部』の名前を必ず入れることをはじめ、紹介テキストの書き方にもルールを作っています。
『(@○○)さんの、「○○○○ネイル」を紹介します』といったように、まずフォロワーさんの名前、次にデザインのタイトル、そして使用したアイテムとデザインの説明と続き、アカウント開設当初は1日2投稿と決めて毎日同じ時間帯に投稿していました。
毎日同じルーティンを繰り返すと、フォロワーさんの潜在意識に自然と残っていくので効果的だと思います」
参加していない方も巻き込むイベント運営術とは?
————確かに、ルーティンが決まっていると見やすくなると思います。続いて3つ目はどのようなポイントでしょうか?
「3つ目はオンラインだけでなくオフラインでも交流をしたこと。『セルフネイル部』では知識だけでなく技術も提供するために、定期的にイベントを開催しています。イベントでは、さまざまな企画を展開しており、たとえば先日は『最近発売された新色を使ったデザインのhow to』をお伝えしました。
魅力的なイベントを作る工夫としては、イベントに参加できない方も巻き込むために、参加者のご友人1名にも商品を送るプレゼントサービスを取り入れています。『技術を学べる』だけでなく、『友人を喜ばせること』もできるため、イベントの参加価値が高まることも大きなポイントです。
イベントを企画する時は、毎回『より多くのハッピーを詰め込みたい』という気持ちで取り組んでいますね」
————インスタグラム以外で、活用している発信ツールはありますか?
「『セルフネイル部』WEBサイト上のブログとLINEも活用しており、ブログはホームページ上で記事を展開しています。デザインのハウツー記事や爪のケア方法などを投稿しており、とくに意識しているのは、春には梅雨にピッタリのデザインをご紹介するなど、少し先を見越した内容を発信することです。ネイルには準備期間が必要ですから、タイムリーな内容を発信してもそれほど効果的ではありません。
次にLINEでは基本的に毎月1度、その月のランキングを発信しています。LINEの場合は、頻繁に投稿するとどうしてもブロック対象になってしまう可能性があるため、投稿間隔を考えることがとても大切です。
今後はインスタライブにも取り組みたいと思っています」
広がりを生むプラットフォーム作りの極意
フォロワーが1万人になった頃には「掲載されるのが夢でした」という声も届くようになったという『セルフネイル部』。広がりを生むプラットフォーム作りの極意をまとめると、下記の3つでした。
1.母数が大きいコミュニティを統括する
2.一貫性のある投稿を続ける
3.オフラインでも交流できる場を作る
後編では、SNSを活用した新しい働き方に迫ります。
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